お庭を目隠して快適な生活を

お庭のデザイン~庭づくりを行っております、新美園:新美雅之です。

道路から窓が丸見えだったり、隣地からお庭が筒抜けだったりなど、目線についてのお悩みはありませんでしょうか?

特に近年の住宅は外周や道路面もオープンな外構となっている事が多く、この場合はお庭はもちろん、お住まい内部も外からよく見えてしまうケースがあります。

こんな時は外からの目線が気になる場所へ、フェンスや垣根、庭木等の遮蔽物を設置する事によって内部を見せなくするという対策が取られ、これが「目隠し対策」と呼ばれます。

こちらのページでは、この目隠し対策をする事によって得られる付加的なメリットの他、対策が可能な場所や目隠し対策としておすすめ出来る方法もご紹介致します。

目隠し対策で得られるメリットは?

目隠し対策は視線を遮る事が目的ですが、それを行う事によって色々な付加効果も得られます。

視線のカットだけにはとどまらない、目隠し対策のメリットを見てみましょう。

プライベート感が得られ、庭の活用幅が増える

外周を目隠ししたプライベートガーデン

外周を目隠ししたプライベートガーデン

お庭の周囲に目隠しフェンスを施したプライベートガーデンの一例です。

目隠し対策のフェンスは屋外の壁となり、庭が「屋外の部屋」として成り立つ様になります。

アウトドアリビングとしても良し、遊び場としても良し、無理に片付けをせずに物をまとめて置いておいても、外から見られてしまう心配は無くなります。

しっかりとした目隠し対策を行う事で、庭の活用幅がアップします。

 

気兼ねなくカーテンを開けられる解放感

常にお隣様を意識してしまい、なかなか開ける事が少ないカーテン。
そんな環境も、目隠し対策をすれば大きな変化が起こります。

カーテンを開けられる様になる解放感

カーテンを開けられる様になる解放感

普段はカーテンを閉めていたお部屋も、お庭へ目隠し対策を施す事で気兼ねなくカーテンを開けられる様になり、これにより存分に室内へ光を取り入れられる様になります。

目隠し対策を施す事でカーテンだけではなく窓も気軽に開けられる様になり、空気の入れ替えも頻繁になって室内環境の改善にまで繋がります。

美しいフェンス類であればお住まいからの眺めも劇的に改善されますし、庭の植物の姿も美しく映える様になるでしょう。

 

目隠しフェンス自体が美しいマテリアルとして機能する

フェンス自体が美しいマテリアルに

フェンス自体が美しいマテリアルに

目隠しフェンスは和風・洋風・ナチュラル問わず、お好みに合わせて様々な物が存在します。

これらは全て個性的でテーマを大切にした作りがされており、製品それぞれが美しさや魅力を持っています。

目隠しフェンスそのものが美しい為、設置する事でお庭の景観アップが期待できます。

 

目隠し対策でお庭のイメージを表現できる

目隠しフェンスでお庭のテーマも表現できる

目隠しフェンスでお庭のテーマも表現できる

後にご紹介を致しますが、目隠しフェンスにも製品それぞれに和風・洋風・ナチュラル等の趣向があります。

目隠し対策としてお庭に取り入れた際、これらのテーマが景観に大きく寄与し、お庭の方向性や雰囲気が明確になります。

例えば人工竹垣なら和風らしく、樹脂フェンスであれば洋風に。
目隠しフェンスはしっかりとお庭のテーマ性を示す物ですので、拘りの庭デザインでは欠かす事の出来ない存在です。

 

目隠しフェンスによって庭木が引き立つ

目隠しフェンスで庭木の美しさが増す効果も

目隠しフェンスで庭木の美しさが増す効果も

庭へのフェンス設置は目隠しが目的ですが、別の側面として「庭木の背景(スクリーン)」効果も得る事が出来ます。

例えば落葉樹は冬に葉が無くなって寂しくなりますが、背景にフェンスがある事で細かい枝模様がハッキリと浮かび上がります。

葉のある時期も写真の様に小さな葉が浮き上がって見えますので、目隠しフェンスは庭木の魅力を増してくれるという考え方も出来るのです。

 

庭木の本数を最低限に抑えられる

フェンスの効果で庭木の数を最低限に

フェンスの効果で庭木の数を最低限に

目隠しフェンスは「空間を美しく埋める」という効果もあり、広い面積が庭づくりのデザインとして成り立ちます。

この為、お庭の背後に目隠しフェンスが設置されていれば、無理に庭木をたくさん植えなくても美しい庭を演出する事が出来ます。
また、付加効果として、植栽の数を少なく出来ればお庭への風通しの確保にも繋がります。

庭木選びの幅も広がり、枝葉が少ないシンプルな庭木も積極的に取り入れられる様になります。

 

