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低木とは?おしゃれな植栽方法と代表的種類のご紹介

玄関周りや花壇におすすめな低木・グランドカバー

お庭や花壇を彩る背の低い木や、地面を覆う様が美しいグランドカバー。

多種多様な色彩で楽しませてくれる低木類ですが、庭づくりの技法を取り入れた植栽方法によってさらに美しい風景を見せてくれます。

低木はシンボルツリーの足下を美しく彩ったり、寄せ植えにして庭のデザインの要となったりと、使い方も魅力も様々です。

こちらのページでは、低木の定義や役割・効果、おしゃれな使い方の解説の他、庭木や花壇にもおすすめな種類の低木をご紹介致します。

低木の定義と形状的種類

高木と低木の組み合わせ

高木と低木の組み合わせ

自然界や大規模な植栽計画においては、

  • 樹高5m以上の木を高木
  • 上記と下記の間のサイズを中木
  • 成長しても樹高3m以下の木を低木

と定義します。

庭づくりの規模における庭木の呼称

住宅における庭づくりの場合は上記とは異なって規模も小さくなりますので、一般的には

  • 幹を持つ立ち木を高木
  • 2m以下の庭木を低木・灌木(かんぼく)
  • 1m以下、40~80cm程度の高さの庭木を小低木

と位置付けます。

尚、更に背丈が低く地面を覆う様なものは地被植物であり、グランドカバーとも呼ばれます。

植栽デザインを伴う庭づくりでは、上記の様に4段階に樹高を分けた庭木を組み合わせる事で、立体感や奥行きのある形を作っていく事となります。

低木の形状的種類

このページで解説しておりますのは「低木」と呼ばれる庭木でありますが、この低木も樹形によっていくつかの種類(タイプ)に分かれます。

ここでは大きく3つのタイプに分けて解説致します。

一本の幹を持つ、立ち木タイプ

立ち木タイプの低木

立ち木タイプの低木

地面から1本幹が立ち上がり、その幹から枝が展開して樹形を作るタイプの低木です。

高木と同じく直幹の幹を骨格としてかり、普通の木の形をしていながらもサイズ感を小さく維持できる低木を指します。

庭デザイン上の用途としては、背の高い木に寄せて植えるサブツリーや、ちょっとしたフォーカルポイント等へレイアウトする事が多いです。

また、どうしても背を高くしたくない木をお探しの場合や、樹高を低く維持しなければならない場合のシンボルツリーとしても活躍します。

このタイプの低木としてはソヨゴ・ヒメシャリンバイ・フェイジョア・キンメツゲ・オガタマノキ・ボックスウッド他が該当します。

一本幹を持たず、膨らむ様に成長するタイプ

寄せ植えに向くタイプの低木

寄せ植えに向くタイプの低木

真っ直ぐに背を伸ばす為の幹を持たない低木で、このタイプの庭木は地面から即座に枝分かれをしており、全体的に膨らむ様に大きくなっていく低木を指します。

また、上で紹介の立ち木タイプの木の幹をカットし、枝葉を玉状に仕立てた木もこちらに該当します。
ツゲやボックスウッド等は仕立てによってこちらのタイプとする場合もあります。

樹高は多くが50cm未満であり、植栽後もこのサイズを維持する様に剪定を行う事が基本となります。

同じ種類で寄せ植えを行ってデザインを表現する他、アイポイント的な存在としてランダムに点在させる事もあります。

このタイプの低木は、葉の形や色において実に多くの種類が存在し、お庭のイメージやデザインの第一印象を決めてしまう程の視覚的効果を持っています。

樹種としては、サツキ・アベリア・サルココッカ・アセビ・沈丁花他多数の低木類が該当します。

上に伸びずに横方向へ伸びる(這性)タイプ

這性タイプの低木類

這性タイプの低木類

地面の近くで横方向へのみ生育し、上へはほぼ伸びないタイプの庭木を指します。

基本に横へ広がり続ける成長をする為、庭のデザインを崩さない様に領域を決めてカットを繰り返し行う事となります。

草類にあたる植物であればグランドカバープランツに該当されますが、「庭木」として生きる植物にもこのタイプがあり、主に這性タイプのコニファーやクリーピングローズマリー他が該当します。

横方向への成長を考えますと他の低木とは領域争いをしてしまう為、このタイプの低木を植栽する場合は他種同士の間に空間を設けておくのがおすすめです。

他種同士の横枝が接触しますと、多くの場合成長力の強い方が生き残って弱い方は飲み込まれてしまう事もありますので、レイアウトする場合はこの点に注意しておく事が望ましくあります。

このタイプの低木は寄せ植えを行って地被とする他、植栽地表レベルよりも低い場所へ枝垂れさせるデザインにも活用します。

 

低木の代表的なレイアウト方法3つのパターン

低木類は小さく取り扱いも容易ですが、ご自身で植えるとなりますとレイアウトに困る事もあります。

庭作りでの低木植栽には大きく分けて3つのパターンがあり、これによってお庭の雰囲気も大きく変わってきます。

それでは低木のレイアウトパターンをそれぞれ見てまいりましょう。

寄せ植え・刈込による成型

これは和風の庭で多く見られる様に古くから存在する低木レイアウトであり、背の低い植栽を絵画の様に自由に描く様なイメージで行います。

多くは常緑低木を用いてレイアウトする事が多く、最も自由度の高いデザイン性を持ちます。

刈り込んだ低木の寄せ植え

刈り込んだ低木の寄せ植え

植栽方法としては葉の幅30~40cmのサツキツツジを相応の密度で寄せ植えし、大まかなデザインラインを形作っていきます。

その後に仕上げとして全体に刈り込みを行い、一つの塊の様に仕立てるのが一般的です。

曲線の模様を自由に描ける事が魅力ですが、この美しいラインと低木の健康を保つ為に定期的な刈り込み剪定が必要である事を認識しておきましょう。

低木コニファーなら洋風イメージの寄せ植えに

低木コニファーなら洋風イメージに

低木コニファーなら洋風イメージに

こちらは低木コニファーを寄せ植えし、一つのエリアをまとめています。

針葉樹の寄せ植えは自然な雰囲気も感じられ、周囲のマテリアルによって洋風ガーデンのイメージも取り入れる事が出来ます。

特に低木コニファーには濃緑、イエロー、ブルー等、葉色のバリエーションが多く、いわゆるカラーリーフを使って低木デザインを施すのもおすすめです。

しかし和風の寄せ植えと同じく、低木コニファーの場合も領域を限定する剪定は必須となります。
伸ばし過ぎてしまうと内部が蒸れて枯れてしまうのがコニファーの特徴ですので、こうなる前に時折ハサミを入れておく事がおすすめです。

