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造園、植栽、千葉県・東京都の庭施工、坪庭・垣根施工。千葉県市川市の「住まいの造園施工専門会社」です。

ソヨゴ

ソヨゴ

ソヨゴはモチノキ科・モチノキ属の常緑樹で、お庭のあらゆる場所へ植栽する事が出来る植木です。

最も特徴的なのは秋に色付く赤い実と、特筆すべき生育の緩やかさです。

基本的にはやはりモチノキと共通する部分が多いのですが、良い意味であまり元気が良すぎない姿と雰囲気があり、葉は普段から下を向いて数も少ない為、元気が無いのではないかとご心配されるお客様もいらっしゃいます。

ソヨゴの基本データ

・科名と属名 モチノキ科・モチノキ属

・学名 Ilex pedunculosa

・常緑広葉樹 小高木

・原産地 日本

・別名 フクラシバ、ソヨギ、フクラモチ

・用途 シンボルツリー 目隠し用 添景木 材としては丈夫さが求められるそろばんの珠、工具の柄、おもちゃ等

軽やかな葉が風で揺れた際に擦れ合い、そよそよと音を立てる事が名の由来ではありますが、実際はシャラシャラとした歯切れの良い音を聞かせてくれます。

 

ソヨゴの適応環境と土質

ソヨゴは日向向きと言われますものの、日陰地においても美しい葉を維持できます。
「日陰でも生育可」という庭木は数多くありますが、立ち木として日陰で葉を保つ木は少なく、ツバキ類と共に日陰植栽において重宝します。

モチノキ科という事で剛健な側面があり、土質を選ばない強さを兼ね備えます。
しかしながら日向向きの庭木らしく水捌けの良い肥沃な土を好みますので、あまりにもジメジメとした場所は避けるか、土壌を改良するのがおすすめです。

 

ソヨゴに見られる異なる「葉性」

庭木におきましてはあらゆる植物で、同じ木でも葉の微妙な違い(種類)が存在します。
庭職の間では「葉性」と呼ばれ、微妙な違いで異なる木のクセを把握しています。

ソヨゴについては大きく分けると3種類の葉性があり、生育面でも違いがあります。
さらに細かく分ける事も出来ますが、この3つの種類のソヨゴを見てみましょう。

クロガネモチに最も近いタイプ

クロガネモチに近い葉を持つタイプ

クロガネモチに近い葉を持つタイプ

ソヨゴの葉の特徴と言われる両端の波が少ない(ほぼ見られない)タイプで、枝や幹も含めてクロガネモチにかなり近い種類のソヨゴです。
葉の数が最も少ないタイプであり、冬季は先端に近い箇所しか葉が残らない事もあります。
また、新葉の展開前は古い葉をかなり落としますので、枯れてしまったかと心配させる面もありますが、枯死の場合は葉を落とさず枯れてしまうのでご安心下さい。

生育はかなり遅いのが特徴で、秋に色付く実が大きいのもクロガネモチと共通しています。
カイガラムシの被害に遭う確率が高く、植栽直後に生育不良を起こすケースもあります。
しかしこれを乗り越えて根が張り、症状が落ち着いて安定する傾向も見られます。

葉が少なく幹が太い樹形が多い為、垣根の前など和風の庭への植栽事例が多くございます。

葉が小さく波が強いタイプ

葉が小さく波が強いタイプ

葉が小さく波が強いタイプ

こちらのタイプのソヨゴは葉が小さく、両端の波も細かいタイプです。
葉の付け根が赤味掛かっている事が多く、特に冬季には葉の変色も強く起こります。
生育は緩やかでメンテナンス性にも優れ、葉数も多い事から目隠し用としても植栽は可能ではあります。
しかし部分的な枝枯れを起こす事もあり、弊社では仕入れ後にファームにて様子見期間を設けます。
また、斑点の症状から始まる褐斑病を起こしやすい側面がありますので、お手元には殺菌剤を備えておく事がおすすめです。

葉の波も少なく、青く剛健なタイプ

青々とした剛健なタイプ

青々とした剛健なタイプ

私も近年ではこちらのソヨゴを植栽する事が多いのですが、葉の波がややおとなしく、青々とした剛健なタイプとなります。
葉は固く丈夫で、冬季における変色もやや黄色掛かる程度で済み、極端に葉を減らす事がありません。
しかし葉の入れ替わり時期は相応に古葉が黄色くなって落ちます。