街の景観向上に貢献でき、生垣なら助成金制度も受けられる

庭の目隠し対策が景観向上にも寄与

庭の目隠し対策が景観向上にも寄与

庭へ目隠し対策を施す事は、お住まいとご自身の為だけではなく、街の景観向上にも繋がります。

目隠し対策は土地の外周が綺麗に整備される事になりますので、道路からの景観つまり住宅街の景観向上となります。

特に景観向上として認知されているのは生垣であり、設置にあたりましては各自治体によって助成金の交付制度があります。
これまで私もこの制度を利用した生垣施工のご依頼を多く承ってきておりますので、生垣による目隠しをご検討される際はご活用いただければと思います。

助成金の交付条件や金額は自治体によって異なりますので、まずはお住まいの地域の「生垣設置助成金制度」を確認してみましょう。

 

目隠し対策を行う事が多い場所

目隠し対策はお庭に限らず、あらゆる場所で行うものです。
場所によっておすすめな対策方法も異なり、それぞれ注意したいポイントもあります。

それでは目隠し対策を行う事が多い、それぞれの事例と注意点を見てみましょう。

玄関周り

家への出入りの為に玄関ドアを開けた時に、道路から家の中が見えてしまうケースは多いものです。

玄関前を庭木で目隠し

玄関前を庭木で目隠し

玄関ドアをピンポイントで目隠ししたい場合は、大掛かりなフェンスを設置するのではなく、庭木を1本植えて目線しをするのもおすすめです。

この場合の庭木選びにおいては特に成長・環境適応面をしっかり見極めた選択が必要です。

玄関は頻繁に出入りをする場所でありますので、目隠しの植木が歩行の邪魔にならない様にする配慮が大切です。

目隠しとして玄関に植栽を施す場合は、

  • 成長が比較的緩やか
  • 葉の入れ替わり時の落ち葉が少ない
  • 剪定によって樹形を維持しやすい

この様な庭木を選ぶのが良いでしょう。

 

道路沿い

既存のブロック塀が低い、または既存フェンスに目隠し効果が無い、等が理由で道路から庭や窓が見えてしまう場合があります。

道路沿いの目隠しフェンス

道路沿いの目隠しフェンス

この場合は距離のある目隠し対策が必要ですが、隣接する道路の交通状況や歩道の有無により、フェンスか生垣かの選択となる事が多いです。

道路沿いの生垣も美しいですが、歩行者が多い場所か、通学路になっていないか、これらが生垣を設置出来るかどうかの見極めポイントとなります。

生垣は必ず伸びるものであり、時には毛虫の発生なども懸念されますので、人通りの多い場所であればフェンスによる目隠し対策がおすすめです。

 

お住まい脇や裏手の通路

お住まい脇や裏手に勝手口が設けられているケースは多く、意外にも勝手口と隣家の玄関が対面していたり、勝手口同士が面しているケースも多いものです。

勝手口と隣家玄関が面するケース

勝手口と隣家玄関が面するケース

この場合は隣家様の玄関先に目隠し対策を行う為、成長をする「庭木」による対策は難しくなります。

写真の実例の様に、目隠しフェンスのカラー選択によってフェンスを目立たない様にするのもおすすめです。

裏手通路は薄暗い事が多い為、明るいカラーの目隠しフェンスを設置してしまうと、目隠しフェンスの存在が目立ち過ぎてしまう事があります。

また、通路を狭くしない為にも、設置するフェンスは奥行きを取らない薄型設計のものが良いでしょう。
樹脂フェンスであれば目立たないカラー選択が可能である上、奥行きも7cm程度の薄い設置が可能です。

 

お風呂場・浴室前

お風呂場・浴室の窓ガラスが曇りガラスではなく透明な場合は、目の前の塀で目隠しをする事が必要です。
しかしその塀も低かったり、既存フェンスも目隠し効果が無い製品である事が稀にあります。

浴室前に完全な目隠しフェンスを制作

浴室前に完全な目隠しフェンスを制作

上の目隠し実例では、浴室前のスペースに合わせて完全な目隠し効果を持つウッドフェンスを制作しています。

お風呂場の目隠しは完全に隙間の無いフェンスが求められる為、それを踏まえた設計が必要となります。
この場合は最も設計の自由度が高いハードウッドを使ったフェンスがおすすめで、隙のない目隠しを実現出来ます。

ルーバータイプのフェンスですと板材の隙間が出来てしまいますので、樹脂やアルミ製のフェンスの場合は「1枚物」を貼り付けるタイプが良いでしょう。

人工竹垣の場合ですと、竹材を積み重ねたり並べたりする「御簾垣」「清水垣」は竹材同士の間に僅かな隙間が生じ、完璧な目隠し効果を得るには不向きです。
和風の目隠しがお好みの場合は「建仁寺パネル型」など、一枚の目隠しパネルを貼り付けるタイプが良いでしょう。