サツキと低木コニファーの組み合わせも

刈り込み低木と這性コニファーの組み合わせ

刈り込み低木と這性コニファーの組み合わせ

ご紹介したサツキ・ツツジの刈り込みと這性コニファーですが、この2種類の低木は微妙に異なる樹高と成長形態により、写真の様に近接させて低木デザインを作り出す事が可能です。

サツキやツツジは急激な成長をする訳ではなく全体がゆっくりと膨らんでいく為、直ちに這性コニファーを覆ってしまう事はありません。

這性コニファーについては日照不足の場所ではほぼ生育が出来ない為、サツキの下へ潜って成長してしまう事が無いという訳です。

例えばこの這性コニファーの代わりにツル性植物を植えてしまうと、サツキの下を潜って成長してしまい、サツキの上まで飛び出して延々と成長をしてしまう事となります。

アイビーハツユキカヅラワイヤープランツ等は特に注意が必要で、他の低木類の中に絡んでしまうと整理する事が非常に困難になる事を留意しておきましょう。

 

低木を点在させる、ポイント的なレイアウト

低木を点在させるレイアウト

低木を点在させるレイアウト

寄せ植え用の低木とは異なり、樹高60cm前後の木を使う事が多いレイアウトです。

例えば直線的で幅の狭い部分への植栽は、低木が単純に並べられている様に見えてしまう事があります。

その様な場合は低木を前後にずらす、いわゆるランダムな配置で植栽する事で景観に動きと変化が生まれます。

上の写真ではマホニアコンフューサ斑入りツゲを前後にずらして植栽しており、葉色も大きく異なる2本の低木が、植栽のデザイン性を担っている事がお解りいただけると思います。

ランダムなレイアウトなら、少ない植栽数で管理も楽に

テンポ良くレイアウトする低木

テンポ良くレイアウトする低木

こちらでは玉仕立ての斑入りツゲブルーマウンド(コニファー)の2種をテンポ良く見せる様に植栽しています。

この色彩が異なる2種の低木が中間の景観を保っており、ソヨゴとブルーベリーの「間を持つ」様な役割を担っています。

ランダムに配置した低木であれば密植とは無縁ですので管理も容易になり、場合によってはある程度の大きさの玉になるまで放任成長させる事もあります。

低木のランダムな配置におきましては、植物を植え過ぎないデザインをお好みの方へおすすめ出来ます。

 

繁茂や自然群生を表現するレイアウト

低木は整えられた形を表現したりポイント的に使うだけではなく、植物本来の魅力である「繁茂・群生」を表現する事にも向いています。

自然に育った姿や自然群生を高木で表現するには広大な敷地が必要であり、現実的には難しいものです。

しかし低木による表現であれば手軽にお庭へ取り入れる事ができ、この低木の使い方は住宅におけるナチュラルガーデンデザインの要と言っても良いでしょう。

単一種類のグリーンを繁茂させる

低木のグリーンが溢れる花壇に

低木のグリーンが溢れる花壇に

こちらは同種の低木類を一面に配する低木植栽手法であり、樹種はマホニアコンフューサを使っています。

一種類の緑が花壇から溢れ出る様にしており、花壇が賑やかに、充実して見える様になっています。

枝葉が溢れる様なレイアウトですとアベリアキンシバイ等も人気ですが、マホニアコンフューサですと色合いが濃緑色となり、どこかナチュラルな雰囲気を感じられる様になります。

小さな自然に囲まれた様な植栽デザインをご希望でありましたら、是非ご参考をいただきたい低木レイアウトと言えます。

山間の自然群生を低木で表現

低木で小さな自然群生を表現

低木で小さな自然群生を表現

低木は狭小部での庭づくり、いわゆる坪庭・中庭での植栽レイアウトに多く用いられます。

こちらの中庭の様にナチュラルデザインを表現する場合におきましても、低木で十分に自然な群生を表現する事が可能です。

自然な群生を表現する際、多くは樹高60cm前後の低木を使いますが、その色彩は華美でなく落ち着いたグリーンの樹種を使うのが理想的です。

ナリヒラヒイラギを始め、アオキシャリンバイは里山の低木を表現するのに向いており、持ち前の耐陰性によってある程度の密植でも健全な生育を続ける事が出来ます。

ナチュラルガーデンの場合、高木~中木に至って落葉樹を使用する事が多い為、冬季落葉時の景観補助も兼ねて低木類は常緑種を多く取り入れる事がおすすめとなります。

しかし自然群生の表現と言いましてもある程度の空間は残し、そこへ下草類をレイアウトするとより自然な風景に仕上がります。

小さな場所でナチュラルガーデンを作りたい場合でも、諦めずに低木類で自然を表現してみましょう。

 

低木の植栽による、おしゃれなデザイン効果

庭づくりにおきましては、低木類の植栽を積極的に取り入れる事でデザイン上においても大きな効果を得られます。

そもそも小規模のお庭の場合ですと、立ち木(高木)の存在よりも、目線の高さ~地面の方が人の目に留まりやすい為、デザインポイントのほとんどが低い場所へ集中する為です。

