一口にお庭と言っても、観賞する場所であったり遊ぶ場所であったりと使い道は様々ですが、現実的には「何にも使っていない庭」というケースも存在します。

陽当たりも少なく隣家が近い場所が庭になっておりますと、ゴミの一時置き場や物を置いておく場所として使われ、お庭に出る事がほとんどないというケースは少なくありません。

「出歩かない庭・通路」は雑草が生えやすい

雑草対策施工前の庭

雑草対策施工前の庭

雑草というものは、実は人が歩かない場所だと旺盛に繁茂するものです。

これは人が歩かない事で種の発芽がよく行われやすい事に加え、人が来ない場所は鳥も訪れやすく、フンから雑草や木が生える事がよくあります。

また、雑草の生育中も踏まれてしまう事が無い為、際限無く成長を続けてしまうという訳です。

人が歩かない通路も雑草が生えやすい

人が歩かない通路も雑草が生えやすい

お庭だけではなく、この様なお住まい脇の通路も同様で、普段は歩く事も少ないのではないかと思います。

やはりこの様な通路も雑草が成長しやすい傾向があり、特に水っぽい雑草が目立って生育してきます。

日陰通路に生える雑草としてはゼニゴケやドクダミが代表的であり、これらは常に湿っている滑らかな土面を好んで繁殖を続けます。

これら雑草の繁茂を防ぐ為には土面自体を無くす事が最良であり、砂利敷きで仕上げる雑草対策は非常に有効と言えます。

今回はこちらの庭と通路へ防草シートと砂利(砕石)敷きによる雑草対策を行う事となりました。

 

高耐久の防草シートと継ぎ目のテープ処置

防草シートには素材や耐久性によって種類も分かれます。

もちろん耐久性や雑草に突き破られない強度を優先するのであれば頑丈な簿草シートがおすすめではあります。

しかし高耐久な防草シートは非常に厚手であり、手触りや感触としては厚紙に近いものがあります。

この様なシートは狭く入り組んだ場所での施工が難しく、また、細かい切り抜きが必要となれるマスや配管、量水器の近くへの施工も難しくなります。

強度もあり柔らかな防草シートがおすすめ

強度もあり柔らかな防草シートがおすすめ

雑草を抑える事を目的としますので、やはり防草シートは織り込みタイプのものよりも不織布のタイプがおすすめです。

この様な素材であれば雑草が細かい縫い目からすり抜けてしまう事がなく、耐久性も高い素材だからです。

尚且つ柔らかな防草シートであれば切込みの加工が行いやすく、マスに沿った切り抜きも綺麗に行う事が出来ます。

狭い場所への敷設が多い住宅の場合は、この様に耐久性と施工性のバランスが取れた製品を使う事がおすすめです。

防草シ-ト同士の重ね目を塞ぐ屋外用テープ

防草シ-ト同士の重ね目を塞ぐ屋外用テープ

防草シート自体が頑丈なものであっても、防草シート同士の重ね目に生まれる「隙間」を忘れてはいけません。

ドクダミやスギナに代表される「地下茎」によって増殖する雑草は、特にこの狭い隙間を好んで広がっていく傾向があります。

地下茎の成長そのものを防草シートで止める事は出来ませんが、茎葉が地上へ顔を出す事だけは防ぎたいものです。

防草シートの多くは幅1m程のロール状製品であり、1mの幅を重ね合わせて使う事となります。
この重ね目には屋外用のテープを貼って隙間を塞いでおく事が必要で、このテープ処置が地下茎の成長が地上へ及ぶのを防ぎます。

テープは水濡れにも強い屋外用の製品を使用しましょう。

 

室外機周りへ防草シートを張る最良策は?

防草シートを張る上で必ず直面するのがマス蓋と室外機です。

特に室外機は据え付け足に沿って防草シートを切り抜く事が困難で、隙間が生じれば必ずそこから雑草が生えてきます。

防草シートの上に室外機を置くのが最良

防草シートの上に室外機を置くのが最良

室外機には大抵2か所の足が付いており、これが地面へ置いてあるだけというのがほとんどです。

コンクリート面への設置や落下防止措置が必要な場合はアンカーボルト等で止められていますが、置かれているだけの場合は一時的に持ち上げる事も容易で、2人にて行えば室外機の下へ防草シートを通す事が可能です。

こうする事で室外機周囲にもシートの切り抜きを行う必要が無く、隙間が一切ない仕上がりが実現出来ます。

注意点としては室外機から伸びているホース類に過度の力を加えない事です。
持ち上げるだけであれば問題ありませんが、ホースを傷める可能性がありますので、前後左右へ移動させる事は避けましょう。

 

砂利(砕石)敷きによって雑草対策施工を終えた様子

砂利敷きによって雑草対策が施された庭

砂利敷きによって雑草対策が施された庭

防草シートの表面へ砂利を敷き均し、雑草対策を終えたお庭です。

砂利敷きに使う砂利にも様々な種類がありますが、特に景観面に拘りの無い場合は砕石を敷き詰める事がおすすめです。

安価ではありますが決して景観が悪い訳ではなく、粒の大きさがやや揃っている製品であれば美しい仕上がりとなります。

反対に細かいダストが混じっている砕石ですと砂地の様な部分が出来てしまい、そこで雑草の種が発芽してしまう事があります。

ダストの塊は水捌け面でも悪影響がありますので、ある程度の空気層が保たれる大きさの砕石を選ぶのが良いでしょう。

通路も砂利敷きによって快適な場所に

通路も砂利敷きによって快適な場所に

こちらは横通路の仕上がりです。

庭と同じく防草シートと砂利敷きによる雑草対策となっていますが、特に通路は歩くと音が出るという防犯面のメリットがあります。

いわゆる防犯砂利程の大きな音は出ませんが、踏みしめた際は音が確認できます。

陽当たりの悪い通路は常に湿った場所になりがちですが、この仕上がりであれば水捌けも良く、ジメジメとした空気から一気に解放されます。

実際に水溜りが出来る事もほとんどなく、歩いた際も靴に泥が付着する事が無くなりました。

 

使い道のないお庭や通路だからこそ、きちんとした雑草対策によって、

  • 雑草の抑制
  • ぬかるみ・水溜りの防止
  • 泥跳ねの防止
  • 靴底への土付着の防止

これらの様な効果を手軽に得る事が出来ます。

お悩みの方は是非、お声掛けを戴ければと思います。