 

目隠し効果が不要なケース(境界・アクセント等)

目隠し効果を必要としない、侵入防止の為のフェンス制作も行っております。

目隠し効果を付けないフェンス制作

目隠し効果を付けないフェンス制作

この場合は逆に内側が見えた方が防犯面でも安心である為、この様にフェンスの板材隙間を広く設計します。

こうしますと視認性と共に風通しも良好となりますので、庭木にとっても好環境を得る事が出来ます。

境界設置のみを目的とする場合におきましては、こちらの様な軽いウッドフェンスの設計ががおすすめとなります。

和風のアクセントなら人工竹垣「四ツ目垣」もおすすめ

アクセント・境界として設置したい和風フェンスであれば、採光や通風を全く妨げない四ツ目垣タイプの人工竹垣もおすすめ出来ます。

人工竹垣(四ツ目垣タイプ)

人工竹垣(四ツ目垣タイプ)

アルミ材の柱に四ツ目状に人工竹材を組み込むタイプのフェンスであり、目隠し効果を必要としない和風のお庭におすすめです。

場合によっては道路沿いへの設置も可能であり、目隠しを必要としない和風住宅の境界としてぴったりと馴染むのではないでしょうか。

 

おすすめの目隠し対策素材をご紹介

遮蔽物を設置する目隠し対策は、おしゃれなフェンスや和風の垣根を始め、植木や生垣など色々な方法があります。

それぞれ雰囲気や価格、設置工事費も多岐に渡りますが、お好みのイメージと照らし合わせて選んでみると良いでしょう。

ここでは代表的な目隠し対策をご紹介します。

アルミフェンス

外構工事の際に最も多く採用されるのがアルミ製フェンスで、当然腐食も起こらない半永久的な素材です。

軽量でバリエーションも豊富で、ほとんどが薄型設計である為、境界ブロック塀と組み合わせて設置されるケースが多いです。

素材的には最も信頼の高い目隠しフェンスと言えるでしょう。

ルーバータイプ

アルミルーバーフェンス

アルミルーバーフェンス

アルミで作られた板材が横向きに取り付けられたフェンスで、形状としては最も人気がある形です。

横向きに板材が張られていると、連続して長距離に設置した時でも違和感無く自然な繋がりを得られる為です。

アルミフェンスの柄は塗装を施したフィルムをアルミ材に密着して作られており、近年では紫外線による色劣化も少ないクオリティになっています。

パネルタイプ

パネルタイプのアルミフェンスは、ある程度の面積が1枚物で成形されたタイプであり、隙間の無い完全な目隠しが必要な時に用いられます。

用途としては浴室やお手洗いの窓を目隠しする為に採用する事が多いです。

アルミパネルフェンス

アルミパネルフェンス

しかし目線を完全に遮断する代わりに風通しも止めてしまう他、狭い場所へ設置すると陽を遮ってしまい、非常に暗くなるというデメリットもあります。

このタイプは強風をまともに受けてしまう点に注意が必要で、これは頑丈な基礎を設置して傾き対策とする他、高さを必要最低限の設計にしておく事が有効です。

縦格子タイプ

アルミ縦格子タイプ

アルミ縦格子タイプ

縦格子の目隠しフェンスは近年人気のあるタイプですが、目隠し効果はやや薄いという認識を持っておきましょう。

視線的に横方向の隙間は目隠し効果が削減されにくいですが、縦方向に上から下まで隙間が空いていると、意外と向こう側が見えやすいものです。

ですので設置としては軽やかさを活かして玄関周りへの目隠し、またはお庭の背景(スクリーン)としておすすめ出来ます。

タイプとしては和風~和モダンに留まらずナチュラルまでカバー出来るタイプと言えますので、庭木と組み合わせてさらにおしゃれに見せるのも良いでしょう。

 

樹脂(人工木)フェンス

目隠し効果も高く、お庭をおしゃれに見せてくれる樹脂フェンスです。

樹脂製の板材とアルミ柱で構成される後付け用の目隠しフェンスで、木材の風合いを持ちながらも腐食の心配が無い事が最大の特徴です。

樹脂フェンス

樹脂フェンス

カラーラインナップも豊富で、薄型・軽量のメリットを活かしてあらゆる場所への目隠しに対応出来るフェンスです。
目隠しの必要サイズに合わせ、無駄なくぴったりな大きさに設計します。