つまり低木の植栽デザインはお庭デザインの要とも言える存在であり、庭づくりの際は是非取り入れていただきたいものです。

ここでは低木類の植栽によって得られる、デザイン上の効果を簡単にご紹介致します。

同じポイント上で、異なる葉形と色彩を引き出す

低木類を取り入れたデザインメリットとして最も明解なのは「色彩の変化」にあるかと思います。

低木と高木の色彩変化

低木と高木の葉形・色彩変化

こちらは高木としてシマトネリコ、低木にビルベリー、グランドカバーとしてゴールデンモップを組み合わせた植栽デザイン例です。

シマトネリコとビルベリーの葉の形は非常に異なり、列状葉と細かい葉の組み合わせが庭木をよりおしゃれに見せてくれます。

また、グランドカバーのゴールデンモップは葉色が個性的なイエローであります為、同一空間において3色3模様によるコントラストを引き出せる事となります。

この様に低木類はお庭や花壇を多くの葉色で彩ってくれますので、結果として自由で美しい景観を生み出してくれます。

形が異なる低木の組み合わせで立体感を

色合いの変化による組み合わせはもちろん、低木の持つ樹形の違いによる組み合わせもデザイン上で欠かせないポイントとなります。

刈り込み仕立ての低木を組み合わせる

刈り込み仕立ての低木を組み合わせる

上でご紹介を致しました写真の反対側からのアングルとなりますが、同じエリア内でもかなり異なる印象に見える事と思います。

先程はシマトネリコとの組み合わせにビルベリーが写っておりましたが、こちらから見ますと刈り込み仕立てのボックスウッドが組み合わさっています。

低木類は色はもちろん樹形にもバリエーションが多く、自然樹形の木と成型的な木を組み合わせるという植栽デザインが可能となります。

成型された低木を添える事で、柔らかな木をより柔らかに見せるデザイン手法と言えます。

低木によるゾーニングなら、よりおしゃれなお庭に

庭づくりにおいては、いわゆる「レイヤー」の様にあらゆるデザイン部分を組み合わせるのが一般的です。

このエリアの組み合わせや配置をゾーニングと呼びますが、低木植栽はこの際も大きな役割を担ってくれます。

庭デザインの区切りを担う低木

庭デザインの区切りを担う低木

庭における「土」、水栓周りの「砂利」、広場となる「バークチップエリア」が近接する部分へ植栽した低木の寄せ植えですが、各ゾーンの集合ポイントとしての役割を担っています。

この様に低木は地面デザインの終着点や近接ポイントへ植栽する事で、各ゾーンを枝葉によって美しく、おしゃれに繋ぎ合わせてくれる効果があります。

こちらの植物は低木コニファーに該当するブルーパシフィックですが、膝丈程の低木類でも同様の植栽デザインが可能です。

低木を使った景観補助効果

高木、特に落葉樹を選んで植栽した際、目線の高さより下部が幹だけの景観となって寂しく感じられてしまう場合があります。
そこで高木よりも低い低木類を寄せ植えする事で、よりおしゃれで自然な庭に見せる事が出来ます。

低木を自然に寄せ植えする例

低木を自然に寄せ植えする例

こちらでは高さ2.6mのアオダモを高木として植栽しておりますが、アオダモの特性上地面から1.5mまでは枝がほとんど無く幹だけの景観になる為、落葉低木を寄せ植えして自然な賑やかさを演出しています。

寄せ植えをした低木は高さ1.5~1.8m程のオトコヨウゾメセイヨウカマツカであり、大きな木の足下から自生した雰囲気を出せる様に致しました。

また、さらに小さい低木としてヤマアジサイまで自然味を繋げており、段階的に雑木の賑やかさを取り入れる事が出来ております。

この様に低木は寂しい部分を補う「景観補助」の効果も得る事が出来ますが、この補助効果をあえて組み込んでおく事も多くあります。

特にナチュラルガーデンのデザイン時は多用する植栽手法となりますので、自然な庭がお好きな方はご参考戴ければと思います。

 

低木類がもたらす、庭木生育上の効果

低木類によるデザイン性のお話をしてまいりましたが、低木類はデザイン面だけではなく、植栽の方法次第で他の庭木の生育面にもメリットをもたらしてくれます。

低木によって、高木の幹元や地表を保護する効果

低木の植栽によって幹を保護

低木の植栽によって幹を保護

雑木高木の多くは元々の生育環境では起こりにくい、幹や地表へ直射日光が当たる事を嫌います。

夏以外であれば環境適応の範囲内で耐えてはくれますものの、暑い時期の直射日光は確実に幹を傷め、地表も極度の乾燥を起こし、根付近の温度も上昇してしまします。

写真では幹回りや地表への日除け効果の為にシロヤマブキダンコウバイ等の低木を植栽し、高木の保護に役立てています。

しかしこの低木類も直射日光を苦手としますので注意が必要です。上の例では高木のアオダモが半日陰を作っており、高木と低木がお互いを保護し合うような構成になっています。

低木の寄せ植えで地表に影を作り、乾燥を遅らせる効果

日光の当たりやすい真南や道路沿いは、散水後も土壌乾燥が早めに起こる場所です。

こちらではデザイン面も兼ねた低木のサツキを寄せ植えしており、地表への直射日光を半減させる効果ももたらしています。

地表に日陰を作る低木の寄せ植え

地表に日陰を作る低木の寄せ植え

この様に地面全体を低木類で覆う事は乾燥を遅らせる方法としては有効ですが、サツキ他下草類への散水は欠かす事は出来ません。

あくまでも乾燥を「遅らせる」方法として活用し、まず低木類をしっかりと育てる為にも水管理は計画的に行う事が必要です。

尚、水遣りのしにくい場所であれば乾燥に非常に強いコニファーのグランドカバーやローズマリー等で地面を覆うのがおすすめです。

 

低木を花壇へ植える際の注意点

低木類はそのコンパクトさから花壇や玄関周りへ植えられるケースが多いのですが、この様な場所は以下の様にお庭と異なる点があるので注意が必要です。

庭に比べて極端に乾燥しやすい

花壇はもちろん、玄関前に作られた植栽スペースは周囲をコンクリートで囲まれている為に水分を吸水されやすく、土の容量自体も少ない為にとにかく乾燥するのが早い環境です。

雨や水遣りの後でも乾燥し始めるのが早い為、水遣りは予め計画的に考えておく事が必要です。

この様な場所特性上、花壇へ植える低木は少しでも乾燥に強い植物を選びましょう。

歩く場所へ干渉しやすい

門周りや玄関先への植栽は、お出掛けやご帰宅の際に傍を通るケースがほとんどです。夜間やお荷物を持たれる場合は、木の枝に引っ掛からない様に注意が必要となります。

庭木は必ず成長するものですが、僅かでも生育の緩やかな低木を選ぶと良いでしょう。

日当たりが良過ぎる

門周りはもちろん、玄関周りは日当たりが良過ぎる事があり、この場合は山野草や陰を好む草花の生育には向きません。

夏場の日照りが強い場所では、丈夫な常緑低木や低木コニファーを始めとした日光に強い植物を選ぶと良いでしょう。

玄関周りや花壇にありがちな環境特性ですので、低木の植栽をご検討される際にご参考下さい。

 

庭木におすすめな低木:幹を持ち、立ち木として扱える種類

低木と言いますと本当に小さな庭木を想像されるかと思いますが、上でご紹介を致しました様に低木でも幹を持ちコンパクトに維持できる「立ち木タイプの低木」も存在します。

単体でシンボルツリーとしても植栽が出来る他、背の高い庭木との組み合わせで立体感を生み出せる低木です。

ソヨゴ

低木としても使えるソヨゴ

低木としても使えるソヨゴ

維持可能な高さ:1.5m~
ソヨゴはシンボルツリー等のメインの庭木としても植栽されますが、人の背丈よりも低いサイズも流通し、その高さを剪定によって維持していく事が可能な庭木です。

