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造園、植栽、千葉県・東京都の庭施工、坪庭・垣根施工。千葉県市川市の「住まいの造園施工専門会社」です。

シンボルツリーにおすすめな庭木18種類と選び方、おしゃれに見せる植栽方法

シンボルツリーにおすすめな種類と選び方のご紹介です

玄関やエントランスにシンボルツリーを植えたいけど、どんな種類の庭木がいいのかな?

お住まいの「顔」となる木ですから、シンボルツリーを選ぶ際はお好みはもちろん、樹姿や個性も考えて選びたいものです。

こちらのページでは私もこれまで多く植えてきた、シンボルツリーとしておすすめ出来る庭木種類のご紹介を始め、シンボルツリーの選び方のヒント、よりおしゃれに見せる植栽方法も交えて解説をさせていただきます。

シンボルツリーとは?

シンボルツリーという言葉が使われる様になりましたのは10年程前からでしょうか。

住まいと一体となるシンボルツリー

住まいと一体となるシンボルツリー

古くは門周りに松やマキ、シイノキを植える「門被り」と呼ばれる植栽手法がありましたが、現在も同様に門周りや玄関先へ木を1本植える楽しみ方があります。
昔の様に木そのものを盛大に飾る植栽手法は少なくなり、近年ではむしろ植栽と建物とのバランスが重視されている様に思えます。

近年のシンボルツリーが持つ役割や目的

先述の昔の意味合いとは少々異なり、近年の「シンボリツリー」はその名の通りお住まいのシンボル的な存在でありながら、尚且つ建物(お住まい)を引き立てる大切な役目を担っています。

お住まいを引き立てる庭木という事は、同時に建物との調和も求められますゆえ、シンボルツリー選びにおきましてはお住まいの方向性や趣向、テーマも重要な要素となってきます。

シンボルとして建物と調和する木

シンボルとして建物と調和する木

シンボルツリーの樹種については常緑樹と落葉樹の選択を踏まえれば自由度も高く、最終的には生育面・維持管理面の観点から、その庭木が植栽場所に適しているかどうかが判断材料になります。

植栽時は小さなシンボルツリーでも、木の種類によってはすぐに大きくなりますので、生育力を踏まえた植木選び、生長を見越した植栽計画を行いましょう。

 

シンボルツリーによって得られる恩恵

下でご紹介をしておりますが、シンボルツリーには多くの種類があります。
しかし植える樹種に関わらず、シンボルツリーをお住まいに取り入れる事によって、様々な恩恵(メリット)や効果を得られます。

これらを具体的に見てまいりましょう。

お住まいのトレードマークになる

シンボルツリーはお住まいに溶け込んだ姿も魅力的ですが、独立したトレードマークとしての効果も持っています。

住まいのトレードマークとして

住まいのトレードマークとして

トレードマークとなったシンボルツリーはお住まいに個性を加え、無機質だった外壁にも表情を与えてくれます。

特に似た建物が並ぶ建売住宅では個性が顕著に表れますので、シンボルツリーを植えてトレードマークとする事がおすすめです。

シンボルツリーの眺めは遠くから見る「遠景」が重要でありますので、植栽計画の際はこの眺め・見え方を基準として考えるのが良いでしょう。

 

程良い目隠し効果も得られる

シンボルツリーがもたらす付加的な恩恵として、程良いレベルの目隠し効果も挙げられます。

目隠しを兼ねるシンボルツリー

目隠しを兼ねるシンボルツリー

玄関先に植える事が多いシンボルツリーは、玄関ドアを見え隠れさせる存在にもなり得ます。

玄関ドアを開けた際に内部が道路から見えてしまうケースは意外に多く、この様な場合はシンボルツリーに目隠し効果を持たせる事も可能です。

特に常緑樹を選んだ場合は目隠し効果も高く、目線に困る玄関先では有効な選択と言えます。
しかし玄関先は出入りも多い場所ですので、歩行の妨げになりにくい生育の緩やかな樹種を選んでおきましょう。

