玄関や花壇に向く庭木とは?

こんにちは。庭のデザインと施工を行っております、新美園:新美雅之です。

「庭木を植えたい」と考える事が多い場所、実は近年ではお庭よりも玄関周りであるケースの方が多いものです。

また、玄関に次いで庭木の植栽を必要とされる事が多いのが道路沿いの花壇であり、両方とも庭木の存在がお住まいの景観に大きく影響します。

こちらのページでは玄関前や花壇、それぞれに植栽する庭木の選び方やポイントの解説に併せ、この様な場所への植栽におすすめな樹種も紹介してまいります。

尚、花壇への植栽レイアウトに特化した記事もございます。
>>>花壇も庭に見せる8つの植栽レイアウト術
こちらも是非ご参考くださいませ。

玄関へ植栽する庭木選びのポイント

玄関付近へ植栽する庭木はお住まいとの関係性が強く、いわゆるその家の顔や象徴となる木と言えるでしょう。

この為玄関近くへ植える庭木はシンボルツリーとしての位置付けになり、樹形や種類に最もこだわりを持ちたい木なのではないでしょうか。

玄関周りへ植栽する木を選ぶ際、是非押さえておきたいポイントを見てみましょう。

1本植えでも見栄えの良い木を

庭木として流通するの植物には多くの種類がありますが、その中には単独で植栽しても見栄えが良い様に美しく仕立てられた木があります。

庭木にはレイアウトの一部として植えたい自然な樹形の木から、玄関へ植栽する為に仕立てに拘った木があり、シンボルツリーを含み玄関への植栽の際は後者の様な庭木を選びます。

玄関の庭木と住まいの調和:横浜市K様邸

玄関に溶け込むアオダモ:横浜市K様邸

株立ちの木でも左右均等に揃った仕立てや、山の雰囲気をそのまま持ち込む木など様々で、これはお住まいの雰囲気やお客様のお好みで取り決める事となります。

近年では木そのものが美しく飾られるというよりも住まいと庭木が調和した景観が好まれる為、シンボルツリー選びの重要度も高まっています。

 

ドアの開閉や歩行に支障が少ない庭木を

これは玄関周りに限らず、庭木選びにおいて常に意識する課題と言えます。

植物である以上は植栽後に必ず成長し、周囲へ干渉したり付近を歩きにくくしたりする事があります。

これを未然に防ぐ為には、

  • 落葉樹であれば下枝が少なく傍を歩きやすい木
  • 常緑樹であれば伸びが緩やか、もしくは刈り込みによる成型維持が可能な木

これらを満たす庭木を選んで植栽するのが無難です。

せっかく玄関に植えた木が後々邪魔になってしまう様な事が無い為にも、将来性を考えて庭木を選んでおきましょう。

 

落ち葉掃除のしやすさをチェック

お庭とは異なり、玄関周りは特に落ち葉が落ちる事を考えておきたいものです。

玄関周りはウォールやブロック塀、ポーチが入り組んでいる場合があり掃除がしにくい他、基本的に玄関と道路は近い為、落ち葉が敷地外へ飛散する事も考えられます。

もちろん常緑樹を選択すれば落ち葉の飛散はしにくいですが、常緑樹特有の落ち葉は木の根元へ腐らず堆積します。

掃除のし難い玄関である場合は、落葉樹を避けたり常緑樹でも枝葉が少なめの樹種を選んでおく事が有効になるでしょう。

 

玄関への植栽におすすめな庭木

上でご紹介のポイントを踏まえ、玄関周りへの植栽におすすめな庭木を少しご紹介していきます。

それぞれ玄関への植栽に向いている特性や傾向を持った庭木ですので、是非ご参考下さい。

アオダモ

枝葉の下を歩けるアオダモ:中野区N様邸

枝葉の下を歩けるアオダモ:中野区N様邸

アオダモは落葉樹の中ではトップクラスで維持が容易な庭木と言えます。

多くの枝葉を付けない性質から、基本的に生育と共に下の方から枝を枯らしていき、枝葉があるのは上半分のみといった樹形がほとんどです。

この樹形の恩恵により、玄関脇へ植えても傍や枝下を歩行する事ができ、この点で非常に重宝します。

葉数もそれほど多くない為、落葉期にありがちな落ち葉のお悩みも軽減されます。

しかしながら近年は価格が高めであるのが難点であり、費用面をクリアした際でも「良い樹形の手頃のサイズ」が少なく見付かりにくいという実情があります。

関連記事>>>アオダモの魅力を徹底解説-白花や紅葉が美しいナチュラルな雑木を庭で楽しもう

 