ウッドの質感でありながら腐食しない

木目調でも腐食しない樹脂材

木目調でも腐食しない樹脂材

まるで木材の様な模様の樹脂フェンスは「人工木フェンス」と呼ばれる事もあり、優しい風合いを保ちながら腐食しないというのが最大のメリットです。

使われるのは木粉を樹脂で固めて出来た板材ですので、ここから樹脂フェンスの名が付いています。

スリム構造で狭い場所にも設置可能

狭い場所にも設置できる樹脂フェンス

狭い場所にも設置できる樹脂フェンス

樹脂フェンスは柱を立てる事が必要な「後付けフェンス」の部類に入りますが、細い柱と薄い板材によって厚みの無い施工が可能になっています。

例えば写真の様な狭小通路であっても、樹脂フェンスであれば歩行スペースを十分に確保する事が出来ます。

完全な目隠しに対応するタイプも

隙間の無い樹脂フェンス

隙間の無い樹脂フェンス

こちらは板を縦向きに重ねて固定されたタイプの樹脂フェンスで、隙間の無い完全な目隠し効果を得る事が出来ます。

縦向きの板材は和風やナチュラルな演出にも向いており、写真の様に明るいカラーを選択すれば浴室も明るい雰囲気に変えてくれます。

樹脂フェンスで注意したいポイント

樹脂フェンスで注意しておきたいポイントとして、南~西向きになる板材の退色がやや目立つという事が挙げられますが、最近では紫外線からの耐久性を高めた仕様もラインナップされています。

また、退色をした際もウッドフェンスの様に塗り直しをする事が出来ません。

加えて樹脂フェンスの板材は非常に柔らかいという事も重要です。
これは鉢植えを引っ掛けたり吊るしたりするハンギングには向かないという事になりますので注意しましょう。

 

ハードウッドフェンス(木製フェンス)

ウッドデッキにも使用される天然木である「ハードウッド材」を組み上げる、ウッドフェンスです。

重く頑丈なハードウッド材は、耐久性も高い事から耐用年数も20年前後とされています。

ハードウッドフェンス

ハードウッドフェンス

その頑丈さの反面、どんな植栽にも溶け込む優しい風合いを持っており、最も庭木とのマッチングが良い目隠しフェンスと言えます。

木材はイタウバ・ウリン・イペなど、それぞれの特性を踏まえたご提案が可能です。

庭木との相性が抜群に美しい

植物との組み合わせが美しいウッドフェンス

植物との組み合わせが美しいウッドフェンス

まさに自然素材ならでは美しさを持つウッドフェンスは、写真の様に庭木との組み合わせが最も美しい目隠し対策と言えます。

庭木との相性が美しい事から、近年流行している雑木の庭でもウッドフェンスが使われる事が多いです。

雑木の幹や落葉期の枝模様を優しく浮き上がらせるスクリーンとして重宝され、自然にプライベート感もアップしてくれます。

板材の隙間を自由に設計できる

ウッドフェンスは隙間設計も自由

ウッドフェンスは隙間設計も自由

ウッドフェンスは規格品ではなく、木材を加工して作る造作物となります。

その為設計の自由度が高く、高さや幅はもちろん板材の隙間に至るまで自由な設定を行えます。

特に板材の隙間については「隙間を設けない」という事も可能であり、まるでフローリングの様な仕上がりによって完全な目隠し効果を得る事も可能です。

ウッドフェンスで注意したいポイント

頑丈で美しいウッドフェンスですが、最も早く退色が起こる素材です。

退色は1年でかなり進み、最終的にはシルバーグレーに変わります。

この退色状態を美観とする考えもありますが、色味を持続させたい場合はステイン塗料を定期的に塗布する必要があります。

ステインとは木目模様を損なわずに防腐効果を得られる塗料であり、近年の木材保護の主流となっています。

また、ハードウッド材はイペ・イタウバ・ウリン・サイプレス等の種類がありますが、種類によってはささくれが起きやすく、ケガの元となる事もあります。

ハードウッドはっても重量がある事にも注意が必要で、背の高いウッドフェンスを施工する場合は極めて頑丈な基礎を作るか、本柱を支える為の「控え柱」も設計に取り入れる必要があります。

 

人工竹垣

腐食しない「人工竹」を組み上げる垣根、人工竹垣です。

垣根本来の雰囲気を保ったまま、腐食もせず作り変えの必要が無い人工竹垣は、組み上げた瞬間から周囲に和の風情をもたらします。

人工竹垣:御簾垣タイプ

人工竹垣:御簾垣タイプ

組み上げは従来の竹製垣根の様な工程を必要としますので、完成した際は非常に繊細な仕上がりとなります。
他の目隠しフェンスと同様に、必要な高さと幅に基づいた設計が出来ます。