 

庭の無いお住まいでも緑を演出できる

近年の住宅事情では、そのお住まいにも庭があるとは限りません。
しかし玄関前にだけは、小さな植樹用スペースが設けられている事が多いものです。

小さなスペースで緑の演出を

小さなスペースで緑の演出を

最低限のスペースさえあればシンボルツリーの植栽はもちろん、低木類やマルチングとの組み合わせによって、玄関をおしゃれに演出する事が出来ます。

庭の無いお住まいにとって玄関先の小さな場所は大切なグリーンスペースであり、シンボルツリーが特に際立ちます。

庭が無くても小さな植栽スペースをお持ちのお住まいであれば、是非シンボルツリーを取り入れていただきたいものです。

 

シンボルツリーにおすすめな常緑樹11種類

それではここからはシンボルツリーに向く庭木、まずは常緑樹の11種類をご紹介をしてまいります。

冬季でも葉が落ちない常緑樹であればシンボルとしての存在感も強く、通年緑を保ったオーナメントになり得ます。
ですが寒さによって葉を半分以上落とす木もありますので、北風の当たる場所ではシンボルツリー選びを慎重に行いましょう。

オリーブ:洋風で優雅な樹姿を楽しむ

洋風のシンボリツリーとして根強い人気を持つオリーブは、強い日差しと乾燥に強く虫も付きにくい特性があります。

芝生の庭に映えるオリーブ

芝生の庭に映えるオリーブ

日当たりの良過ぎる場所で困った時には迷わず選べる庭木ですが、その代わり旺盛な成長を活かせる広い場所が必要で、周囲は空間である事が必要です。

混ぜ植えなどにも向きませんので、1本を単独で活かすシンボリツリー向きの庭木です。

優雅なシンボルとして活かす為の注意点

枝が伸びた重みでやや枝垂れた姿が最も美しい為、徒長したらすぐに切らなくてはいけない様な場所には不向きです。

同一部分へのカット処置を繰り返し行うと、あっという間に太く硬い樹形へ変化してしまいます。

白・青系のお住まいに特にマッチする樹姿

白壁にマッチするオリーブ

白壁にマッチするオリーブ

オリーブはその爽やかな葉色と風に揺れる清々しさから、洋風の住まいのシンボルとしてマッチします。

特に木の背景が白壁や青壁になりますとギリシャ風の雰囲気も醸し出し海風を感じさせる眺めになります。

また、幹が白味がかった特性から、黒壁を背景にしてもシャープでモダンな印象として融合します。

 

シマトネリコ:耐暑性と剛健さ、洋風な柔らか味が魅力

近年人気のシンボルツリーとして知られるシマトネリコですが、まず生育力の強さを第一に考えなくてはならない植木です。

2階窓まで成長させるシマトネリコ

2階窓まで成長させるシマトネリコ

最低でも3~4mの樹高を想定した場所が必要であり、無理に背丈を詰める切込みは避け、予め背が高いシンボルツリーをイメージして植栽しましょう。

強い日照りに対しては全く動じず剛健で、乾燥気味な環境でも平気です。

予め大きなサイズを植栽するのがおすすめです

シマトネリコについては特に「コンパクトなサイズを狭い場所へ植える」のは厳禁です。

シマトネリコは狭い場所に植えつけると更に成長速度が速くなる傾向があり、これは壁際への植栽時も同じ事が起こりやすくなります。

ですのでシンボルツリーとしてシマトネリコを植栽する際は、成長後とのギャップが起こるのを避ける意味でも2.5m以上の木を選ぶと安全です。

レンガ調の外観にマッチする洋風感

洋風を強く意識して設計されたお住まいでなくても、外壁の一部にレンガが使われていたり植栽場所がレンガで作られている場合は特にマッチする木と言えます。

葉色も濃く木のボリュームもある事から、洋風かつ重厚な雰囲気を出したい場合にもお勧め出来るシンボルツリーです。

 