イロハモミジ(単幹・一本幹樹形)

下枝の少ない単幹モミジ:北区マンション

下枝の少ない単幹モミジ:北区マンション

近年ではイロハモミジも株立ち樹形が主流となりつつありますが、私は現在でも単幹樹形、いわゆる1本立ちのイロハモミジを多く植栽しております。

イロハモミジは陽を求めて上部を優先させて伸ばす傾向が強く、この特性を活かせる植栽シチュエーションは多くあります。

開けた玄関周りもその一つで、足元がスッキリとしたモミジは歩行の邪魔になりにくい庭木と言えます。

例えばこれが株立ち樹形でありますと、地面付近まで枝幅(葉張り)があり、植栽すると同時に周囲を歩く事が出来なくなってしまいます。

玄関の庭木選びに困った際はこの様な樹形のイロハモミジを上手にレイアウトし、玄関をナチュラルに引き立てるのは大変おすすめです。

関連記事>>>イロハモミジの特徴と魅力-樹形や成長傾向の解説、自然なシンボルツリーとしての実例もご紹介

 

ソヨゴ

玄関でコンパクトに維持するソヨゴ

玄関でコンパクトに維持するソヨゴ

ソヨゴは手入れや維持管理が容易な庭木の代表格であり、野趣・自然味も感じられる常緑樹です。

ソヨゴは成長が特に緩やかな部類となる庭木ですので、これはそのまま歩行箇所の近くへの植栽に向いている特性と言えます。

玄関周りは本当によく歩く箇所でありますので、ソヨゴの様に毛虫の害を受けにくい木は特に重宝します。

写真の様な小振りの株立ちから逞しい単幹樹形まで、ソヨゴは実は樹形バリエーションが豊富な庭木でもあります。

樹高も植栽時に近い状態で維持しやすいので、成長によるギャップが起こりにくいおすすめな庭木と言えるでしょう。

関連記事>>>ソヨゴの特徴や魅力を解説-成長の緩やかさを活かしてシンボルツリーや目隠しにしてみよう

 

フェイジョア

目隠しも兼ねるフェイジョア:国分寺市E様邸

存在感のあるフェイジョア:国分寺市E様邸

濃いグリーンと艶のある葉が魅力的なフェイジョアは、低木でありながら強い存在感を持った常緑樹です。

フェイジョアは剪定次第で枝透かしをして軽やかにしたり、濃いグリーンを保って整形的に仕上げる等、仕立ての幅広さが特徴です。

この特徴を活かせば玄関に植えても成長を抑える事が可能で、低木シンボルツリーとしても活躍してくれる庭木です。

庭木の幅が限られてきやすい玄関には大変剥いている庭木ですので、しっかりとしたシルエットで洋風の庭木がお好みの場合はおすすめできます。

関連記事>>>フェイジョアの花や果実を楽しもう-シンボルツリーや目隠しとしての植栽実例や育て方も解説します

 

アオハダ

玄関のシンボルツリーとして植栽したアオハダ

玄関のシンボルツリーとして植栽したアオハダ

落葉樹であり雑木の庭でも好まれるアオハダは、植栽シチュエーションはアオダモと共通している事が多いです。

アオハダも樹高の成長と共に下枝が自然に枯れていく傾向が強く、これは周囲を歩きやすい樹形とも言えます。

アオハダ特有の透け感によって背後の美しい外壁を見せたい場合や、シンボルツリーを軽やかなイメージにしたい場合に向いています。

植栽当初は直射日光による葉焼けを起こしやすく弱い木というイメージが持たれますが、根付いた後は葉も丈夫な印象に変わっていき、日光にも耐えやすくなっていきます。

ですがアオハダを一日中陽射しが当たる様な玄関先に植えるのは避け、東側や北側に玄関がある場合におすすめが出来ます。

 