あらゆる垣根様式に対応するラインナップ

あらゆる垣根様式に対応:写真は大津垣タイプ

あらゆる垣根様式に対応:写真は大津垣タイプ

上でご紹介の御簾垣タイプを始め、こちらの様な技巧的な大津垣タイプもラインナップされています。

従来の垣根様式のほとんどがカバーされており、よりリアルに和風の雰囲気を取り入れられます。

隙間の無い「パネル式」なら完全な目隠しも可能

隙間の無い人工竹垣パネル

隙間の無い人工竹垣パネル

細い人工竹を積み上げたり並べたりするタイプですと、竹同士の間に僅かな隙間が生じます。

通常レベルの目隠しであれば補う事が出来ますが、浴室やお手洗い窓の目隠しの場合は、写真の様な人工竹垣パネルを採用するのが有効です。

一切の隙間が無い人工竹垣となりますので、問題なく目隠し効果を得られます。

人工竹垣で注意したいポイント

人工竹材はとても柔らかく、長いまま使う設計の場合はステンレス補強パイプを挿入しないと曲がりが起こります。

人工竹材は施工後にゆっくりと曲がってきてしまう事があり、それを見越した補強が大切です。

また、人工竹垣の施工は天然竹垣根と似た部分もあり、特に縛り付けは技術が必要となります。

縛りに頼らずビス打ちをしてしまう例を見掛ますが、非常に不自然になりますので注意しましょう。

天然材の垣根(遮蔽型の竹垣)

今はなかなか見る事も少なくなった竹垣(垣根)も、目隠し効果としては優秀と言えます。

竹垣は大きく分けて遮蔽垣と透かし垣に様式が分かれ、遮蔽垣は目隠し効果も併せ持つ様式として知られています。

遮蔽垣の代表:建仁寺垣

遮蔽垣の代表:建仁寺垣

写真は遮蔽垣の代表ともいえる「建仁寺垣」であり、強い目隠し効果と高さを持ち合わせています。

基本的に垣根の高さは1.8m前後が基準とされますが、これは割竹を裁断加工する事によって自由に設計する事が出来ます。

メリットとしてはこれ以上に無い和の風情を楽しめる事であり、施工をする際はご近所様にも喜んでいただく事も多いです。

しかし大きなデメリットとして、やはり数年~での腐食が起こり朽ちてしまう事が挙げられるでしょう。

竹垣の設置については数年での作り替えを計画に盛り込んでおく事が必要であり結果的に費用は高く掛かるものと言えます。

ですので竹垣は現代において最も贅沢な目隠し対策という位置付けになっています。

生垣

目隠しフェンスや垣根とは全く異なる雰囲気を出す、生垣による目隠し対策です。

生垣とは植木を並べて植えて骨組みへ結束し、成長によって枝葉を壁の様に仕立てるものです。

生垣は樹種や高さによって景観も目隠し効果も変化する為、お好みに合わせてあらゆる選択肢があります。

目隠しとしての生垣

目隠しとしての生垣

生垣の設置は骨組みの構造が肝心です。
植木が定着するまでは骨組みも良く見え、植栽が根付くまでの支えとなる為に、見栄えも良く頑丈な作りが求められます。

生垣は街の景観向上に寄与する事から、自治体により生垣設置助成金制度も利用する事が出来ます。

低木類を使えばコンパクトな生垣に

低木類ならコンパクトな生垣に

低木類ならコンパクトな生垣に

生垣の樹種を選ぶ際、低木類として扱える木を選んでおけば、低い生垣としてきちんと維持する事が出来ます。

樹高の低い木なら低い生垣を作れるという訳ではなく、あくまでも低木類として維持できる樹種を選ぶ事が大切です。

写真のキンメツゲやボックスウッド、ツツジ類を使う事で低い生垣を作れます。

注意したいポイント

生垣は成長するものであり、定期的な刈り込みメンテナンスが必要です。

隣地境界を生垣にしてしまうとお隣様側の刈り込み作業が難しくなりますので、生垣ぼ設置は表裏共にメンテナンスを行える場所に限定されます。

また、生垣の場合は特に農薬散布など病虫害対策が大切になります。

生垣は枝葉の面積が広い為、虫が発生してしまうと広範囲にわたって被害が及んでしまうからです。

特に人を刺す毛虫の発生は要注意と言えます。

 

庭木による目隠し

庭木による目隠し

庭木による目隠し

玄関や特定の窓等のピンポイントの目隠しなら、植木の植栽で十分な場合もあります。

目隠しに向いた庭木は多くありますが、特に目隠しに植栽をする場合は該当箇所の環境をよく考える必要があります。

環境に不向きな樹種を選んでしまうと葉数が極端に減ったりする為、肝心な目隠し効果が薄れるので注意が必要です。

低コストで済む目隠し対策として

庭木による目隠し対策であれば、フェンス類の設置よりも低予算で実現が可能です。

幅の広いしっかりとした樹形の庭木を選ぶ事で、1m弱の距離を目隠しする事も出来ます。

シンボルツリーと目隠しを兼ねて

特に玄関周囲の目隠しを行いたい場合、シンボルツリーを植える事で目隠し効果も得るという手法もあります。

常緑樹かつ枝葉が濃い庭木を選べば、目隠しをしながらも美しい庭木として楽しむ事も出来ます。

代表的な樹種はフェイジョアやソヨゴ、オリーブが使われる事が多いです。

しかし極端に日当たりの少ない場所ですと葉が少なくなって目隠し効果を失ってしまいます。

庭木による目隠しで注意したいポイント

庭木は当然成長するものですので、剪定によるメンテナンスが必要となります。

余程大きな木でない限りは費用も少なく済みますが、予め念頭に入れておきましょう。

剪定を怠りますと道路や隣地へ枝葉が越境してしまい、歩行もままならなくなる事があります。

一度伸びすぎてしまった木を剪定すると極端に葉が無くなってしまいますので、剪定はあくまでも定期的に必要なものと認識しておきましょう。

 