ホンコンエンシス(常緑ヤマボウシ):色彩豊かな葉色と花を楽しむ

常緑ヤマボウシと呼ばれる事も多いホンコンエンシスは、色彩豊かな葉色が魅力です。

葉の色彩も豊かなホンコンエンシス

葉の色彩も豊かなホンコンエンシス

その色彩は洋風シンボルツリーとしての風格があり、花も楽しめる優れた植木です。

陽当たりの良く暖かい環境を好みますので、冬季には冷たい北風が当たらない場所がおすすめです。
寒さによっては半分以上も落葉する事がありますので要注意です。

長く楽しめる花

ホンコンエンシスの花

ホンコンエンシスの花

常緑樹で花を楽しめる庭木は他にもありますが、シンボルツリー向きの木ではなかなか多くはありません。

ホンコンエンシスであれば、花を楽しめるシンボルツリーとして玄関を引き立ててくれます。

注意したい冬の半落葉~全落葉

冬季に葉を減らすホンコンエンシス

冬季に葉を減らすホンコンエンシス

先述の通りホンコンエンシスは冬季の落葉が起こりやすい木ですので、常緑樹と呼ばれていながらも注意が必要です。

シンボルツリーとして植栽する際は、北風が当たり難い南側に玄関があるお住まいですと安心です。

季節感も感じられる常緑シンボルツリー

ホンコンエンシスは常緑樹ながら季節によって異なる葉色を見せる木です。

花後の新葉展開や秋にうっすら赤くなる古葉など、独特の存在感を放つシンボルツリーとなるでしょう。

 

ソヨゴ:生育の緩やかさとさりげないナチュラル感

ソヨゴの魅力は何といっても成長の緩やかさと、常緑樹では稀な軽やかさにあります。

ソヨゴ

生育の緩やかさが魅力なソヨゴ

背が高くても重たい印象を感じさせず、シンボルツリーとしても野趣ある爽やかな印象を感じさせます。

生育が大人しい木の為、頻繁に歩く場所や隣地境界付近などへの植栽で重宝します。和風の庭にも対応出来る、頼れるシンボルツリーです。

実の色付きを楽しむシンボルツリーとして

秋に色付きを見せるソヨゴの実

秋に色付きを見せるソヨゴの実

ソヨゴの花は目立たないのですが、雌木であれば秋に美しい実の色付きを見る事が出来ます。

実は木全体に均等に付きやすく、大きなソヨゴであれば実成りの姿を特に美しく感じられます。

和洋を問わないマッチングが魅力

シンボルツリーとしてレイアウトに馴染むソヨゴ

シンボルツリーとしてレイアウトに馴染むソヨゴ

シンボルツリーを選ぶ際はお客様のお好みが第一ではありますが、やはりお住まいとのマッチングも外せない検討要素となります。

この際、ソヨゴ程あらゆるシチュエーションに合う木は無いであろうかと思います。

主張も無く自然な姿は個性が少ないとも取れますが、木に主張をさせずお住まいと木が静かに寄り添う風景もまた魅力的です。

 

ソテツ:ローメンテナンスで散水不要の原始的な植物

古い日本庭園のイメージもあるソテツですが、その剛健さとオリエンタルな雰囲気が再注目されている庭木です。

ソテツ

乾燥地にも動じないソテツ

水切れを起こしやすい花壇でも全く動じず、シンボルツリーとして植栽しても、ヤシ類の様に葉が巨大化したり巨木になる心配もありません。

道路沿いなどではない敷地内であれば安心して植栽でき、洋風オーナメントとしての存在感を放ちます。

ほぼ放任が可能なシンボルツリーとして

管理もしやすいソテツ

管理もしやすいソテツ

ソテツは岩の崖から生えていたり、砂地に生えていたりと非常に過酷な環境に適応した原始的な植物です。

毎年中心部から葉が生え、古くなった葉が垂れ下がってくる程度の生育で、この垂れ下がった葉をカットする程度で維持が可能です。

水遣りも必要なく、オーナメントとして植えてしまえば後々の手が掛からない植物です。

 

