今回は浦安市での植栽作業のご紹介です。

こちらの地区は震災時に液状化により大きな被害を受け、お客様も大変にご苦労を致しました。
近隣も含め、外溝部分は多大な被害を受け、復旧に2年弱を要しました。

この度ブロック塀・花壇の修復を終え、ようやく植栽を施せる状態となり、施工に至りました。

お住まいの顔、シンボルツリーとして植栽するのは、お住まいや周囲の環境と調和するソテツです。

ヤシ等を植栽する例をよく見掛けますが、葉の長さや規模から考え、通常の住宅街には不向きな場合が多いです。

今回は歩行の妨げにならない反面、お住まいと調和する、ある程度の大きさの物を吟味致しました。

客土の際に混合用土を作ります  植栽場所へ客土

トラック荷台にて赤土と培養土を混合した土を作り、植栽予定部周囲に客土します。

植栽予定部分には、いわゆる「埋め戻し用の土」が使われておりました。
これはブロック塀や花壇の修復時に入れられた物です。
養分はほとんど含まれておりませんが。水捌け面では非常に優れており、靴に付着しても周囲の泥汚れが少なく、水で落ちやすい特性を持っております。
ですので植栽周囲のみに用土を作って客土する事と致しました。

ソテツの吊り込み

植栽場所へソテツを吊り込みます。
通常の植木よりも遥かに重量がある為、
■向きの調整
■植え付け高さ(掘削レベル)
の調整はクレーンで吊った状態で行います。

ソテツは年数を掛けて、姿・形を変えていく事が難しいので、植え付け当初の調整が重要です。

植栽を終えたソテツ

植栽を終えたソテツです。
大きなソテツに小さなソテツを寄せ植えし、違和感の無い3本仕上げに致しました。
水決めが落ち着くまでは自重で傾いてしまう為、水が引いて土壌が固まるまでは支えをしておきます。
白を基調とし、レンガ調のアクセントを持つお住まいに良く調和します。

給湯器隠しの植栽ソテツの植栽に合わせ、マホニアコンフューサも植栽致しました。

門扉を入ってすぐに給湯器や各種配管が目に入ってしまう為、これらを隠す様に致しております。

黄色の花は非常に発色が良く、日陰地において良く映えます。

また、室外機から発せられる多少の温風や冷風による影響も少ない、重宝する植栽品種です。

害虫も付きにくく、無風状態の場所にも耐える性質があり、よほど放任して大きくなった場合も、強剪定いわゆる「切り戻し・吹かし直し」が可能な事も魅力の一つです。

 

無事に植栽を終え、お住まいの修復が一応の形となり、非常に喜ばしい仕事となりました。
植木が落ち着き、いち早く普段通りの風景が戻る事を願うばかりです。

それでは失礼致します。