花壇へ植栽する庭木選びのポイント

道路沿い花壇を彩る庭木:練馬区T様邸

道路沿い花壇を彩る庭木:練馬区T様邸

花壇や道路沿いに設けられた植栽スペースは道を歩く方の目にも留まりやすく、この点で庭とは大きく異なるシチュエーションと言えるでしょう。

また、花壇を始めとした植栽用スペースは独立した存在感を持っており、小さな舞台の様な空間です。

この様な場所への植栽は、美しく趣向を凝らしたデザインとするのがおすすめであり、装飾的緑化という観点から庭木選びを行うのも宜しいかと思います。

まずは花壇や道路沿いへの植栽で取り入れたいポイントを見てまいりましょう。

樹高や色の組み合わせを取り入れる

樹高の違いで面白みを:江戸川区O様邸

樹高の違いで面白みを:江戸川区O様邸

庭木には様々な種類がありますが、最も視覚的に解りやすい個性として「樹高」が挙げられます。

上の写真の様に、ほんの僅かであっても庭木の樹高の違いは視覚的に面白さが生まれ、葉状や色合いが異なれば小さな場所でも華やかに演出できます。

この樹高については樹種それぞれで適正サイズが異なりますが、維持していく事を前提に、庭木に「高低差」を付ける組み合わせもおすすめです。

木を植える場所が狭い花壇においては庭木の位置をずらして植えるレイアウトが難しく、代わりにこの様な「樹高の違い」でデザイン性を持たせる事が有効になります。

直線的な場所へ庭木を植える場合は、この組み合わせを是非取り入れてみましょう。

 

色合いや個性に富んだ低木を取り入れる

「低木類」を組み合わせに活用する

「低木類」を組み合わせに活用する

写真のナリヒラヒイラギナンテン(マホニアコンフューサ)斑入りツゲなど、樹高が1mに満たない低木類は個性もあり、立ち木との組み合わせが非常に楽しい庭木です。

低木の個性はそのまま植栽デザインに直結する他、小さな庭木がもたらす色彩は変化に富んだ景観を作り、玄関や花壇をおしゃれに見せてくれるでしょう。

斑入りヒメトベラの色彩:松戸市A様邸

斑入りヒメトベラの色彩:松戸市A様邸

こちらは花壇に植えたシンボルツリーの足下へ斑入りヒメトベラを組み合わせた事例です。
自然で上品なアオダモの足下へ、もこもことした形状のヒメトベラを組み合わせており、明るい色合いと面白さを演出しています。

樹高に限らず葉の形や色合いも個性的ですので、この様な低木類を組み合わせる事で楽しく華やかなスペースを作る事が出来ます。

デザイン性に優れた低木はまさしく花壇向きの庭木と言えますので、是非積極的に取り入れていただきたいものです。

関連記事>>>低木とは?おしゃれなレイアウト方法やデザイン効果、代表的種類も紹介します

 

花壇特有の環境を考慮しておく

花壇は四方を囲まれた特有の植栽スペースですが、この様な場所は以下の様にお庭と異なる点があるので注意が必要です。

庭とは異なる環境特性ですので、花壇への庭木選びの際は気を付けておきましょう。

庭に比べて極端に乾燥しやすい

花壇はもちろん、玄関前に作られた植栽スペースは周囲をコンクリートで囲まれている為に水分を吸水されやすく、土の容量自体も少ない為にとにかく乾燥するのが早い環境です。

雨や水遣りの後でも乾燥し始めるのが早い為、水遣りは予め計画的に考えておく事が必要です。

この様な場所特性上、花壇へ植える低木は少しでも乾燥に強い植物を選びましょう。

歩く場所へ干渉しやすい

門周りや玄関先への植栽は、お出掛けやご帰宅の際に傍を通るケースがほとんどです。夜間やお荷物を持たれる場合は、木の枝に引っ掛からない様に注意が必要となります。

庭木は必ず成長するものですが、僅かでも生育の緩やかな低木を選ぶと良いでしょう。

日当たりが良過ぎる

門周りはもちろん、玄関周りは日当たりが良過ぎる事があり、この場合は山野草や陰を好む草花の生育には向きません。

夏場の日照りが強い場所では、丈夫な常緑低木や低木コニファーを始めとした日光に強い植物を選ぶと良いでしょう。

また、ローズマリーや多肉植物類は強い日差しにも強い特性があり、花壇で育てられる姿を多く目にします。

 

花壇におすすめな庭木

お住まい敷地内の花壇であれば良いのですが、花壇は性質上道路沿いや隣地境界付近に設置されている事が多いものです。

この為、毎年枝が「走る」様な伸び方をする庭木は越境問題・ご近所トラブルや苦情に繋がりやすく、道路への越境の場合ですと通行人の方への危険も伴います。

この様なトラブルの元となりにくい庭木とは、どんな樹種があるのでしょうか?