大きな落葉樹の下で自然に育つ常緑低木にも見せる事ができ、ナチュラルガーデンデザインにおいても重宝する庭木です。

フェイジョア

コンパクトに維持するフェイジョア

コンパクトに維持するフェイジョア

維持可能な高さ:1.8m~
フェイジョアは果樹・目隠し用の庭木として1.5m程のサイズも流通しますが、維持管理的には1.8m程が現実的なサイズとなります。

小さく低く維持する為には刈込によって成型付ける場合がほとんどですので、低木としても重厚感のある見た目になるとお考えになるのが無難です。

ヒメシャリンバイ

コンパクトで美しいヒメシャリンバイ

コンパクトで美しいヒメシャリンバイ

維持可能な高さ:1.3m~
低い樹姿ながらしっかりとした存在感を放つヒメシャリンバイは、生育が緩やかでローメンテナンスな上、花も楽しめる常緑低木として活躍します。

ただし植栽間もない年は冬場にかなり落葉をしたり花後に木が枯れ込む事があり、落ち着くまで経過観察を余儀なくされる事もあります。

オガタマ

濃緑葉が美しいオガタマ

濃緑葉が美しいオガタマ

維持可能な高さ:1.5m~
濃緑でしっかりとした葉が美しいオガタマは、庭デザインの中でサブツリーとして使われる他、半日陰などの環境であれば目隠しの庭木としても扱う事が出来ます。

どちらかと申しますと香り高い花が主役ともいえる木ですが、健康に育ったオガタマは木の美しさも魅力的です。
多くの場合、刈り込み仕立てによる剪定管理を行います。

ボックスウッド

成型的な姿を楽しむボックスウッド

成型的な姿を楽しむボックスウッド

維持可能な高さ:50cm~
低い生垣としても植栽が可能

写真の様な円柱仕立てからテーブルの様な刈り込みまで、あらゆる形状に作られるボックスウッド。庭や花壇をおしゃれに見せてくれますが、残念ながら剛健種とは言えません。

特に根が張り葉が多くなるまでは、暑さにも寒さにも注意が必要な庭木です。明るい緑の葉はレンガ調の花壇に良く似合い、特に洋風テイストを引き立てる庭木です。

キンメツゲ

生垣にも使えるキンメツゲ

生垣にも使えるキンメツゲ

維持可能な高さ:1m以下も可
低い生垣としても植栽が可能

キンメツゲは低木類でありながら、刈り込み剪定によって様々な形に仕立てる事が出来る庭木です。

低い立ち木や生垣としてはもちろん、ボックスウッドと同じく刈り込み仕立てなどがテーマパークにも使われます。

その特性を活かして小さく維持すれば花壇にぴったりの植物と言えますが、乾燥に強い庭木ではありませんので、水遣りなどのメンテナンスは欠かさずにしてあげましょう。

アデク

自然な姿が魅力のアデク

自然な姿が魅力のアデク

維持可能な高さ:1.5m~
ブルーベリーやアロニアの様な自然樹形を常緑で維持できる貴重な低木です。初夏の白花の美しさも魅力ですが、暖地の植物の割に寒さで傷みにくいのもポイントです。

小葉のタイプはより少数で珍しく、私にとりましても数多くを植えた庭木ではありません。
ギンバイカの様にシャープな尖った葉が美しい低木です。

マサキ類

カラーが豊富なマサキ類

カラーが豊富なマサキ類

維持可能な高さ:1.6m~
生垣としても植栽可能
マサキ類は生垣としての植栽がよく知られておりますが、写真の様に1本の庭木として仕立てられたものも多く存在します。

低木と言いましても縦方向へ伸びる力が優先される庭木の為、とにかく背を伸ばしたくない様な場所には不向きとなります。

マサキは濃緑色の原種から、斑入りマサキ、キンマサキ、ギンマサキ、ベッコウマサキ等、カラーリーフのバリエーションに富んだ庭木でもあります。

 

花が咲く低木

低木類には花を楽しむのがメインとなる種類が多く存在します。

花と言えば宿根草や草花で楽しむ機会が多いのですが、背の低い木として花を楽しめる植物は、庭づくりデザインにおいても美しい存在となり得ます。

オオデマリ

オオデマリ
落葉樹・開花期5~6月
小さな花が集合して咲くオオデマリの花は、立ち木に咲く白いアジサイといった印象があります。

花はとても美しいのですが、大きな葉が虫に食べられやすいという難点があります。

ケムシ類はもちろん、飛来する昆虫にも葉が食害されやすく、この点は農薬の予防的散布によって対応する事となります。

コデマリ

コデマリ
落葉樹・開花期4~5月
コデマリの花も小さな白い花が集合するタイプで、少し控えめな美しさが山の風情を感じさせます。

樹姿は後述のユキヤナギと似た印象ですが、コデマリの方がやや硬い印象ではあります。

柔らかな樹形を維持する場合は、直径1m程の球体サイズを許容する必要があります。

ユキヤナギ

ユキヤナギ
落葉樹・開花期3~5月
柳の枝に雪が積もった様な花の美しさが名前の由来となったユキヤナギ。
古くから庭づくりの脇役として植栽されてきた低木です。
細かい多数の枝の立ち上がりによって全体が膨らむ為、花後に球体上に刈り込む剪定が一般的です。

ヤマブキ

ヤマブキ
落葉樹・開花期4~5月
春の黄色い花が目を引くヤマブキは、葉も美しく野趣ある見た目も魅力的な低木です。
地面から生える新しい枝が周囲へ増えていく傾向が強いので、元から切り取る剪定管理が必要となります。
花は一重だけではなく八重咲種も存在します。

シロヤマブキ

シロヤマブキ
落葉樹・開花期4~5月
葉脈も花の形もヤマブキと似ているものの、別属となる低木です。
花付きも良く、山に咲く花を思わせる自然味も魅力であり、野趣ある樹形はナチュラルガーデンにも植栽されます。
横枝は大人しいのですが徒長する枝はとても生育が早く、これらは毎年除去する事が必要となります。