DIYにおすすめ:お手軽な目隠し対策方法

上でご紹介を致しましたフェンスの設置や生垣づくりは、ご自身でのDIYではなかなか難易度が高いという現実があります。

コンクリートや電動工具も使わないでも出来る、DIY向けのお手軽な目隠し対策もあります。

簾(すだれ)で窓を目隠し

窓の目隠しをしたい場合に最もお手軽で効果的なのが、窓の前に簾を掛けてしまう方法です。

窓に簾(すだれ)を掛けて目隠し

窓に簾(すだれ)を掛けて目隠し

簾は昔から親しまれている素材で、風もいくらか通して部屋を暗くし過ぎない、優れたスクリーンです。

自然素材で出来た簾は軽量で和の風情も感じられ、手軽に窓の目隠しを行う事が可能です。

大掛かりなフェンス工事や圧迫感の出る植栽を避けたい場合、まずご検討してみるのも良いかもしれません。

ラティスフェンス

ラティスと呼ばれる簡易目隠しの為のフェンス材は、ホームセンターなどで手軽に購入する事が出来ます。

大きさは高さ・幅共に90cm~180cmで売られている事が多く、目隠しを行いたい距離に応じて購入する事になります。

基本的には既存のフェンスなどに縛り付けて使う事が多い為、DIYでは難しい「柱の設置」を行わずに済む事が最大の特徴です。

木製ラティスフェンス

木製ラティスフェンス

形はひし形格子状に組まれているのがオーソドックスですが、最近では横向きに木材を重ねたルーバータイプや、完全な目隠し効果を担えるタイプなども取り扱われています。

ネットフェンスに取り付けて目隠し効果をアップ

目隠し効果が全く無い境界フェンス、いわゆるネットフェンスにラティスを取り付ける事で、簡単に目隠し効果をプラスする事が出来ます。

ラティスフェンスで目隠し効果をプラス

ラティスフェンスで目隠し効果をプラス

既存のフェンスにラティスフェンスを重ねて取り付ける、実にシンプルな方法によって目隠し効果が得られます。

背後のフェンスとはタイラップや被膜付きの針金で各所を縛り付けておくだけで完成する、お手軽な目隠し対策と言えます。
また、ラティスフェンスは軽量ですので女性でも簡単に持ち運んだり仮止めを行う事ができ、DIYにおすすめな製品と言えます。

おしゃれな境界線としてもおすすめ

購入したラティスフェンスをタイラップや針金で繋ぎ合わせれば、おしゃれな境界ラインとして使う事も出来ます。

目隠しと境界を兼ねるラティスフェンス

目隠しと境界を兼ねるラティスフェンス

こちらはマンション専用庭ですが、お客様がDIYにてラティスフェンスを設置した例となります。

マンションの専用庭はフェンスの設置が認められない事も多く、目隠し対策の難易度が高いロケーションです。

しかしラティスフェンスの様な簡易的なものであれば、マンションの景観保持や現状復帰条件にも抵触しない事が認められ、手軽に使用できるケースが多いです。

ルーバータイプを工夫すればおしゃれな目隠しに

横方向に板が貼られたルーバータイプのフェンスであれば、使い方次第で縦張りフェンスの様な雰囲気を作り出せます。

縦格子風に見せるルーバーフェンスの例

縦格子風に見せるルーバーフェンスの例

ルーバータイプのフェンスを立てる様にして設置し、背後の既存ネットフェンスへ括り付けた例です。

これはお客様がDIYにて行っておりました例ですが、この様にタイラップを使って各所を結束すればかなりしっかりとしたフェンスになります。

まるで縦格子フェンスの様な出来栄えになり、目隠し高もかなり高く確保する事が出来ています。

簡易フェンスはホームセンターでお手軽にお買い求めいただけますので、是非挑戦してみては如何でしょうか。

腐らないラティスフェンスも

ラティスフェンスは安価であるが故に、軽量な木材で作られている事も多く、早い段階で腐食しやすいというのが最大のデメリットでした。

しかし近年では注入型防腐剤の改良に伴い腐りにくい木材製品も増え、さらに木材の風合いを再現した樹脂製のラティスフェンスも登場しています。

樹脂製ラティスフェンス

樹脂製ラティスフェンス

樹脂製であれば腐食しない事はもちろん、ラティスフェンスのメリットである軽さも保っています。

木材の風合いも感じられますので、こちらも是非DIYで取り付けにチャレンジしてみては如何でしょうか。

つる性植物の誘引で目隠しを作る

大きな庭木をご自身で植えたり、生垣を作るのは大変かと思います。
また、庭木で目隠しをしたいものの、十分に根を埋める土スペースが無いというケースもしばしばあるのではないでしょうか。

