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造園、植栽、千葉県・東京都の庭施工、坪庭・垣根施工。千葉県市川市の「住まいの造園施工専門会社」です。

アオダモ

シンボルツリーとして植栽されたアオダモ

シンボルツリーとして植栽されたアオダモ

アオダモはモクセイ科・トネリコ属の落葉広葉樹で、造園や庭づくりの際はその自然樹形を存分に楽しむ為に植栽をしております。
幹から枝先までが細く繊細な樹形が多くシルエットも軽い為、背の高いサイズを植栽しても圧迫感を感じにくい特徴があります。
背の高い雑木はお住まいとのマッチングも良くなりますので、樹木と建物との一体感をお望みの際にお勧めとなります。

アオダモの基本データ

・科名と属名 モクセイ科・トネリコ属

・学名 Fraxinus lanuginosa

・落葉広葉樹 小高木

・原産地 日本 朝鮮半島

・別名 コバノトネリコ アオタゴ

・用途 シンボルツリー、雑木の庭、地域により街路樹・緑化等。しなやかで粘りを持つ材質から、野球のバットやテニスラケットにも使われる

切った枝を水に浸けた際、うっすらと青色を帯びる事がアオダモの名の由来。この特性から染料として活用されていた事も。

 

アオダモの葉と樹形

アオダモの葉

アオダモの葉

アオダモの葉は複数枚が対生する列状であり、異なる植物ですが同属のシマトネリコと似た葉をしています。
この列状葉を持つ庭木は遠くから眺めると涼し気でナチュラルな印象を持たれますので、近年の自然な庭で好まれる傾向があります。

アオダモの樹形

アオダモの樹形

アオダモは基本的に樹高が高くても幹が細いままの姿が多く、流通する多くが株立ち状の樹形となります。
時折人為的に幹を寄せ付けた「寄せ株」の植木は後々何本かの幹が枯死するケースがありますので、元々一つの根から複数本の幹が育った「本株」の木がおすすめです。

山採り品と吹かし直し品

本株物のアオダモでありましても、自然に幹が複数育った山採り品と、太い幹を切断して複数本の幹を発生させた「吹かし直し」の2種類が流通しておりますが、庭木として丈夫に育てたい場合は吹かし直し品の方が生育面で剛健なのでおすすめです。
山採りのアオダモは根も小さく幹それぞれの高さや太さが異なる事が多く、とにかく自然の姿をお庭へ取り入れたい場合におすすめな庭木です。

幹模様の違いに見る生産地

アオダモの魅力である幹模様は菌類が付着したものであり、環境的側面から山採り物の方が明らかに幹肌は美しくなっています。
模様が少なく幹がグレー掛かっているアオダモはしばしば「畑もの」と呼んで区別されます。

近似種との区別

トネリコ・ヤチダモ等の近似種は、葉の形状が同じものの生育力が格段に強くアオダモとは異なります。
見分けるポイントは樹形が繊細かどうか、葉の大きさ、小枝同士の距離(伸びが強い木は枝が離れる)となりますが、これらの木は背丈の割に幹や枝が太い事が多いので、雰囲気で見分ける事は出来ます。

 

アオダモらしさを感じる、幹の縞模様

アオダモはその樹形が自然味に溢れている事が魅力ですが、さらに雑木らしさを感じられる特徴が、幹にある縞模様と言えるでしょう。

アオダモの持つ縞模様

アオダモの持つ縞模様

地衣類(菌類)が付着した為に見られる縞模様ですが、山で自然に育った山採りアオダモにおいては特にハッキリとしています。同じ縞模様を持つ雑木としてアオハダがあり、こちらもナチュラルな魅力のある雑木です。

木漏れ日を受けた陰影の様に見える縞模様はとても美しく、雑木の庭で引き立ちます。
幹に模様を持つ木は少ないので、自然な山間部を表現する際、やはりアオダモは特別に重宝する存在と言えます。

 

柔らかな印象を持つアオダモの花

アオダモの花

アオダモの花:小花が集合して柔らかな印象を持つ

アオダモは4~5月に美しい花を咲かせます。
アオダモの開花ですが、新葉の展開と同時に蕾が成長し、小さな花の集合体となって見られます。
小さく集まった花は綿毛の様に柔らかな印象ながら、遠くから眺めても存在感が感じられます。
花持ちは短いのですが、雑木らしく季節感を感じさせてくれるには十分な魅力を持っています。

 

アオダモの紅葉

アオダモの紅葉

アオダモの紅葉

環境によって色味は異なりますが、条件が合いますと真紅に近い紅葉を見せてくれます。
葉が少ない分、紅葉時には風情が感じられ、背景の建物や垣根などと重なった美しさを楽しむ事が出来ます。

アオダモは総じて枝ぶりがシンプルで葉数も少なく、むしろ木の向こう側を透かして見せたい時に重宝します。
この樹姿を存分に楽しむ為、弊社では切り口の目立つ物や不自然に太ったり曲がったりした樹形の物をお納めする事はございません。

 