ヤマアジサイ

ヤマアジサイ
落葉樹・開花期6~7月
日陰の花を代表するアジサイですが、葉も枝も小型であるヤマアジサイはシェードガーデンの立役者とも言えます。
湿潤に富んだ明るい日陰が適所であり、暗すぎる日陰には意外な程に弱く、いつの間にか枯れる傾向があります。
木漏れ日の下等を選んで、自然に習った植栽を意識すると良いでしょう。

西洋シャクナゲ

西洋シャクナゲ

ピンクのシャクナゲ

常緑樹・開花期4~5月
低木花物として慕われている西洋シャクナゲは、庭植えとして健康に長く育てるのは容易な木ではなく、土壌作りや植栽場所(西日の当たらない適度な日向)をきちんと行う必要があります。
腐植質が多く水はけのよい酸性土壌へ改善し、乾燥をしない様に管理するのが最低限の条件となります。

薄紫のシャクナゲ

薄紫のシャクナゲ

薄紫色のシャクナゲは半日陰で美しく映えます。
紫の花はシランやツツジ、アガパンサス等でも見られますが、豪華な紫花はシャクナゲならではと言えます。

アセビ

アセビ
常緑樹・開花期2~4月
細かい枝葉が美しいアセビは、古くから坪庭でも見られた低木です。
花は垂れ下がる様が美しく、写真の赤花の他白花も魅力的です。
全体がゆっくりと膨らむ生育を見せ、ある程度の大きさで落ち着いた木であればほぼ管理が必要なくなります。

ヤクシマアセビ

ヤクシマアセビ
流通量は少ないですが、こちらはさらに小葉性で密度も高いヤクシマアセビです。
通常のアセビよりも明らかに剛健であり、強い日差しにも適応する力があります。
花が咲いた際に下垂をせずに花穂が上を向いたままであるのが特徴です。

ウグイスカグラ

ウグイスカグラ
落葉樹・開花期4月
ウグイスカズラと呼ばれてしまう事も多いのですが、ツル植物を指すカズラとは異なります。
葉の小さい内にラッパの様な形の美しい小花を付け、後に熟す実は食する事も出来ます。
生育をすると意外にも葉は大きくなり密生する木となるのが特徴で、雑木の庭への植栽時は枝透きのみを行ったり、古い枝を新しい強い枝へ更新する剪定を行います。

カイドウ

カイドウ
落葉樹・開花期4~5月
カイドウは低木と言いましても幹を持つ立ち木なのですが、花物としての印象が強い為にこちらでのご紹介となっております。
蛍光ピンクの様な強い鮮やかな色合いの花は昔からお庭で愛される存在であり、「低木」という位置づけで楽しめる花として貴重な存在です。
ある程度形が整った木を植栽する事が多く、その樹形を逸脱しようとする徒長枝を外す剪定で形を維持していきます。

マホニアコンフューサ(ナリヒラヒイラギナンテン)

マホニアコンフューサの花
常緑樹・開花期10~12月
ホソバヒイラギナンテンの近縁種で、花の少ない冬季に黄色の花を咲かせる貴重な庭木です。
マホニアコンフューサという名前が長い為、庭職に間では「マホニア」や「コンフューサ」等と略称で呼ばれる事が多いです。
弊社の庭づくりでも多く登場し、日向から日陰まで植栽場所を問わない常緑低木です。生育が特に緩やかな訳ではありませんが、切り戻し剪定が行いやすい木です。

平坦になりがちな花壇の中でも立体感を出しやすく、扱いやすい庭木です。

セイヨウイワナンテン

セイヨウイワナンテン
常緑樹・開花期4~5月
狭い花壇を明るいカラーで彩るイワナンテン。他の庭木と混ぜ植えされる光景を目にしますが、他の木とはやや離して植栽しても十分なボリュームがあり、かえって伸び伸びと育ちます。

同種を寄せ植えすれば乾燥防止にもなりやすいので、明るいワンポイントを作りたい時に役立ちます。半日陰可。

ビバーナム(常緑ガマズミ)各種

常緑のガマズミとして様々な品種があるビバーナムですが、共通して濃緑色の色彩と耐乾燥性が挙げられます。
常緑性で開花期は5月頃で、丈夫な低木類と言えますが、風通しが悪かったり日当たりが足りなかったりするとうどんこ病を通年発症する事があります。
壁際やカーポート下に植栽した場合に起こりやすいので注意しましょう。

ティヌス

ビバーナム・ティヌス
葉はやや大きいものの、花期はカルミアにも似た賑やかな姿に。日向~半日陰まで適応性が高く、ティヌスは植栽次第で低い生垣を構成出来ます。

レイフレアーズドワーフ

ビバーナム・レイフレアーズドワーフ
小さな葉を持つ品種で、低木の寄せ植えとしても使いやすい庭木。刈り込みで重く見せたり透かして軽やかに見せるのも自在で、しっかりと花も付ける剛健種です。あまりにも暗い陰地では生育が難しくなります。直径40cm程の玉仕立ての樹形も時折流通します。

ハリアナム

ビバーナム・ハリアナム
レイフレアーズドワーフと樹形は似ているものの、葉の1枚1枚が艶やかで美しく、丸みを帯びているのが特徴です。やや葉数は少な目ですが、洋風ガーデンやナチュラルガーデンなど、どこにでもマッチする庭木です。

キンシバイ

キンシバイ
半常緑性・開花期6~7月
黄金色の花を多数咲かせるキンシバイ。

大きく膨らんだ樹形が特徴で、春に全体を刈り戻す剪定で維持します。

ある程度生育した木は日照にも耐えやすいですが、表土が乾かない様に水管理は必須です。

全体が膨らむ木ですので、混ぜ植えはせずにキンシバイが旺盛に育つエリアを作るつもりで植栽しましょう。
近年ではやや大型で剛健な近似種であるヒペリカム類が多く植栽される様になっています。

ビヨウヤナギ

キンシバイ
半常緑性・開花期6~7月
咲き方も色もキンシバイに似た花を付けますが、繊細な雄蕊が目立つ様がキンシバイとは異なります。
半落葉性の木に分類され、冬場は葉を多く落としますが、その際は美しい紅葉を見る事が出来ます。
キンシバイと同じく、同種の寄せ植えでボリュームのある花壇にするのがおすすめです。

アベリア

花数も多く、賑やかなアベリア

花数も多く、賑やかなアベリア

常緑性(但し寒地では落葉)・開花期5~10月
アベリアは旺盛な生育力と剛健さを持ちながら花を多く付ける低木類で、花壇向きの植栽として扱われます。

花壇の広いマンションなどでは多くを寄せ植えにしたりする事もあります。

耐乾燥性もあり、余程の事では枯れる事がありません。
剪定の際は無理に詰めたり透かしたりするよりは、ある程度の走り枝を残して仕上げると賑やかで自然な花壇に見せる事が出来ます。