しかし小さなツル植物を植え込み、既存フェンスに誘引しながら育てる事で、目隠し効果の無いネットフェンスを緑の壁に変える事が出来ます。

ここでは目隠しとしてよく使われる2つの植物を見てみましょう。

モッコウバラによる目隠し

モッコウバラは名の通りバラ科バラ属の植物ですが、トゲも無く扱いやすい植物です。

開花期は4~5月で、黄色と白の二種類、それぞれ一重咲きと八重咲き物が流通しています。

モッコウバラで目隠しをした例

モッコウバラで目隠しをした例

剛健な植物で乾燥にも強く、基本的には降雨のみで生育します。

根腐れを防ぐ為にも水遣りは表土が乾いた時にのみ行い、地面が湿り続ける様な状態は避けましょう。

誘引は徒長枝(強い枝・シュートと呼ばれる)を、横向きに引っ張ってフェンスに縛り付ける様に行います。

剪定は花後に行いますが、誘引途中である場合はシュートは残し、フェンス全体へ枝が行き渡る事を優先しましょう。

ジャスミンによる目隠し

ジャスミンはモクセイ科ソケイ属のツル性植物で、香りのある花を咲かせるハゴロモジャスミンがこれに属します。

ジャスミンと花の形が似ていて呼称もジャスミンと呼ばれる植物がありますが、別の分類に属する植物です。

ジャスミンによる目隠し

ジャスミンによる目隠し

ハゴロモジャスミンは4~5月に芳香のある花をたくさん付け、美しい葉による目隠し効果も期待できます。

ツルが柔らかい為に誘引もしやすく、ネットフェンスに絡ませる様に育てれば、簡単に緑の壁に仕立てる事が可能です。

しかし成長は速い為、重なり合ったツルを剪定によって整理したり、自然に絡んでしまったツル同士をほどく作業は必要となります。

目隠しの壁として仕上がったハゴロモジャスミンは基本的に花後に剪定を行い、翌年の花芽分化に影響が無い様にしましょう。

この様にDIYでお手軽に出来る目隠し対策もありますので、是非チャレンジしてみては如何でしょうか。

 

目隠しに必要な幅と高さの設計

さて、ここからは目隠しに必要なサイズ感や取り決め方について見てまいりましょう。

弊社の様な施工業者が目隠しを考える際は、フェンスや垣根、植栽に限らず、必要な高さと距離に基づいた設計を行いました上で、お客様へ御提案を致します。

つまり無駄に大き過ぎるフェンスや垣根が出来てしまう様な心配はなく、ご相談時に目隠しのサイズ感をきちんと把握する事が前提となっています。

目隠しフェンスの場合

一般的なサイズの目隠しフェンス

一般的なサイズの目隠しフェンス

フェンスの高さは高くても1.8m~2mですが、実際はこれよりも低い設計をする事が多いです。
目の高さは背の高い方でも1.6m~1.7mであり、実際にこれよりも高いフェンスですと「ちょっと高いかな」といった印象をお持ちになりやすいです。

実際にお住まいからの目隠し感や距離感を計測

お庭ではなくお住まいにいらっしゃる場合はご自身の目の高さが高い為、道路は見下ろす感じになるかと思います。
物を隠す為の目隠しフェンスとは異なり、お部屋の中で立ってみたりしてフェンスの高さを決めるのが良いでしょう。

低い物を目隠ししたいならローフェンスの設計に

低い設計で組んだウッドフェンス

低い設計で組んだウッドフェンス

置いてある物を隠したり、遠い通路からの目隠しが必要な場合は、こちらの様な低い目隠しフェンスがお勧めです。
圧迫感もなく最低限の材料で施工する事が出来ますので無駄の無い設計となります。
お庭を狭くしたり圧迫感を感じない様になりますので、目隠しフェンスは最低限のサイズを設計したいものです。

採光や通風を妨げないフェンス

目隠しフェンスといえども、壁の様な存在になってはいけません。
あまりにも強い目隠しを求めて、お住まいに光や風が入って来なくなる様な事は避けたいものです。

目隠しと風通しを両立させる設計

目隠しと風通しを両立させる設計

板材の隙間を広く設計する事で、日差しや風を妨げないソフトなフェンスを設計出来ます。
環境を保持するフェンスの設計は隣地様にとっても同じ効果がありますので、お互いに気持ちの良い存在でありたいものです。

