豊島区のＫ様邸の玄関横には、植栽を施す為の土スペースが設けられておりました。
四角形のスペースは植栽のみで仕上げると直線をぼかす事が難しく、単調な風景に見えてしまう事があります。 また、スペース全面に植栽を施してしまうと手前の通路が狭くなり、通行はもちろん散水などのメンテナンスが困難になってしまいます。
そこで今回のデザインでは植栽スペースの半分を砂利のエリアとして足場に余裕を持たせ、四角形の輪郭をぼかして自由なデザインを描いています。
小さなポイントでも目を引く様に明るい色を多用しており、これが狭くても鮮やかな洋風の庭に見せています。
玄関横を彩る、明るい色を多用した小さなお庭です。
シンボルツリーとして１本の庭木を際立たせる形ではなく、常緑樹と落葉樹の２本を自然に植栽した構図となっております。 窓から緑を望む位置にはソヨゴを、横にはアロニアを添えて小庭らしさを出しております。
ライン取りとして施工した石組みはみかも石を使っており、仕入れの際には特に色味の良い物を吟味しました。大きさの異なる石同士を組み合わせ、直線模様にならないナチュラルなラインを持たせています。
小さな庭でも場所によって日当たり具合は大きく異なりますので、それぞれの場所の特性に合わせた下草類も植栽しております。
最も長時間陽の当たる箇所にはセダムを植栽して生長まで放任します。その他の部分は陽照りに耐えるコニファー系グランドカバーを前面に出して輪郭を整え、日陰になる場所にはセキショウ類その他下草類を植栽致しております。
お庭に立体感を感じられる様に、砂利エリアと植栽エリアは高低差を付けています。
石を隙無く組む事や、砂利を厚く敷くなどの工法により、散水時の流土を最小限に留めます。 脇役のアロニアは秋には主役となる紅葉を見せる為、小さな庭でも季節感を感じる事が出来ます。
玄関周りが賑やかな洋風空間となる事で、お住まいのイメージも明るくする事が出来たと思います。
こちらのお庭の施工の様子につきましては、お庭づくりブログ-豊島区K様邸造園工事-玄関前での小さな庭づくりの様子にてご紹介をさせていただいております。併せましてご参考下さいませ。