ヒメシャリンバイ

越境の心配が少ないヒメシャリンバイ:練馬区T様邸

越境の心配が少ないヒメシャリンバイ:練馬区T様邸

特に道路からの距離が近い花壇であれば、ヒメシャリンバイの様に生育も緩やかかつ、剪定からの萌芽力もある庭木がおすすめです。

流通する樹高は1.5~1.8mが主流であり、比較的コンパクトな庭木である事が解ります。

生育の緩やかな木は見た目の寂しい木が多いのですが、ヒメシャリンバイは葉数も多く存在感が維持されており、場合によっては生垣にも用いる事も出来る強さを持ち合わせています。

幹を持つ庭木でありながら全体がゆっくりと膨らんでいく様な成長をし、強い枝が発生して毎年越境する様な事はありません。
剪定自体も領域カット、いわゆる切り戻し剪定が可能である為、ご自身でも容易に行えるかと思います。

関連記事>>>ヒメシャリンバイはどんな庭木?-花も楽しめる成長も緩やかな常緑低木を解説します

 

キンマサキ

花壇の中で明るく引き立つキンマサキ

花壇の中で明るく引き立つキンマサキ

キンマサキは生垣作りで列植される事が多い庭木ですが、この様にしっかりとした樹形のキンマサキであれば独立した庭木として植栽する事もあります。

花壇へ向いている理由としてはある程度の乾燥に耐え得る事、成長が真上方向に行われる傾向が強く横幅を増す速度が遅い、という点にあります。

横方向への成長がゆっくりであれば花壇からはみ出してしまう前に剪定を行いやすく、加えてキンマサキの枝は太る前であれば柔らかくカットしやすいのも特徴です。

キンマサキを使えば花壇に明るい色を簡単に添える事が出来ますので、他の庭木の色も引き立てたり色彩変化を付けた植栽レイアウトで重宝されます。

関連記事>>>生垣におすすめなマサキを解説-日陰でも育つカラーリーフの種類もご紹介

 

キンメツゲ

キンメツゲ:弊社ファームにて

キンメツゲ:弊社ファームにて

ヒメシャリンバイと同じく全体が膨らむ様に生育し、葉数も多い庭木としてキンメツゲも挙げられます。

キンメツゲは、通常のツゲであるイヌツゲとは異なり、かなり葉も小さく密生度が高い事が特徴です。

強い枝がそこかしこから走り出すといった成長はせず、全体が膨らんでくる様なイメージで、いつのまにか全体サイズが成長している様な庭木です。

膨らむ様な成長であればすぐさま道路やお隣へ越境してしまう事は考えにくく、剪定についても刈り込み鋏で整える程度で維持する事が出来ます。
この為キンメツゲは生垣材料として使われる事も多い庭木です。

尚、キンメツゲは十分な日光が当たりませんと日陰部分が枯れ、葉数も少なく色も悪くなりますのでご注意下さい。

関連記事>>>樹形を作りやすいキンメツゲの魅力-葉密度を活かして低い生垣や目隠しにしてみよう

 

オガタマ

コンパクトで飾り気のないオガタマ:板橋区K様邸

コンパクトで飾り気のないオガタマ:板橋区K様邸

オガタマも低木に分類されるコンパクトな立ち木であり、バナナの様な芳香の花が特徴です。

こちらは逆に強過ぎる日光を嫌いますので、半日陰に位置する様な花壇、コンクリートをくり抜いた植栽スペースへレイアウトするのが良いでしょう。

成長は全体が膨らんで行く様に大きくなっていくので樹形は自然に整い、枝が走って越境するといった心配はありません。

飾り気のない濃緑色は自然味が感じられ、この様な木の足下へ色の明るい低木類を組み合わせると非常に良く引き立ちます。

オガタマの剪定は基本的に刈り込みによって行い、樹形を整えて維持していく庭木です。

 

ビバーナム(ティヌス)

ビバーナム・ティヌス:弊社ファームにて

ビバーナム・ティヌス:弊社ファームにて

ビバーナムと呼ばれる常緑性ガマズミですが、「ティヌス」という庭木は流通も安定しており樹高も1.8m以下である事がほとんどです。

花壇や道路沿いは日当たりが特に強い事が懸念されますが、この木はその面では剛健さを発揮してくれます。

春に咲く、いかにもガマズミといった印象の花は自然味があり、さほど広くない花壇や植栽スペースで取り入れたい庭木と言えます。

また、ある程度の耐陰性も持ち合わせている事から、日陰気味の花壇も緑濃く彩ってくれる庭木です。

 

ギンバイカ

全方向が開けた場所でギンバイカを成長させる

全方向が開けた場所でギンバイカを成長させる

花壇におすすめ出来るギンバイカは放任しても樹高3m程度の低木ではありますが、成長の速度自体は速く、幅も相応に増してくる事を想定しなければなりません。

こちらの様に高い位置にある花壇内であれば、横幅の成長によって周囲を歩きにくくなるといった事も無くなります。
また、花壇の容積は小さいのですが、ギンバイカの様に乾燥にある程度耐える庭木であれば安心出来ます。

ギンバイカは陽当たりが強く乾燥しがちな場所で成長させたい、剛健でおすすめな庭木です。

関連記事>>>ギンバイカ(マートル)とは?-美しい花やハーブの芳香、シンボルツリーや目隠しとしての活かし方も解説

 

乾燥しやすい花壇に向いている植物は?