病気に掛かる確率が低めであり、生育は上の2種に比べると早い傾向にあります。
この為計画的に背丈を伸ばす事が可能なソヨゴとして、生産者の方々にも好まれるタイプです。
目隠しやシンボルツリーなど、用途を選ばず植栽できるおすすめなタイプのソヨゴです。

 

DIYでも剪定維持が可能な木

生育も緩やかで上品なソヨゴ

生育も緩やかで上品なソヨゴ

ソヨゴの生育はとても緩やかで、特に株立ち物の場合はより顕著です。
一本幹で構成される単幹物におきましては生育がやや早めですが、枝分かれが細かい為、仕上がりが自然に見える剪定を行う事が出来ます。

上の写真の様に赤い実が美しいですが、雌雄異株でありますので、雌木でなければ実を付ける事はありません。
雌雄によって花の付き方や生育具合が異なり、雄木の方はやや硬い印象枝振りで生育し、山の雑木感を演出する事が出来ます。

植栽後5年が経過したソヨゴ

植栽後5年が経過したソヨゴ

こちらは植栽から5年が経過したソヨゴです。
5年目に私が枝整理を行って整えましたが、それまではお客様がご自身にてカットを行っており、樹形維持が出来ておりました。
年数を経てもご自身によるカットのみで越境を防ぎつつ、樹形を崩さない庭木は貴重ですので、生育面が心配される場所へは特におすすめな庭木と言えます。

 

ソヨゴの樹形タイプ:株立ちと単幹

あらゆる庭木において複数本の幹を持つ「株立ち」と1本幹の「単幹」がありますが、ソヨゴについては両方共にそれぞれ魅力があります。
尚、ソヨゴの様に積極的に単幹物も取り入れる機会のある庭木としては、ヒメシャライロハモミジホンコンエンシス等が挙げられます。

それではソヨゴにおける株立ちと単幹の樹形を見比べてみましょう。

株立ち:存在感のある樹形で濃いグリーンを添える

株立ち樹形のソヨゴ

株立ち樹形のソヨゴ

こちらは株立ち樹形のソヨゴですが、根元は元々1本だった幹が分かれて3本立になっているのがお解りいただけるかと思います。
これはいわゆる「本株物」であり、当然3本が均等に季節ごとの生育を見せます。
人為的に寄せ付けをした株立ち物は多くの種類の庭木でも存在しますが、特にソヨゴは幹ごとに枯れてしまうケースや、先述の葉性の違うソヨゴがセットになってしまっていたりする事があり、新芽のタイミングや実の形も異なってしまう事が稀に見られます。

株立ち樹形のメリットは何よりも存在感と自然味ではないでしょうか。
シンボルツリーとしてはもちろん、維持のしやすい優れた庭木としてお住まいを引き立ててくれる事でしょう。

単幹:剛健さと葉の密度で目隠しにも対応可能

単幹樹形のソヨゴ

単幹樹形のソヨゴ

単幹樹形のソヨゴは、高さ1.5~3m超まで幅広く流通しており、品質的にも安定しているのが特徴です。
株立ち樹形の方は仕入れの際に先述の様な品質上チェックが重要となりますが、単幹樹形のソヨゴは剛健さゆえにしかりとした健康な木が多いです。

しっかりとした幹から細かな枝葉が360度展開している事が多く、これはソヨゴが日向日陰に関わらず葉を維持できる事の目安ともなります。
普通の常緑樹でありますと幹付近の密生した部分は葉を付けませんが、ソヨゴはこの様に日当たりの弱い密生部でも葉を維持できる事から、緑濃い景観を見せてくれます。

株立ち樹形よりも生育力はありますものの、庭木全体から見れば極めておとなしく、剪定による維持が容易だといえます。
このメンテナンス性と密生度から、隣地や道路境界付近での目隠し植栽として扱う事にも向いています。

 

野趣あるソヨゴの小花

ソヨゴは先述の通り生育面は緩やかで申し分なく、毛虫もほぼ付かない植木です。
取り分け大きな特徴を持たない野趣ある木とも言えますが、白い小花と色付く実が鑑賞ポイントとなります。