カラーリーフを楽しむイエロー種

イエローリーフのアベリア
こちらは薄いイエローの斑が美しいアベリアです。乾燥気味な花壇でも旺盛に育ち、充実した植栽を演出出来ます。

この様にタイルはもちろんレンガ調の素材とも良く合う為、ボリュームのある植栽デザインに向いています。

濃緑色のアベリアで重厚感を

シックで重厚感のあるアベリア
こちらは濃緑一色のアベリアが花壇全体に植栽された様子です。

高さのある花壇から溢れ出る様な生育を見せる為、動きと賑やかさを感じられる風景に。

濃緑色のアベリアは重厚感を演出する事にも向いており、お住まいやビル等をエレガントに見せる効果もあります。

ローズマリー

半匍匐性のローズマリー
常緑樹・開花期11~5月
ローズマリーはハーブとして有名な植物ですが、その乾燥への強さと小振りで綺麗な花を付ける姿から、花壇向きの低木として取り扱う事があります。

上へ伸びるいわゆる立ち性の物よりも、写真の様にやや立ち上がってから枝が下りてくる「半ほふく性」の品種がお勧めとなります。

柔らか味のある姿は周囲の造園素材と一体となった美しさが見られますので、花壇の中で庭をデザインする際にお勧めな植栽となります。

地を這う様に生育するクリーピングローズマリーと呼ばれる品種もありますが、こちらは地面を覆い尽くしたい場合にグランドカバーとして植えるのが良いでしょう。

ツツジ類

ツツジ類は花物として昔から慕われてきた植物であり、常緑性も落葉性も存在する様に品種が多岐に渡ります。
多くは4~5月が開花期となり、同じツツジの仲間でも、花は色も形も大きく異なりバリエーションに富んでいます。

オオムラツツジ

オオムラツツジ
常緑種のツツジ類であれば強い日当たりにも適応出来ますが、花壇や、コンクリートをくりぬいた植栽スペースですと乾燥が激しく、ツツジでも特に剛健な種類を選ぶ必要があります。

オオムラツツジであれば、マンションや公園でも丈夫に生育出来る剛健さを持ち、花だけではなく目隠し用の庭木として活かす事も出来る、頼れるツツジです。

管理の仕方によっては生垣としても活躍します。

エゾムラサキツツジ

エゾムラサキツツジ
半常緑性のツツジであるエゾムラサキツツジは、西洋シャクナゲにも似た集合した花付きが美しいツツジです。
ミツバツツジなどと比べると丈夫な一面があり、庭づくりで植栽する機会も多い低木です。

吉野つつじ

ヨシノツツジ
やや透き通る様なピンク色が美しいヨシノツツジは、一見して弱弱しく栽培が難しい印象がありますが、意外にも庭での適応性は高いツツジと言えます。
植え付け後に葉の傷みを生じても吹き返す事例も多く、自然味ある姿を活かしてナチュラルガーデンにも植栽したいツツジです。

ミツバツツジ

ミツバツツジ
薄紫色で数も多い花が人気のミツバツツジですが、夏の暑さに弱い面を考えますと植栽場所は限定されてきます。
葉の傷んだ箇所は吹き返さずにそのまま枯れ込んでしまう事が多く、高木の下等の木漏れ日で育てるのが無難です。

シロミツバツツジ

シロミツバツツジ
ミツバツツジの白花種であり、植栽のご要望を戴く事も多いツツジです。
やや紫色の名残を感じるゴマ柄があり、真っ白とは異なる美しさを見せてくれます。

シャリンバイ

シャリンバイ
常緑樹・開花期5~6月
シャリンバイの花は白と紅の2種類が流通しており、紅花シャリンバイの花は実に美しい発色を見せます。

シャリンバイはアベリアと同じく日照りや乾燥に強いのが強みであり、特にシャリンバイは潮風にも耐える性質を持ちます。

この為、海に近い場所の低木街路樹として姿を見る事もあり、緑化樹としての側面も持ちます。

 

葉色を楽しむカラーリーフの低木類

花を楽しめる低木と異なり、鮮やかな葉色、いわゆるカラーリーフを楽しめる低木類もございます。

庭のデザインにおいては色彩アクセントとして植栽する低木ですが、代表的な種類をご紹介致します。

プリペット

色の鮮やかさと剛健な生育面から、花壇への植栽で多くの御要望を戴くプリペット。

伸びた葉が優雅に垂れ下がる様が美しい庭木ですが、この姿になった際のサイズ感は植栽当初に比べますとかなり大きくなっている事を想定する必要があります。

優雅に見せるのであれば直径1mの領域は必要ですので、周囲には空間を設ける等、余裕を持った植栽計画をたてましょう。

プリペットゴールド

プリペットゴールド
プリペットのカラーリーフは基本のグリーンやシルバーなど多岐に渡りますが、最も明るい印象なのがゴールドプリペットです。

金色の葉が眩しい程で、お庭のワンポイント植栽でも存在感を発揮します。

プリペットは総じて新葉を虫に食べられてしまう事が多いので、予防的な農薬散布がおすすめです。

シルバープリペット

シルバープリペット
雪が舞ったような白斑が美しい、シルバープリペット。

ゴールド程の存在感はありませんが、色彩の優しさが柔らかく枝を伸ばした姿にマッチします。

誇張し過ぎない洋風味として、少量を花壇に植栽するのがお勧めです。

斑入りツゲの仲間

ツゲと言えば古くからお庭に植えられてきた、段作りの姿を思い浮かべる方も多いと思います。

大きな木というイメージもあるかと思いますが、キンメツゲを始め低木の扱いで植栽が出来る品種もございます。

総じて小葉が美しい低木ですが、乾燥に強くはありませんので、散水メンテナンスはきちんと行いましょう。

ツゲ(貴婦人)

ツゲ(貴婦人)
黄色と黄緑が入り混じり、葉も小さく美しいツゲ、貴婦人と呼ばれる品種です。

多く見掛ける事はございませんが、弊社では良品を仕入れた際に積極的にスモールガーデンや花壇へ取り入れています。

寄せ植えというよりも40cm程の玉状に作られた物が多く、ワンポイントを美しく飾る様なレイアウトがお勧めです。

斑入りツゲ

斑入りツゲ
こちらは葉の周囲に白斑が入ったツゲです。

色味は抑えられた印象ですが、上品な色彩は花壇や他の植物の色味を引き立てる効果があり、何よりも維持がしやすいという利点があります。

アオキ(ピクチュラータ・サルフレア等)