花壇は周囲の地面よりも高くなっている事が多く、この中へ土を盛って形成されています。
周囲の地面よりも高く、しかもレンガやブロックで囲まれている環境はプランターに近いという見方も出来ます。

プランター向きの植物は花壇にもおすすめです

プランター向きの植物は花壇にもおすすめ

花壇へ植える植物はプランターに習う面も多く、とにかく乾燥に少しでも耐え得る庭木がおすすめとなります。

写真のコルディリネセダム類は乾燥気味の場所を好む為、店先の花壇やプランター・コンテナ植栽にもよく用いられます。
頻繁な水遣りが大変な場所や夏の直射日光が強い場所への植栽は最適と言えるでしょう。

左奥にはツル植物であるツルニチニチソウも写っています。
アイビーハツユキカヅラ等も同じく乾燥をものともしないツル植物ではありますが、成長による広がりが激しい為に、他種との寄せ植えには向きません。

ですので花壇にツル性植物を植える場合は、出来る事であれば単一品種でまとめてしまう事がおすすめです。
水遣りにも苦労する事無く、花壇全体を覆い尽くしてくれる筈です。

乾燥にとにかく強い低木コニファー

乾燥にとにかく強い低木コニファー

同じく花壇や道路沿いの乾燥に耐える植物として、コニファー類が挙げられますが、立ち木タイプのコニファーは伸びが早く膨らみも激しい為に、道路沿い等には向きません。

そこでおすすめ出来るのが低木コニファー、いわゆる這性タイプのコニファーです。

上の写真はブルーマウンドという低木コニファーですが、この品種は成長も大人しく特に優秀な庭木です。

他にはブルーパシフィックブルーカーペット、イエロー葉が眩しいゴールデンモップが多く流通します。
これら低木コニファーは主にポット物を寄せ植えする形でレイアウトするのが通常ですが、成長に合わせて時折カットを行っておく必要があります。

ブルースターの個性的な葉色:江戸川区H様邸

ブルースターの個性的な葉色:江戸川区H様邸

こちらの写真はブルースターという種類のコニファーで、花壇の乾燥に耐えつつ個性的なブルーリーフが楽しめます。

この種類は寄せ植えよりも単体レイアウトを行う事が多く、ゆっくりと膨らんで大きくなるのを待つイメージです。

ラベンダーとローズマリー:流山市M様邸

ラベンダーとローズマリー:流山市M様邸

この他、ハーブ類も乾燥に強い品種が多く、花壇への植栽におすすめではあります。

しかしハーブ類は種類によっては増殖が激しく周囲へどんどんと広がってしまう種類が多く、植栽レイアウト自体を崩してしまう事があります。

ですので私がレイアウトの一部として植栽する場合はローズマリーラベンダーを使います。

この2種類であれば、周囲への増殖による植栽レイアウトの崩れを最小限に抑えられ、尚且つ乾燥にも強い花壇でも丈夫に育ちます。

もちろん株自体は大きく成長しますが、これを見越して予め周囲に空間を空けておくなど配慮をすれば、低木レイアウトとして十分に活用出来る植物です。

やはり柔らかな花物が添えてありますと花壇もおしゃれに見えますし、周囲の木も相まってナチュラルな雰囲気も作り出せます。

 

まとめ

玄関や花壇へ植える庭木選びやポイント、樹種について解説してきましたが如何でしたでしょうか。

玄関ならシンボルツリー、花壇なら伸びが緩やかで乾燥に強い庭木、これらを意識するのが庭木選びの第一歩とも言えるのではないでしょうか。

玄関や花壇への植樹であればご自身で行われても楽しめますので、この記事をご参考としていただければと思います。

また、私による花壇を活かした植栽施工例一覧も併せましてご参考下さいませ。

植栽をご依頼のお客様は

弊社へ玄関や花壇への植栽をご希望されるお客様におかれましては、お問い合わせ方法をご参照の上、ご連絡を戴ければと思います。

 

執筆者:新美雅之(新美園HP作成・作庭者)

執筆者:新美雅之庭木や庭デザインについて、作庭者の経験を活かして現実的に解説をするコンテンツを目指し、日々執筆しています。