ソヨゴの花・雌雄の違い

5~6月に開花するソヨゴの花は非常に小さく目立ち難い為、花を鑑賞する目的で植える事は少ないです。
しかしながら華美でない小花は里山の風情を感じられ、庭の中の1キャストとして欠かせない魅力があります。

実の成る雌木と実の付かない雄木では花の咲き方に違いがあります。

雌木の花

ソヨゴの雌花

ソヨゴの雌花

秋に実を楽しめる雌木の花は雄木よりも開花数が少なく、遠くから眺めると気付きにくい程ひっそりと咲きます。
果柄の先に1~3個程度の花を付けており、雄木に比べて明らかに花数が少ないのが特徴です。

雄木の花

ソヨゴの雄花

ソヨゴの雄花

雄木は雌木に比べて花数が明らかに多く、中心から分かれた先で更に分岐をして花数が多くなっています。
離れて鑑賞すると雌木よりも花が目立ちますので、野趣ある小花を取り入れたい場合は雄木を植栽するという選択肢もあります。
実の成る雌木の流通が一般的ですが、雄木は骨格が整った樹形が多く、しっかりとした常緑樹を庭へ取り入れたい場合にお勧めです。

 

ソヨゴ最大の魅力:雌株が付ける小さな赤い実

ソヨゴの実

ソヨゴの実

鑑賞価値のあるソヨゴの赤い実。
植栽後の実の数は変化していきますが、環境や周囲にある木によって変わってくるとも言われます。一般的には実成りの為に雄木も庭内に植えるのが望ましいとされています。

多くの実成りで風情を見せるソヨゴ

多くの実成りが秋を思わせるソヨゴ

多くの実成りが秋を思わせるソヨゴ

野趣あるソヨゴを寄せ植えした例ですが、こちらでは毎年秋になりますと多くの実成りを見せ、秋らしい風情を感じさせてくれます。ほぼ放任状態の姿はとても自然味があり、山歩きをしている様な雰囲気でもあります。

 

シンボルツリーとしてのソヨゴ

ソヨゴは飾り気のない庭木ではありますが、近年のナチュラル志向に伴い魅力が浸透してきています。
和風洋風にとらわれない自然な姿が魅力ですので、あらゆるお住まいのシンボルツリーとしておすすめが出来ます。

小さな素材と組み合わせるソヨゴ

小振りなシンボルツリーに向くソヨゴ

小振りなシンボルツリーに向くソヨゴ

花壇の中で小さな植物達と組み合わせたソヨゴです。低木シンボルツリーとして株立ち樹形を選んでおり、背丈の割に存在感も発揮されます。
ソヨゴは強い主張をしない庭木ですので、周囲の植物とも自然に馴染んでくれます。

玄関先のしっかりとしたシンボルツリーとして

玄関先のシンボルツリーとして

玄関先のシンボルツリーとして

玄関先、アプローチ付近へのシンボルツリーとして植栽したこちらのソヨゴは単幹樹形を選んでいます。
しっかりとしたシルエットを持つソヨゴでありますので、背後の石材調デザインの外壁にも負けない存在感を持ち、景観的なバランスを保っています。

生育の緩やかなソヨゴであれば歩行場所の近くにも安心して植栽をする事が出来ますので、玄関先のちょっとしたスペースでもご検討いただけるかと思います。

 

お庭にさり気ないグリーンを添える

庭の隅へグリーンを添えるソヨゴ

庭の隅へグリーンを添えるソヨゴ

ソヨゴの様に生育が緩やかな庭木であれば、アプローチや水周り等、傍を歩く場所でも植栽する事が出来ますので、この点が植栽の幅を広げています。

特に美しく育つ半日陰であれば目隠しの植栽にも使用でき、この場合生育の緩やかさを活かして建物に近い場所へも植える事が可能となります。

 

単幹と株立ちをセットで植栽する

単幹と株立ちの両方を植栽

単幹と株立ちの両方を植栽

手前に単幹のスリムなソヨゴを、奥へ株立ち樹形のソヨゴを植栽した例です。
スリムで透かし感のあるソヨゴは圧迫感も無く、奥へ続くお庭を垣間見る事が出来ます。
反対に株立ちで葉数も多いタイプのソヨゴは目隠しになる程に重厚であり、こちらでは庭の最奥を引き締めています。

 