アオキ(ピクチュラータ)
日陰気味の花壇でも美しい色合いをもたらす、イエローが入ったアオキです。

陽の差さない北側花壇や乾燥しやすい日陰等にも適応し、明るく演出してくれる植物です。

画像はピクチュラータで剪定も行いやすく、低木として維持する事が出来る植物です。

ギルドエッジ

ギルドエッジ
ギルドエッジは斑入りのグミで、鮮やかなイエローが特徴的な低木です。

低木として維持する事は可能ですが、幹から直接伸びる徒長枝が非常に強く、一年で1.5m程伸びる枝もあります。この様な枝は必ず元より外し、大人しい小枝だけで樹形を構成させておく事が大切です。

尚、各所にトゲがある庭木ですので、小さなお子様が遊ぶ庭や近くを歩行する花壇には不向きかもしれません。

五色南天(オタフクナンテン)

五色南天
日陰のイメージが強い五色南天ですが、発色自体は日当たりを必要としますので、同種で花壇へ寄せ植えする植栽にも向いています。

最も知られるレッドリーフを見せるのは秋~冬で、それ以外の季節は緑色に落ち着いています。

枝が急に伸びたりする木ではありませんが、ゆっくりと全体が膨らんできます。

内部の葉は枯れやすいので、膨らみ過ぎる前に剪定を施すのがおすすめです。

ツル性のカラーリーフ植物

ツル性の植物は総じて生育面での注意が必要となります。とにかく壁やフェンスを伝って領域を広げる事はもちろん、他の植物を飲み込む様な生育をしてしまう事があります。

花壇にツル植物を植栽する際は、なるべく他の植物との混ぜ植えは避ける事が望ましくなります。

プランター等の寄せ植えでしたら管理もしやすく寄せ植えなども容易に楽しめます。

ツルマサキ

ツルマサキ
ツルマサキは実に豊富なカラーがあり、最も明るいカラーがこちらのイエローリーフです。

シックなレッドなどもあり、半日陰にも適応する丈夫な植物です。

その特性を活かせば、花壇でも暗くなりがちな「庭木の足下」などを明るく見せる事が出来ます。

一般的なツル植物よりは緩やかな生長ですので、手入れが追い付かなくなる事は稀です。

冬季に異なる色へ変化する事が多く、紅葉の様な美しさを見せるツルマサキもあります。

ハツユキカヅラ

ハツユキカヅラ
ハツユキカヅラの葉の美しさは特別とも言える物で、花壇に限らずプランターの寄せ植えに使われる方も多くいらっしゃいます。

ツル植物らしい剛健性で、水遣りの行き届かない広大な花壇やマンションエントランスでも旺盛に広がり、独特の色合いを見せてくれます。

花壇の様にきちんと領域を管理できる場所であれば、取り入れてみたいカラーリーフです。

ワイヤープランツ

ワイヤープランツ
ワイヤープランツは針金を思わせる赤いツルが特徴とされますが、実際には赤味はあまり感じないかと思います。

庭・花壇植えの場合ですととにかく丈夫で生育が早く、一帯がワイヤープランツになる事を想定する必要があります。

一面が厚い絨毯になる事から、雑草対策としては有効です。

ツルニチニチソウ

ツルニチニチソウ
寄せ植えアレンジやプランター、グランドカバー等で用いられる植物で、つる状に伸びた茎から根を下ろして定着する様に広がっていきます。

カラーリーフとして斑入り種が多く流通していますが、花付きは通常葉の方が良いと言われています。

暑さ寒さに強い剛健種ですので、この特性が花壇やプランターへの植栽で活かされます。

アイビー・ヘデラ

アイビー
ワイヤープランツと並び、プランターやハンギングの寄せ植えアレンジでよく見掛ける植物です。斑入りの物が多く流通しており、カラーリーフとして花壇やプランターに植栽されます。

丈夫で育ちやすい植物ですが、やはり他を侵食する程の生育力を想定し、寄せ植え等はプランターで行っていただくのがお勧めです。

 

乾燥に強いドライガーデン向きの植物・グランドカバー

色鮮やかな植物であれば、お庭の雰囲気もよりおしゃれに感じられます。

鮮やかな色の葉を持つ、いわゆるカラーリーフの低木類を始め、草姿を持つグラス類、地面を覆うグランドカバー類を簡単にご紹介致します。

カレックス:イエロー・レッド・ブラウンなど多数

カレックス
グラス系植物として植えられるカレックスは、オーナメント植物としてもレイアウトします。洋風のロックガーデンや砂利とのバランスも良く、乾燥に強い一面が花壇向きと言えます。冬の霜に当たると一気に傷みますので、壁際や他の庭木の足下へ植栽しておくと安心です。

セダム:ゴールドやレッド他、品種は数多く存在

セダム・ゴールドビューティー
セダムは多肉植物の一つであり、乾燥状態を好む植物として知られています。コツを掴めばどんどん領域を広げ、盛り上がる様な美しい絨毯状に地面を覆います。
増やすのも容易ですので、乾燥しやすいプランターや鉢植えでの愛好者様も多いです。
写真はゴールド系のセダムで、色や葉は実に多くの品種が存在します。

ブルー系のセダム
こちらはブルーが鮮やかなセダム。花壇や玄関周りにこの様な絨毯があればとても美しい事でしょう。

ニューサイラン

ニューサイランは1m程の背丈にもなる植物で、洋風ガーデンはもちろん、お庭を南国調の雰囲気に見立てる事が出来ます。手入れはほとんど必要ありませんが、古くなった葉が茶色く枯れて目立ちますので、それらを取り除いてあげると美しい姿を保てます。

レッドリーフのニューサイラン

レッドリーフのニューサイラン
こちらはドライガーデンへ植栽した銅葉のニューサイランです。様々な色が競い合うお庭の中で、シックな表情が引き立てられます。ニューサイランは全体的にサイズが大きくなってきますので、周囲は空間を残して植栽しましょう。

コルディリネ類

ドラセナ・コルディリネ
ドラセナやコルディリネは乾燥状態に強い特性から、花壇はもちろんプランター植栽でも多く使われる植物です。カラーリーフはグリーンとレッドが主流ですが、斑入りの希少種も存在します。古葉を取り除くお手入れ程度で維持出来ますので、気軽にお庭へ取り入れられます。ですが少しずつ真上へ背丈を伸ばしていく植物である事は想定しておきましょう。