アオダモの生育と適応環境

伸び方については落葉樹としてはややおとなしい部類となりますが、やはり人の背丈ほどで維持しようとするには無理が生じてきます。

せっかく圧迫感を感じさせない爽やかな植木ですから、背丈は悠々と伸ばしてあげた方が美しく見えます。
また、この傾向から植栽する際には既にある程度の背丈があるものを植えるのが良いかと思います。

半日陰の環境でアオダモの野趣を楽しむ

やや日陰となる中庭に佇むアオダモ

やや日陰となる中庭に佇むアオダモ

生育は夏場の日向でもやや耐えられますが、やはり西日を避けられる半日陰が最適となります。
写真の様に頭上は陽が当たり、足下は木漏れ日となる様なお庭ですと特に良い生育を見せます。
下部に低木や下草類を生育させる場合に相性が良く、様々な植物を近接させても圧迫感を感じさせない、爽やかな風景となります。

葉が柔らかな割に毛虫の害を受け難く、私共にとりましては頼れる雑木といったところでしょうか。

 

シンボルツリーとしてのアオダモ

アオダモは自然樹形を活かせるナチュラルガーデンの1キャストとしての植栽の他、単体でシンボルツリーとしても活かす事が出来ます。
シンボルツリーとして植える場合、枝数が少なく特に冬場が寂しくなる傾向を踏まえ、写真の様に他種の木を寄せ植えしたり、背後に外壁やフェンスが存在する場所ですと安心です。

ナチュラルなシンボルツリーに

ナチュラルガーデンのアオダモ

ナチュラルシンボルツリーとして

ナチュラルガーデンに溶け込むアオダモの姿。
写真でもお解かりいただける様に下枝がほとんど無く、他種の雑木類を傍まで寄せて自然風の木立を作る事が出来ます。この程度の背丈があれば生育も幾分大人しい為、剪定管理も容易となります。

 

和風のシンボルツリーにもなるアオダモ

アオダモはそのすっきりとした枝振りから、垣根などの背景を透かして和風の印象を演出する事も可能です。
枝の発生が多いヤマモミジやヤマボウシよりも枝透かしを行う手間が掛かりませんので、背景を活かす植栽方法にも向いています。

垣根を背にした、和庭のアオダモ

垣根を背にした、和庭のアオダモ

こちらの写真では足下へツリバナマユミを合わせて植栽しており、ナチュラル感を取り入れた和風の庭づくりに役立っています。せっかく施工した垣根は常に景観として見せたい物。アオダモの様に背後が透ける植木であれば、スクリーンの垣根やフェンスを存分に活かす事が出来ます。

 

アオダモにおすすめな植栽方法と実例

アオダモは自然の中にいる様な雰囲気を庭で楽しむ為に、主にナチュラルガーデンや雑木林風の植栽として扱います。

樹高が3m前後程度の木でも下枝が無くなっており、縞模様の幹を美しく見る事が出来ます。
この特性により、植栽をした場所の傍を歩いても枝に引っ掛からない為、幹の傍を歩き頭上に枝葉を感じる、といった自然味を味わえるお庭を作る事が出来ます。

スッキリとした樹形を活かして周囲へデザインを施す

アオダモの足下へレイアウトを施す

アオダモの足下へレイアウトを施す

下枝の無いアオダモの樹形からは、造園上様々な恩恵を受けられます。
下部が幹だけで構成されているので木の裏側まで視認性が良く、背後のスクリーン(フェンス等)が綺麗に映えます。
また、足下への寄せ植えレイアウトも行いやすく、低木類のみならず下草類や自然石、時には水鉢等の添景物も添えるレイアウトを行います。
この様な所見から、アオダモは様々な材料を組み合わせる庭づくりに向いた雑木とも言えます。

 

手水鉢や灯篭等、和庭の素材と合わせる

灯篭・手水鉢と合わせたアオダモ

灯篭・手水鉢と合わせたアオダモ

主張をし過ぎないアオダモの佇まいは、この様に和風資材とも良く馴染みます。 かつては灯篭・手水鉢と言えば松や梅を合わせるのが常ではありましたが、近年では自然樹を併せる事で優しい風景を作る事が多くなりました。
アオダモやイロハモミジは和風資材と合わせる事で時の流れや凛とした空気を感じさせてくれる他、いわゆる和風ナチュラルといったお庭を表現する事が出来ます。

 

他種雑木との美しい組み合わせを楽しむ

先述の様にアオダモは下枝が少なく、美しい幹を楽しむ雑木でありますが、そのシンプルな樹形から他種の雑木との組み合わせにも向いています。

アオダモの幹と雑木の細枝の共演

アオダモと他種雑木との組み合わせ

アオダモと他種雑木との組み合わせ

アオダモの幹はそれぞれ模様が異なる他、幹の太さや角度の組み合わせによって自然の林の様な風景を感じられます。
こちらではアオダモ同士の寄せ植えの他、ヤマコウバシとの組み合わせによって自然の絵画の様な風景をデザインしてみました。
葉のある季節であればさらに野趣が感じられるお庭となり、生活の中で四季それぞれの表情を垣間見る事が出来ます。