葉密度が濃いソヨゴなら、目隠しとしての植栽にも

目隠しとして植栽したソヨゴ

目隠しとして植栽したソヨゴ

枝葉の少ない樹形が多いソヨゴですが、枝葉の密度を高めた重厚な形の木も存在します。
半日陰や開けた北側であれば美しい濃緑葉を維持しやすく、暗く感じがちな場所へ目隠しとして植栽する事が出来ます。
写真の様に窓に近い部分でも極端な枝枯れは起こし難く、身近に緑を感じたいシチュエーションへもお勧めです。

他の常緑樹と組み合わせて目隠し植栽に

他種と合わせた目隠しのソヨゴ

他種と合わせた目隠しのソヨゴ

こちらは窓の目隠し用としてソヨゴを植栽しておりますが、他種類でありますホンコンエンシスとの組み合わせを行っております。
同種のソヨゴを列植する手法もございますが、ソヨゴの濃緑色は他の木とのコントラストも得やすく、双方の庭木の色が引き立て合う景観を作り出せます。

 

生育の緩やかさを利用し、ポストに寄せる植栽も可能

ポストへ寄せたソヨゴ

ポストへ寄せたソヨゴ

生育が緩やかなソヨゴであれば、ポスト脇等への植栽を行っても安心です。
更に枝葉の少ない樹形を選べば構造物への押し付け感も無く、こちらの場合ではポストの赤いカラーとソヨゴのグリーンが美しいコントラストを生み出してくれています。

 

シンプルな単幹樹形でシェードガーデンに溶け込ませる

シンプルな樹形のソヨゴ

シンプルな樹形のソヨゴ

1本幹、いわゆる単幹樹形のソヨゴは、葉数の少ない木であれば背後を透かした美しい景観づくりに取り入れる事が出来ます。 単幹のソヨゴは幹も枝も良く垣間見る事ができ、さり気なくも美しい樹形を楽しむ事が出来ます。
この様なソヨゴはややクラシックな洋風感を感じられる為、和洋を問わず庭づくりで活かしたいものです。

ソヨゴの特性であります耐陰性はこちらの様なシェードガーデン(日陰の庭)で大いに活かす事ができ、暗くなりがちな場所へ美しい緑を添える事が可能になります。

 

ソヨゴを植栽した施工例

ソヨゴをシンボルとしたスモールガーデンの施工例

下の施工例は玄関横、時折歩く事もあるスペースへソヨゴを植えてスモールガーデンをデザインしております。
ソヨゴの背後には縦長の窓があり、将来的には目隠しと屋内からの景観向上に貢献します。
玄関アプローチを明るく演出するスモールガーデン-豊島区K様邸
玄関アプローチを明るく演出するスモールガーデン-豊島区K様邸

 

ソヨゴを主役として坪庭風に仕立てた施工例

こちらの施工例でも玄関脇と駐車場に面した小スペースへソヨゴを植栽しています。
北側で日陰とだれる部分でも美しく育ち、シンボルツリーとして活き活きとした景観に。坪庭調のデザインにもよく似合う植木です。
玄関前にシンボルツリーと下草類を合わせ、坪庭風のデザインに-市川市T様邸
玄関前にシンボルツリーと下草類を合わせ、坪庭風のデザインに-市川市T様邸

 

お庭での剪定・メンテナンス

ソヨゴは株立ちの場合は剪定についてもローメンテナンスな植木と言えます。
小枝から伸びた枝は年間20~30センチ程の生育に留まる事も多く、これを丁寧に枝分かれ部分まで切り戻す程度に留めます。
もちろん他の植木と同様に、突出して伸びる枝は発生しますが1年で大きく景観を乱す様な事はなく、年に一度取り除く程度で十分に維持する事が出来ます。

単幹タイプのソヨゴの剪定事例

単幹ソヨゴの剪定例

単幹ソヨゴの剪定例

単幹物のソヨゴは幹が太い分いくらか生育は早いのですが、柔らかな小枝が多く存在する為、伸びた枝を分岐点まで切り戻す程度で維持が可能です。ほとんどが分岐点で剪定出来るソヨゴは、カットされた場所が一見して分かり難く、切り痕が目立たない極めて自然な仕上がりにする事が出来ます。

尚、剪定において適期とされるのは芽吹き期の3~5月と新梢がしっかりとした後の7~8月とされています。
やむを得ず冬季に剪定を行う場合は強い切込みはせず、ソヨゴが寒がらない様に留意する事が必要です。

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