フェイジョア:花と実を楽しめるコンパクトシンボルツリー

フェイジョアは、それほど背が高くないシンボルツリーとしておすすめ出来る庭木で、年1度の剪定を前提とすれば、2mほどの高さで維持する事も可能です。

フェイジョア

小振りなシンボルとして適するフェイショア

表裏で葉の色が異なるのが美しく、茶色の幹も美しさを引き立てます。日当たりが良くてもそれほど広くはない、という場所で活躍するシンボルツリーです。

乾燥し過ぎを嫌いますので、水遣りはしてあげましょう。

小さくも存在感の強い花を楽しむ

フェイショアの花

フェイジョアの花

小さくも存在感のあるフェイジョアの花は、南国調の雰囲気も感じられます。
お住まいを引き立てるシンボルツリーが見せる華やかな花ですので、ぜひ取り入れていただきたい庭木です。

白壁からレンガ調までマッチする中木シンボルに

白壁にマッチするフェイショア

白壁にマッチするフェイショア

シンボルツリーとしては低い姿を維持しやすいフェイジョアですが、肉厚で濃緑色の葉を持ち、存在感は決して薄くありません。

しっかりとした葉のツヤと幹の美しさが色合いを誇示し、背景となるお住まいをしっかりと引き立ててくれます。

刈り込み仕立てによって密度の高い木に仕上げてあげると、洋風のお住まいに重厚感を演出してくれます。

 

ヒメシャリンバイ:緩やかな成育で植栽場所を選ばない

ヒメシャリンバイは非常に小さな葉を持ち、春の花や古葉の紅葉も見る事が出来る植木です。

ヒメシャリンバイ

植栽場所を選ばないヒメシャリンバイ

特筆すべきは生育の緩やかさであり、強い日差しに耐えうる強さも持っています。

これらの特性を活かし、狭いお庭や近くを歩く場所へのシンボルツリーとしておすすめ出来ます。

ややピンク掛かった数多くの花

ヒメシャリンバイの花

ヒメシャリンバイの花

コンパクトで生育も緩やかなヒメシャリンバイは、春の花も楽しめる庭木です。

花も見せてくれるコンパクトシンボルツリーとして、あらゆる場所への植栽におすすめが出来ます。

歩行場所の妨げにならないシンボルツリー

小振りな姿を維持できるヒメシャリンバイ

小振りな姿を維持できるヒメシャリンバイ

シンボルツリーを選ぶ際は、歩く為のアプローチに支障が出ないか、ポストの使用に影響がないか等、生活上への影響を考慮します。

ヒメシャリンバイは生育も遅く毛虫も付きにくい為、道路沿いやアプローチ、ポスト下などへの植栽が可能となります。

シンボルツリーの植栽を諦めてしまいそうなお住まいの場合でも対応出来ますので、ここがヒメシャリンバイの特筆すべきポイントと言えます。

 

トキワマンサク(紅花・白花)

トキワマンサクは小さな葉が密生した樹姿であり、低木ながら存在感のある庭木です。

トキワマンサク(紅花)

トキワマンサク(紅花)

元々トキワマンサクは生垣材料として広く知られておりますが、一昔前まではローソク型という円柱型の仕立てが一般的な庭木でした。

強い萌芽力により樹形を自在に仕立てられる事から、植栽場所に応じたシンボルツリーとしても扱う事も出来ます。

木全体に咲く鮮やかな紅花

紅花トキワマンサクの花

紅花トキワマンサクの花

紅花トキワマンサクの花は木全体に多数咲く為、花期の姿は圧巻です。

シンボルツリーにたくさんの紅花が咲く風景も魅力的ではないでしょうか。

葉色も異なる白花種のトキワマンサク

白花トキワマンサク

白花トキワマンサク

トキワマンサクは花の色の違いによって葉の色も明確に変わる珍しい庭木です。

ハナミズキも花色によって葉の色が異なりますが、トキワマンサク程に明確ではありません。

紅花トキワマンサクの葉は全体が紫~赤となりますが、白花トキワマンサクはこの様に木全体が美しい黄緑色で覆われるイメージです。

軽やかな清涼感がお好みの方は白花種のトキワマンサクがおすすめです。

 