幹の角度・樹勢を融合させた植栽

イロハモミジと樹勢を合わせる植栽

イロハモミジと樹勢を合わせる植栽

陽の差す上部へ向かって幹を曲げる様は、周囲の雑木の角度を共通させる事でより自然風景に近付きます。
アオダモの持つ幹流れを活かせば自然の流れをも表現する事ができ、さらに周囲の雑木とも美しく調和します。
こちらではアオダモの幹流れとイロハモミジの角度を合わせ、尚且つ陽に向かって自然に生育したイメージを表現しています。
幹自体が美しいアオダモならではの手法であり、ナチュラルガーデンでは是非取り入れていただきたいものです。

 

狭小部への植栽で山間の雰囲気を演出する

狭小部でもナチュラルな雰囲気を演出

狭小部でもナチュラルな雰囲気を演出

自然樹形でありながら幅を取らないアオダモは、一見して高木の植栽が困難でありそうな場所でも違和感なく収まり、ナチュラル感を手軽に取り入れる事が出来ます。
こちらの場所も頭上のみ光が差し込み足下は涼しく保たれる環境の為、土壌を改良すれば問題なくアオダモが生育出来ます。
こちらではアオダモの幹回りを補う様にセイヨウカマツカを添え、ナツハゼも共生させる自然風の構図となっております。

 

中庭(坪庭)で軽やかなアオダモ林をデザインする事も

上で解説を致しました様にアオダモは狭小部への植栽にも向いており、その特性は限られた空間である中庭・坪庭内でも活かす事が出来ます。

中庭で実現するアオダモ林

中庭で実現するアオダモ林

狭小スペースである事も多い中庭や坪庭ですが、圧迫感の無いアオダモであれば複数本の植栽によって清々しい木立をデザインする事も可能です。
根の大きさや樹高、枝振りの吟味は欠かす事が出来ませんが、頭上に軽やかな枝葉が展開する様な環境を実現する事が出来ます。
こちらの中庭では主に単幹樹形のアオダモを6本組み合わせて植栽しており、それぞれの前後バランスや傾き加減を調整したレイアウトを行いました。

 

大型プランターで活かすアオダモのシルエット

半日陰となる中庭などでは雑木類の生育が良好になりやすく、ナチュラル志向の植栽としてアオダモはお勧めできます。
生育力も旺盛過ぎず、お住まいにナチュラル感を取り入れる植栽として有効です。

中庭プランターでアオダモのナチュラル感を

中庭プランターでアオダモのナチュラル感を

こちらでは中庭へ埋め込む様に設置したプランターへ4mクラスのアオダモを植栽しています。
下枝の少ないアオダモの特性を活かし、オトコヨウゾメセイヨウカマツカ等を混植し、ナチュラル感をさらに高めております。

アオダモ自体が乾燥に強い訳ではありませんので、プランターそのものが直射日光に当たりにくい場所が条件となります。

 

枝葉の少なさで実現する、窓際への植栽

窓越しに雑木の緑を眺めたいというご要望は多く戴きますものの、落葉樹は生育の旺盛な木も多く、建物に寄せて植栽すると枝が窓ガラスを擦ってしまう可能性が高くなります。

窓際で揺らぐアオダモの葉

窓際で揺らぐアオダモの葉

この為、雑木類は枝の走りも早く植栽場所に余裕が必要ですが、枝葉も少なく大人しいアオダモであれば、こちらの様にある程度窓際に寄せて植栽を行う事が出来ます。
特に枝葉の少ない木や、傾いだ樹形の木を吟味すれば、揺らぐ雑木の葉をお住まいから眺める事が可能となります。

 

アオダモの剪定・管理

既に背の高いアオダモであれば生育はおとなしく、メンテナンスは容易となります。
ほとんどの場合、地面から生えた幹は枝分かれを繰り返しており、高さを抑える場合は枝分かれをしている部分(分岐点)を選び、剪定の仕上がりが自然な枝分かれに見える様に行います。

アオダモの剪定作業

アオダモの剪定作業

写真の様に一度最頂部を決定した仕立てのアオダモであれば、2.5m程の高さで剪定管理をする事が可能です。
アオダモは葉の形状に柔らか味があって小枝が細い為、背丈を止めても固い印象に見えにくく、これもシンボルツリーに向く理由と言えます。

この様な剪定を行いながら、樹形を乱す、あるいは乱すであろう枝を見付ける事を意識し、発生点から外しておく事が大切です。

 

アオダモで注意したい病気と害虫

ケムシによる被害は稀ですが、周囲の環境によりましてはアメリカシロヒトリの発生が懸念されます。
また、山の木らしくカミキリムシに産卵されてしまう事があり、幼虫であるテッポウムシが幹内部を食害してしまいます。成虫を見付け次第駆除する事が必須となります。

また、近年では大型のアオムシによる食害が報告されるケースが増えてきております。
アオダモにおきましても、梅雨明け頃からは葉の食害をチェックする必要が出てきておりますのでご注意下さい。

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