今回は小平市のM様邸での、生垣施工・植栽作業のご紹介です。

道路沿いにおける生垣の施工につきましては、各自治体より助成金の制度が適用される事がありますので、積極的に活用される事をお勧め致しております。

今回生垣を施工致しますのは、お住まいを挟み2箇所となります。
生垣の施工に合わせ、シンボルツリーとしてホンコンエンシス、玄関に添えるブルーベリーなど、各所への植栽を施していきます。

施工前のリビング前のお庭 玄関左手のお庭

リビング前のお庭は、窓が道路に広く面しており、お住まいの高さもありますので、目隠し対策が必要でした。
左手のお庭は目隠しが必要とまではいかない状況なものの、フェンスが無く容易にお住まい裏手へ入れてしまう事を考え、こちらにも対策が必要とされます。
リビング側のお庭に関しましてはお住まいに対し道路が低い為、やや高さのある目隠しを考えなければ効果がありません。
フェンスなどで囲ってしまうと圧迫感が先行してしまいますので、両スペース共に目隠し対策と致しまして生垣を施工する運びとなりました。

生垣の施工前に植栽の作業を行います

常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)の植栽

生垣の施工に先立ちまして、お庭への植栽作業にかかります。
今回シンボルツリーとして植栽させていただきましたのはホンコンエンシスです。
常緑ヤマボウシとも呼ばれます。
冬季に北風が絶えず吹きつける場所へ植栽しますと、葉をほとんど落としてしまう事があります。
また、常緑樹とはいえ寒い季節は葉色が変わり数も少なくなる為、半落葉の様な特性といえます。春~夏は葉の光沢が美しく、やや色を散りばめられた色彩をもっているので、お庭が華やかになります。
また、秋は古葉が赤くなるものもあり、花期を含め年間を通して姿を楽しむ事が出来ます。

ビルベリーの植栽

ホンコンエンシスに添える様にビルベリーも植栽致しました。
北欧生まれという事もあり耐寒性があり、冬でも葉を付けている樹種ですが、あまりの北風や、夏の暑さには注意が必要です。
日本は湿度の高い地域だという認識を持ち、風通しなどを良くした環境に植栽したいものです。
柔らかな枝に小さな葉を多く付けて風に揺れ、涼しげであり自然味を感じられる姿です。

玄関横にブルーベリー
玄関脇にはブルーベリーを植栽致しました。
落葉品種の中では花壇の乾燥に耐える方ですので、夏の水遣りに気をつければ様々なシーンに取り込める植木です。
秋の紅葉が魅力的な樹種でもあります。
今回使用致しましたのは高さ1.5メートルほどの自然樹形を持ったブルーベリーです。
この植栽だけで玄関の雰囲気が一変してしまう魅力があります。

生垣の骨組みを組んでいきます

生垣骨組みの柱を据付 据え付けた柱
生垣施工の手始めとしての、柱据え付け作業を行っていきます。
生垣の植木が生長し、綺麗な壁となるまでの支えではありますが、それまではとても目立つ存在です。
生垣のメンテナンス時には刈り込み高さの基準としても重要な役割を担ってくれる物です。
間隔は均等に、高さを水平に据え付けていきます。

骨組みの竹材を打ち込み 組みあがった生垣の骨組み
生垣の植木を直接縛り付ける為の竹材を打ち込んでいきます。
竹材の「目」を読み、鑑賞方向から見て真っ直ぐに見える様に打ち込んでいきます。
あくまでも水平に、綺麗な見た目を重視する事が大切です。

完成した骨組みへ植え込みを行います

生垣の植木を植栽 トキワマンサクの列植状況
骨組みが完成したのち、今回の生垣植栽であるトキワマンサクを列植していきます。
自治体により生垣助成の条件は様々ですが、「葉と葉が触れ合う程度に植えられている事」というニュアンスが多いです。
トキワマンサクは葉が小さく、季節によっては運搬中にも葉を落としやすい事もあり、植栽当初はやや寂しげですが生長と共に小さな葉が密になり美しい壁を形成してくれます。
植え込みながら竹と結束し、高さを切り揃えれば生垣工事の完了となります。

完成した植栽・生垣の様子です。

完成した生垣とシンボルツリー 玄関のブルーベリーと生垣

完成した生垣の色彩がお住まいを綺麗に引き立ててくれます。
道路から見上げても程よい目隠しに遮られ、リビングも落ち着ける様になった事と思います。
玄関脇に植えたブルーベリーの足元はブルーパシフィックをグランドカバーとして、風景を引き締めました。
濃緑と生垣の紅色とのコントラストも美しいものです。

目隠し、彩り、進入防止、生垣には様々な用途があり、状況によってご提案も変わってまいります。
お悩みの方はぜひ生垣をお庭に取り入れてみては如何でしょうか。

それでは失礼致します。