ご新築されたE様邸の主庭は3方を道路に囲まれており、大きなリビング窓が外からよく見えてしまう環境でございました。

お庭整備のご依頼をいただきました際は目隠しの植栽と雑草対策(予防)をメインとした内容でありました為、庭づくりの方もこちらを主な目的としたデザイン構成となっております。

庭デザインの優先順位と構成

植栽と砂利敷きのエリア分けをした庭

植栽と砂利敷きのエリア分けをした庭

こちらのお庭の構成を考えた際の優先順位は、
・目隠しの植栽
・雑草予防対策
・ガーデニング花壇
となっており、これら3つの要素がシンプルに合わさり、尚且つ洋風デザインの庭となるべく構成を致しました。

目隠しの庭木は外周沿いが主な位置となりますが、通常ですとこれでは一直線に植木を並べた様な単調な眺めになってしまいます。
しかしこちらのお庭は形が3角形に近い形になっている為、自然と庭木に囲まれた様なレイアウトに見せる事が出来ます。
変則的な形のお庭では、積極的に取り入れたい植栽レイアウトと言えます。

 

各所植栽による目隠し効果

テラス傍のホンコンエンシス

テラス傍のホンコンエンシス

テラス前への植栽にはホンコンエンシスを選んでおりますが、こちらの木は圧迫感が少なく遮蔽をする様な目隠しとは異なる為、お過ごしになる傍への植栽に向いています。
この様な場所へ植栽する庭木は、
・生育が緩やか、もしくは剪定が行いやすい
・虫が付きにくい
・葉が多すぎず圧迫感が少ない
という条件を満たす事が必要となります。
ソヨゴ等もおすすめであり、剪定維持次第ではフェイジョアなども植栽が可能となります。

 

ホンコンエンシスとソヨゴによる目隠し効果

ホンコンエンシスとソヨゴによる目隠し効果

テラス傍に植栽したホンコンエンシスは、背後のソヨゴと合わせた目隠し効果を想定しています。
ソヨゴはお庭の角となる3角部分を有効活用する意味も兼ね備え、ホンコンエンシスとの立体感を感じる目隠し植栽として活きています。
双方ともに濃い目隠しとは言えない庭木ではありますが、剪定維持のしやすさと景観面を考えますとおすすめの組み合わせとなります。

 

真横からの視線をカットするフェイジョア

真横からの視線をカットするフェイジョア

一見して植栽の難しそうな狭小部へはフェイジョアを植栽し、真横方向からの視線をカットする役目を持たせています。
植栽したての姿ではありますが、刈込による剪定維持を行っていく事で綺麗な円柱型へ仕立てていく事ができ、将来的には濃い目隠し効果を得る事が出来ます。
窓から見ますと角度の強い斜め方向に位置しますが、多くの場合、この見切れ寸前の場所は意外にお部屋からも良く見えるものです。
植栽計画の際は是非ご検討いただきたいポイントとなります。

 

シラカシ列植による目隠し

シラカシ列植による目隠し

リビング窓の正面となるこちらの位置は、シラカシによる列植えが目隠しとなります。
植栽直後は季節的にも葉が少なく密度は低いですが、ゆくゆくは生垣並みの目隠し効果を得る事も可能です。
しかしシラカシの場合は1本1本を独立させる剪定維持を行っていく方が景観面でもおすすめであり、病気・害虫対策としてもメリットがあります。
無理な整形を掛けると樹形が非常に固くなる庭木でありますので、ある程度の高さ・体積・自然味を残す前提で取り入れたい植栽手法です。

 

自然素材によるゾーニング

植栽と砂利のエリア分け

植栽と砂利のエリア分け

庭づくりをデザインする際に基本となるのがゾーニング、いわゆる区切り・区分けです。
これは庭の中に必要とした各エリアを分ける事ですが、その区切りの形や素材によって庭の印象が決まると言っても過言ではございません。
明確な資材は使わずに低木類で区切る事もあれば、和風の小石、洋風の小石、ガーデンマテリアルを使って行う事もあります。
こたらのお庭では洋風小石と枕木調のコンクリート大型縁石を組み合わせたゾーニングを行っており、これにより洋風かつ自然な方向のお庭に見せています。

枕木調の意匠が施された大型縁石

枕木調の意匠が施された大型縁石

大型縁石は広めのお庭によく馴染みやすいというメリットがあります。
広いお庭はやや離れて眺める事が多い為、小さな素材を使いますと見栄えも宜しくないというケースもございます。
大型である代わりとして数量を少なく設計する事が可能でありますので、コスト面におきましてもメリットが生じます。
植栽の足下はバークチップによるマルチングを行っており、乾燥対策と簡易的な雑草予防として効果を発揮します。
ご自身にて何かを植えられる際もバークチップであれば容易に動かす事が出来ますので、初期段階の処置としておすすめ出来ます。