ギンバイカ(マートル):可憐で多数咲く白花と剛健さが魅力なハーブ

マートルというハーブ名でも知られるギンバイカはシンボルツリーとして使われる場面は少ないものの、枝を伸ばした様が優雅で美しく、洋風のお住まいによく似合います。

ギンバイカ

ハーブとしても知られるギンバイカ

伸びきった枝は剪定によって切り戻しが必要ですが、花期は白花が美しく、虫害も起きにくい強さを持っています

乾燥にも強い特性から、花壇や玄関周りにおすすめの植木です。

玄関周りを彩るギンバイカの花

ギンバイカの花

ギンバイカの花

多数の花を咲かせるギンバイカ。常緑樹のシンボルツリーで花を楽しめる庭木は少ないので、季節感ある玄関にしたい時はおすすめです。

花持ちも良く、一面に咲く花が玄関周りを彩ります。

強剪定を前提とする事が必要です

ギンバイカはオリーブと同様に、枝が伸びて徒長した姿が美しく見えるものです。

ですが何年も放任する事は出来ませんので、時折強い剪定を施して切り戻しを行う事が必要になります。

その際は姿も固く葉も少なくなりますので、こちらの所を想定しておくのが良いでしょう。

ハーブらしいシャープな姿が魅力

シンボルツリーとしても存在感があり、葉も美しくシャープな形をしています。

この独特なシルエットは白壁や黒壁に非常に映え、お住まいを一層美しく引き立ててくれます。

 

オガタマ(ポートワイン等):香り高い花と葉の光沢が魅力

オガタマは放任状態でも5m以下にとどまる常緑低木の部類に入り、庭植えとしても扱いやすい植木として古くから造園に使われてきた木です。

濃緑色の葉が際立つオガタマ

濃緑色の葉が際立つオガタマ

寒さに弱く移植も嫌うデリケートな一面もありますが、根付いて落ち着けば刈込みにも耐える剛健さを持ち、シンボルツリーとしての1本植えでも存在感のある姿を見せてくれます。

葉は大き目ながらソヨゴと同じく飾り気のない自然な常緑樹であり、濃緑色の葉はナチュラルな建物とはもちろんの事、洋風のお住まいとの相性も宜しいかと思います。

甘くバナナの様な芳香を持つ花

香り高いオガタマの花

香り高いオガタマの花

オガタマは花持ちが短いものの、バナナの様な甘い芳香があり、これが最たる魅力とも言えます。

芳香は開花のタイミングのみであり開花後は無香となりますが、花数が多い為に香る期間はやや長く感じられます。

紅花種の「ポートワイン」も多く流通しており、同じく芳香を楽しむ事が出来ます。

 

ボックスウッド:整えられた洋風シンボルツリーとして

ツゲの仲間であるボックスウッドは一般的には背の低い生垣として植栽される事が多いのですが、こちらの様に低木立ち木としての樹形もあります。

刈込による成型を楽しむボックスウッド

刈込による成型を楽しむボックスウッド

シンボルツリーやオーナメント植栽として存在感があり、洋風庭園では成型された同型木の列植や、技巧的な形の刈込み仕立てを見る事が出来ます。

ですのでボックスウッドをシンボルツリーとして植栽する場合は1本植えに限らず3本程を並べてあげると、より洋風のシンボルツリーらしさを楽しめるかもしれません。

刈込み直後の葉の傷みに注意

イヌツゲと異なり、ボックスウッドの葉は大きく光沢がありますので、刈り込んで葉を裁断した直後の変色がやや目立ちます。

葉を切られた箇所はどうしても茶色く小さな枯れを起こす為に、刈り込み面全体が茶色く見える様になります。

すぐさま新芽が吹く季節であれば問題なく目立たなくなってきますが、翌春まで芽が出ない冬季の刈り込み時には注意しましょう。

 

