今回は千代田区のMビル様におきましての小庭作りの様子をご紹介致します。

小庭作りといいましても、今回は設置されている花壇の中を小庭に見立て、造園的要素を施す工事となります。
どんな場所におきましてもお庭を作る事が出来る例となりますので、ご参考いただければ幸いです。

花壇内には既に植物が植えられておりましたが、同じ色味が連続しており、全体的に暗い印象となっておりました。

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植栽の配置も単調でありましたので、より控えめな風景となっておりました。
今回は既存の植栽を撤去し、新たにお庭として作り替えます。

既存植栽を撤去して少しずつ土壌を入れ替えていきます。

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植栽を抜きながら土も同時に処分を進めていきます。
花壇内は栄養素が乏しくなりやすく、乾燥しやすい為に砂の様な土になっておりました。
この土を処分し、新たに堆肥が混合された赤土を客土していきます。

花壇内へ立ち木の植木を植栽していきます。

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最初にシンボルツリーとなるシマトネリコを植栽します。
花壇に対してやや大きなサイズであり生長も旺盛ではありますが、背後のビルのスケールを考えますと丁度よい位に感じられます。 こちらも植栽をしながら良質な土を入れていきます。

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ジューンベリーやトキワマンサクを要所に配置し、小庭の骨組みを想定していきます。

庭石を据え付けて花壇内に動きを付けます。

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植木の整った花壇へ、庭石で足元の造形を整えていきます。 石の動きに下草類が付いてくるといった気持ちで組み上げる事で、石の存在感を損なわない景観にする事が出来ます。

庭石組みに合わせて低木類や下草を配していきます。

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動きを付ける様に設置した庭石に低木類を合わせていきます。
硬いイメージになりがちな組み合わせポイントにはコンフューサの葉を被せて柔らか味を。 植栽と庭石が色彩豊かに引き立て合う構図です。

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ブルーパシフィックなども合わせ、小庭の賑やかな動きを感じられる様になってきました。 色彩のそれぞれ異なる材料が組み合わさり、自然で優しい小庭になっていきます。

防草処理を施した上に錆砂利を敷き詰めて小庭が完成となります。

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植栽をしない手前部分に入念な雑草対策を施し、仕上げとして錆砂利を敷き詰めます。 全ての材料を洗浄して小庭が完成となりました。
こちらの小庭はお庭の施工例、千代田区Mビル様 エントランス横の花壇を明るい小庭ににてご覧いただく事が出来ます。

細長い形の花壇も、様々な工夫を凝らす事で単純な直線ラインも感じさせない空間を作る事が出来ます。
花壇の中での思い切った造園・庭作りを、是非取り入れてみては如何でしょうか。

それでは失礼致します。