こちらの幼稚園の園庭には、一角に和庭としてのスペースが設けられております。
今回は園児達が遊ぶこちらの園庭の端へ、庭部と園庭を区切る金閣寺垣を施工する事となりました。

笠竹と挟み竹で構成される金閣寺垣

笠竹と挟み竹で構成される金閣寺垣

金閣寺垣は、作られるシーンが四つ目垣と共通しており、主にアクセント程度の区切りを始め歩道と植栽の境界などに採用されます。
四つ目垣に更なる技巧を加えた構造をしており、天端には笠竹が用いられ、立子(縦向きに並べる竹)を割竹によって両端から挟み込む工法となります。
立子も一本ずつではなく、場所によって二本並べで立てられます。

木戸と金閣寺垣
左写真:庭側へ立ち入る木戸の設え。古風な佇まいが、内側の和庭の雰囲気を外部へ伝えます。
右写真:精巧な金閣寺垣が園庭の奥まで続きます。和庭部分が透かされておりますので、お庭部分の風情も増しております。

 

金閣寺垣に合わせる、低木によってデザインされた和風の庭

低木類と砂利敷きでデザインされた和庭
左写真:既存の立ち木に合わせ、低木類と庭石によって和庭をデザイン致しました。化粧砂利が細長い敷地を明るく広々と見せ、低木類の輪郭を浮かび上がらせます。お庭が金閣寺垣と融合し、和の風情が存分に感じられます。
右写真:お庭を眺める為に設けられた小窓。最も庭に奥行きを感じられるアングルに設置されており、延々と続く低木ラインと金閣寺垣を眺める事が出来ます。