ドラセナ類

華やかな印象をもたらすドラセナ
ドラセナ類も幹先端部から放射状に葉が展開する植物で、こちらは多くのカラーが存在します。

ドラセナと言えばスタンダードなグリーンやレッドが慕われていますが、こちらの様なイエロー系カラーリーフやピンク等も存在します。

ドライガーデンの1キャストとしてはもちろん、花壇の中でオーナメントとしての存在感も併発揮してくれます。

アガベ(リュウゼツラン)類

アガベ(リュウゼツラン)
アガベ(リュウゼツラン)はセダムと同じく多肉植物で、暑さや乾燥に強い特性があります。これは花壇に適した特性とも言えますが、あまりにも寒さが厳しい地域や場所は避ける方が無難です。

生育期以外に水を与え過ぎると根腐れする傾向があり、管理的には容易な植物と言えます。

種類は何百もあると言われ、それぞれ大きさはもちろん葉の形状やカラーに個性があります。

ユッカ類

ユッカは観葉植物としても慕われており、青年の木とも呼ばれるユッカ・エレファンティペスが有名です。

庭木として知られる種は様々な形状やカラーがありますが、総じて剣状の葉と放射状に広がる葉列が特徴です。

耐寒性を持ち合わせる事でも知られ、丈夫な植物と言えます。

ユッカ・ロストラータ

ユッカ・ロストラータ
希少種のユッカ・ロストラータ。葉が特に繊細で数も多く、シルバーブルーのカラーがお庭で一際目を引きます。

幹がしっかりとした姿はヤシ類の様な風格も見せ、個性的な姿はドライガーデンにも向いています。

価格が高いのがデメリットでしょうか。

カラーリーフらしさを楽しむユッカ

イエロー・グリーンのコントラストを持つユッカ
ユッカは葉先が尖っているのが特徴ですが、品種によっては危険とも言える硬さを持っています。

庭木として植栽する場合はこの様に葉がしなやかものがお勧めとなります。

こちらのユッカはイエローとグリーンの組み合わせが鮮やかで、お庭や花壇を手軽に明るく見せる事が出来ます。

 

乾燥や日照りに強い、低木コニファー

花壇への低木植栽を計画する場合、先述の様に非常に乾燥しやすい場所であることを想定する必要があります。

その点、低木コニファー類であれば総じて乾燥に強い特性があり、花壇にはうってつけの庭木と言えます。

花壇内で絨毯状に育ったコニファー

花壇内で絨毯状に育ったコニファー

立ち木性のコニファーの多くは庭木として向かないのでおすすめは致しませんが、這性種であればコニファーは是非おすすめしたい植物です。

ゴールデンモップ

ゴールデンモップ
黄金色で糸状の葉を持つコニファーで、寄せ植えから1株植えまで幅広いレイアウトが可能です。

冬季は葉がオレンジを帯びる為、また違った表情が楽しめます。剛健な特性から、大型店舗の植栽としても見掛ける事があります。

刈り込みでの剪定も可能ですので、膨らみ過ぎない様に常に低く仕上げておくと美しいです。

ブルーパシフィック

ブルーパシフィック
グランドカバーとしての役割はしっかりとこなしつつ、飾り過ぎない見た目が魅力のブルーパシフィック。

主張の少ない濃緑葉はナチュラルガーデンはもちろん、乾燥が強く植栽に悩みがちな和庭へもマッチします。

高山の針葉樹にも見える事から、雑木類との相性も良いコニファーです。

ブルーカーペット

ブルーカーペット
薄紫色の葉が個性的なブルーカーペットは、ある程度枝が伸びつつ下へ降りてくる樹形をしており、匍匐型というよりも枝垂れ型という生育を見せます。

しっかりとした枝を持ちますが刈りこみがしやすく、成型次第できっちりとした絨毯に仕上げられる品種です。

花壇にブルーのカーペットをあしらいたい場合はお勧めのグランドカバーです。

ウィルトニー

ウィルトニー
ウィルトニーはコニファー系グランドカバーの中でも特に上へ伸びない種類になります。生育は常に横方向へ進む為に低いフォルムを維持する事ができ、グランドカバーの最前列へのレイアウトに向いています。

ですが枝が重なり合った部分に枯れがすぐに生じやすく、枝が混み合わない様に伸びた枝は常に外しておく必要があります。

ブルースター

ブルースター
ブルーカーペットよりもさらにはっきりとしたブルーを放つコニファーです。

小さなポット物ではなく、直径30cm前後の玉仕立てとして流通する事が多いです。

もちろん乾燥に強い為、独立してオーナメントの様な植栽レイアウトを行います。

お庭に個性的なブルーが存在するだけで、周囲の植栽カラーが引き立って見えます。

マザーローデ

マザーローデ
コニファーとしては珍しい柔らかな葉を持つマザーローデ。

金色の新芽が美しいのですが、伸びた葉が地面に接触すると傷みやすいという弱点があります。

僅かな陰でも傷みやすいので、土に接触しない明るい日向へ植える様にします。

ブルーマウンド

ブルーマウンド
コニファー系のグランドカバーとしては最も小さな葉で密度の高い絨毯を形成する植物です。

生長もコニファーとしては緩やかで、剪定維持が非常に容易です。

冬季は写真の様に紫がかりますが、生育期は鮮やかなグリーンが美しいグランドカバーです。

プロペングンス

プロペングンス
プロペングンスの葉はブルーマウンドと同じく細かく、繊細な印象です。

しかしながら針葉らしさが強く懐の葉は特に尖っており、不用意に手を入れると痛みを感じる為、お子様の遊ぶお庭では扱いに注意が必要です。

枝は主に横方向へ伸びますが、重みで垂れ下がりにくく頑丈な樹形を形成していきます。

古くから和庭へ植栽されてきたハイビャクシンと雰囲気が似ており、和洋問わずレイアウトをする事が出来ます。

 

まとめ

低木の定義や役割、庭木としておすすめな種類をご紹介してまいりましたが、如何でしたでしょうか。

低木の植栽はシンボルツリーなどの立ち木を引き立てる事はもちろん、足下部分への視覚効果に直結しますので、デザイン面でも重要な位置付けとなる庭木と言えます。

弊社によるお庭づくりの際は、高木の植栽と低木類の組み合わせをトータルで考えるプランをお出し致しておりますので、植栽・お庭リフォームをお考えの際は、是非お声掛けをいただければと思います。

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