シンボルツリーにおすすめな落葉樹7種類

それではここからは、シンボルツリーにおすすめ出来る落葉樹を7種類ご紹介致します。

シンボルツリーとして落葉樹を選択すれば、常緑樹では難しいナチュラル感や柔らか味、雑木らしさを演出する事が可能になってきます。

また、落葉樹は花を楽しめる樹種が多いのも魅力です。

ただし冬季は落葉して寂しげになりますので、落葉樹をシンボルツリーに選ぶ際は他種の庭木を寄せ植えしたり、足元へ低木類の植栽レイアウトを施すと良いでしょう。

イロハモミジ:和洋・ナチュラル等、シーンを選ばない存在感

庭植えとして古くから慕われるイロハモミジは、和洋はもちろんナチュラルな印象まで、最も幅広いシチュエーションに馴染む庭木ではないでしょうか。

イロハモミジ・ヤマモミジ

和風~ナチュラルまでマッチするモミジ類

しかしその柔らか味を活かすうえで、植栽環境は慎重に選びたいものです。

周囲に成長空間としての余裕があるかどうか、乾燥をし過ぎない場所かどうかなど、環境さえ合えば是非シンボルツリーとして使いたい庭木です。

お住まいの持ち味を倍増させる魅力

和風建築を引き立てるシンボルツリーにも

和風建築を引き立てるシンボルツリーにも

イロハモミジの魅力は木自身の美しさも去る事ながら、マッチングさせるお住まいの魅力が一層増す事ではないでしょうか。

和風の住まいならより和の風情が増し、構造木材や外壁が一層際立って見える様になります。

また、ナチュラル志向のお住まいであれば自然の中に建てられた家の様な雰囲気が感じられ、お住まいの持つコンセプトがより強調される事となります。

日陰から日向まで、モミジの魅力は広く発揮されます

玄関先が暗い場所でも、モミジであれば日陰らしい姿へ変化し、山歩きの際に見られる様な繊細な姿へ成長していきます。

他の木であれば日照不足で下半分の枝が無くなってしまえば「樹形の崩れ」と認識してしまいますが、不思議とモミジであれば枝が少なくなっても「自然なシンボルツリー」に感じられます。

また、雑木類の中では直射日光に耐え得る方ですので、これも日当たりの良いケースが多い玄関周りへの植栽に向いているポイントとなります。

 

アオダモ:枝葉の少なさと環境適応力が魅力

シンボルツリーとして人気が出てきているアオダモは、実は環境適応性が高い一面があります。日向から半日陰まで育成幅が広い為、シンボルツリーにも向いています。

アオダモ

優しく自然な風情を感じられるアオダモ

落葉樹の中では直射日光にある程度耐える他、虫害が発生し難い一面もあります。

植栽する際は既にある程度高さのある木を選ぶ事で、生育の緩やかなシンボルツリーになります。

山の風情を感じる、綿の様な白花

アオダモの花

アオダモの花

アオダモは小さな花がまとまって開花し、綿の様に柔らかな美しさを見せてくれます。

木全体に多くの花を付けるのとは異なりますが、雑木らしい素朴な美しさをお庭で楽しめるシンボルツリーと言えます。

落葉期も美しい、繊細な枝模様

背が高くても枝は細いシルエット

背が高くても枝は細いシルエット

庭木として植えられる雑木類としては、最も枝が細く繊細な姿を維持できる樹種ではないかと思います。

特にシンボルツリーとして3m~の高さで維持するにあたり、このサイズでも枝や幹が細いままの木は珍しい部類に入ります。

お住まいに接近させて植える場合も圧迫感は皆無であり、背が高くても葉が少ない為、ご近所迷惑にもならない優れたシンボルツリーと言えるでしょう。

 

