美しいモダンデザインのI様邸は白と黒のコントラストが美しく、直線が基調のシャープな印象です。

玄関アプローチの入り口付近には植栽用のL字型スペースがくり抜かれており、こちらへの植樹をご依頼いただきました。

モダンな外観に合わせる植栽は、あえてナチュラルな方向と致しました。
直線的な建物と柔らかな自然樹形は美しい融合を見せやすく、独特な景観を生み出してくれます。

アオダモとソヨゴが出迎えるアプローチ

アオダモとソヨゴが出迎えるアプローチ

玄関へ続くアプローチの入り口への植栽デザイン。

アオダモはシンボルツリーとして位置付けており、柔らかながら幹はしっかりとした樹形を選んでいます。

落葉樹の山採り物は流行しておりますが、やはり環境に適応させるという面で難しい場合が多く、健康に育ち続けるのは難しいものです。

自然の多い場所や日照りの強すぎない方角であれば良いのですが、住宅のシンボルツリーとなりますと陽当たりの強さは注意点として考えなければなりません。

アオダモは植栽後に枝透かし・整理を行っており、背後が綺麗に透ける仕立てとしています。

背後は常緑樹であるソヨゴを合わせており、この濃緑色がスクリーン効果を発揮してアオダモのシルエットを美しく見せます。

白壁に映えるシンボルツリーのアオダモ

白壁に映えるシンボルツリーのアオダモ

白壁に映えるアオダモの枝葉は柔らかく、独特の複葉が清々しさを感じさせてくれます。

白壁は細く目立たない小枝も浮かび上がらせる効果があり、実は落葉樹とのマッチングが美しいものです。

アオダモに限らずイロハモミジやエゴノキ、アロニア等も細い枝を持ちますので、同じ様に白壁に合わせる事が多い庭木と言えます。

アプローチ方向へ傾ぐ植栽

アプローチ方向へ傾ぐ植栽

出入りとして歩く場所への庭木選びは慎重に行う事が必要です。

特に落葉樹は小さなサイズを植えると毎年の伸びが強く、通り道へ干渉してしまう事が多くなります。

打開策としてはある程度の樹高を有して伸びがおとなしく、下部の枝が少ない木、この様な庭木を選べば歩く際に邪魔になってしまう事が少なくなります。

アオダモはこれら条件を満たしやすい庭木であり、ナチュラル感を身近に味わいたいシチュエーションでおすすめが出来ます。

アオダモをシンボルツリーとした場合、左右均等に整った樹形とは異なり、方向性を持った樹形である事が多いです。

これをメリットとして活かし、木の向きや傾ぎ具合などを調整する事で、お住まいやアプローチとの一体感をアップさせる事が出来ます。

縦長窓を目隠しするソヨゴ

縦長窓を目隠しするソヨゴ

アオダモの背後で小さく見えるソヨゴですが、樹高は2.6m程の木であり、存在感もあります。

ソヨゴの背後には縦長の窓があり、目隠しを兼ねた植栽としてレイアウトをしています。

窓や外壁の近くへ木を植える場合は特に成長面で緩やかな庭木を選ぶ事が必要で、壁側の暗さを考慮するとある程度の耐陰性も求められます。

外側からの景観だけを考慮するのであれば陽当たりを好む陽樹を選びますが、壁側の葉も健康に残したい場合は、ソヨゴの様にある程度の日陰でも育つ庭木を選ぶと安心です。

自然な幹の立ち上がりとスナゴケ

自然な幹の立ち上がりとスナゴケ

アオダモの幹は立ち上がりも魅力であり、いかに自然に生えてきたかの様に見せるかが植栽のポイントとなります。

幹の生え際を下草類で繁茂してナチュラルに見せる手法が多いのですが、今回はシンプルにスナゴケ張りとしており、自然な傾斜面もイメージして形作っています。

苔張りの仕上げですと幹の立ち上がり具合が良く見え、ナチュラル感を大いに表現出来ます。

苔の種類は数多くございますが、多くは日照具合によって種類を決める事になります。

スナゴケは陽射しが当たる場所への代表格であり、他にはスギゴケ等も有名です。

苔は乾燥してもすぐさま枯れる植物ではありませんが、土面との密着を維持する為の散水は必要となります。

陽が当たらなくなる夕方以降の散水が基本となりますのでご参考下さい。