必要な部分だけの目隠し設計でコストダウンを

必要な部分だけ板材を貼った樹脂フェンス

必要な部分だけ板材を貼った樹脂フェンス

こちらはコンクリート壁よりも上の部分のみを目隠しする為、下部へは板材を貼らない設計とした樹脂フェンスです。
フェンスの高さに対して50~60%が空間となっており、この分の費用を削減する事が可能です。

人工竹垣の場合

標準サイズを2連結した人工竹垣

標準サイズを2連結した人工竹垣

人工竹垣での目隠しの場合も、フェンスと同じく高さ約1.8m、幅1.8mが標準サイズとなります。
これは構成上の基本サイズとなりますので、これより高さを上げたい場合はアルミ柱のサイズを変更したり、基礎をさらに頑丈にする必要があります。
ですが大抵の場合は、こちらの高さで十分な目隠しを得られるかと思います。

大型サイズで設計した人工竹垣

目隠し有効高さ2.2mに設計した人工竹垣

目隠し有効高さ2.2mに設計した人工竹垣

こちらの人工竹垣は目隠しの有効高さが2.2mあり、高い位置にある隣家様窓を目隠ししています。
ウッドフェンスやその他の目隠しフェンスですと、高さがございますと重量や圧迫感が問題になりますが、人工竹垣はその繊細な印象から背の高い目隠しに向いていると言えます。
標準よりも太いアルミ柱を使用しており、見た目も美しい目隠しとなっています。

玄関の目隠し用として最低限の高さで設計

高さを抑えて設計された人工竹垣

高さを抑えて設計された人工竹垣

こちらはブロック塀よりも上の部分のみを目隠しする為、高さを半分サイズとして設計した人工竹垣です。
通常のフェンスと同じく必要な部分だけを盛り込んだ部材計算により、サイズは異なりつつも違和感無く施工する事が出来ます。

植栽や生垣の場合

植木を植えて目隠しとする場合は、一応として目隠しの高さを意識した植木選びを致しますが、生長を前提とした植栽が不可欠です。
上へ伸びても問題ない場合もあれば、絶えず高さを抑える剪定が必要な事もあります。

予め植物の高さが制約される場合は、成長の遅い植木を選んだり、ご自身でも刈り込みやすい高さの生垣を設置するのがおすすめです。

 

フェンスや垣根で目隠しをする際の注意点

目隠しフェンスの設置については、材料それぞれ注意したい点があります。

フェンスの重量について

高い位置の目隠しが必要な時であるほど、目隠しフェンスは軽量なものを設置するのがおすすめです。

これは軽量である程、強風の際に基礎に負担が掛かり難い事が理由です。

もちろん柱材の基礎はコンクリートによる据え付けや金具の兼用も行ってはおりますが、背の高いフェンスに想定外の強風が吹くと危険が伴いますので、高い位置の目隠しには軽量なフェンスをお勧め致します。

重量としてはハードウッドフェンスが最も重く、樹脂フェンスや人工竹垣は軽いフェンスに分類されます。

植栽の風留め対策

植栽で目隠しを行う場合は木が倒れる事を防ぐ為、強風を受けやすい場所では風留め処置が必要となります。

生垣の場合は骨組みによる風留めを前提としておりますので、通常設計で問題ございません。

敷地境界線の再確認

敷地境界杭

境界杭例:隣地ブロックよりも更に左側を指す

フェンスの設置は境界線に近くなる事が多いので、明確な場合以外は予め確認をしておく事をお勧め致します。
上の写真の場合は右にある隣地ブロック塀よりもさらに左を指している為、この分、隣地の塀から離してフェンスを設置する必要があります。

目隠しフェンスを施工してしまった後に境界線の問題が発覚しますと、一旦解体、移設費用等も掛かってしまいますので、計画時にしっかりと確認する様にしましょう。

 

まとめ

目隠し対策のメリットや方法、注意点などに触れてまいりましたが如何でしたでしょうか。

目隠しは対策はその目的以外にも様々な付加効果が得られる事から、お庭づくりの一部として行う事も多いものです。

お好みなデザインの目隠し対策を取り入れて、是非お住まいをおしゃれに見せてみては如何でしょうか。

目隠し対策のご相談・ご依頼は随時承っておりますので、お問い合わせ方法をご参照の上、お電話またはe-mailにてお声掛けを戴ければと思います。

是非、弊社による目隠し対策施工例一覧も併せてご参考下さいませ。

 

執筆者:新美雅之(新美園HP作成・作庭者)

執筆者:新美雅之庭木や庭デザインについて、作庭者の経験を活かして現実的に解説をするコンテンツを目指し、日々執筆しています。