ヤマボウシ:飾らない自然樹形と野趣ある白花

ヤマボウシは山の何気ない風景を切り取ったかの様な樹形が魅力で、飾り気の無い落ち着いた雰囲気も持っています。

ヤマボウシ

自然樹形を維持したいヤマボウシ

雑木としての寄せ植えはもちろん、シンボルツリーとしての植栽にも向いています。

幅を狭く詰める事を嫌いますので、外壁沿いのワンポイントなどへレイアウトし、傍を歩く様な場所への植栽は避けましょう。

葉の中に咲くナチュラルな白花

ヤマボウシの野趣ある花

ヤマボウシの野趣ある花

ハナミズキに似た白花を見せてくれるヤマボウシ。

茂った葉の中に見る白花はナチュラルな美しさを感じる事ができ、自然味溢れるシンボルツリーになってくれる事でしょう。

後々の剪定により整形的な形になる事も想定

ヤマボウシは放任していくと横幅が非常に広くなり、どうしても幅を小さくする剪定が必要になってきます。

この際、出来るだけ自然な姿に見せる剪定を施しても生育によって段々と剪定の影響を感じる姿になっていきます。

この為、自然な姿を維持する場合は大きく広がった姿を許容できる場所へ植栽する必要があります。

幅に制約がある場所へヤマボウシをお考えの場合は、下でご紹介するハナミズキを検討するのも良いかと思います。

 

ヒメシャラ:柔らかに枝垂れるシルエットと美しい幹肌

ヒメシャラは軽いシルエットを持ち、特に優しい柔らかさを感じられる樹形が魅力です。

ヒメシャラ

適所で美しく育てたいヒメシャラ

シンボルツリーとして植栽すると、お住まいがナチュラルで優しげな印象になります。

上手く生育した際は幹肌が赤茶色となり、葉の色とのコントラストが美しく映えます。

夏の直射日光に長時間さらす場所は避け、建物を背にした明るい北側や東側への植栽が無難です。

小さな白花を全体に咲かせる美しさ

ヒメシャラの花

ヒメシャラの花

ヒメシャラは6月頃に、枝垂れた枝一面に小さな白花を咲かせます。

可憐な白花は枝に沿って緩やかな曲線を描く様にも見え、ヒメシャラの柔らかさをより引き立ててくれます。

ナチュラルシンボルツリーらしさを維持する為に

ヒメシャラは自然に枝垂れ始めた姿が美しく、出来ればこの様な幅で維持する事を心掛けたいものです。

幅が2m程許容出来る場所であれば問題ありませんが、カット剪定が必要な場所ですと自然味を残す高度な剪定が必要となります。

 

ジューンベリー:花と果実、紅葉まで楽しめるシンボルツリー

ジューンベリーは白花から結実、紅葉まで、あらゆる面で楽しませてくれる庭木です。

ジューンベリー

花・実・紅葉を楽しめるジューンベリー

ですが自然に伸びた姿をある程度放任出来る場所への植栽が必須で、形やサイズを小さく維持させるには向きません。

自然に育った「山の木」といった樹形を楽しめる様な、余裕のある場所へのシンボルツリーにしましょう。

ナチュラルなお住まいには非常によく似合います。

実だけではない、ジューンベリーの花の魅力

木の名前から実を連想しやすい木ですが、ジューンベリーは花を見るシンボルツリーとしても魅力的です。

ジューンベリーの花

ジューンベリーの花

花持ちは短いのですが桜に似た雰囲気と儚さが感じられ、木全体に花を付ける姿はとても美しいものです。

収穫が難しい、高い位置の実に注意

ジューンベリーは食用も可能な実が魅力として流通していますが、実を収穫しにくい高い位置へたくさん実が成るサイズですと注意が必要です。

実の落下に注意

実の落下に注意

熟れ過ぎた実が下へ落ちてアプローチを汚してしまう事もありますので、これは想定しておかれた方が無難かもしれません。

シンボルツリーとして植えるのは玄関や門周りが多いかと思いますので注意しましょう。

 

エゴノキ:小振りな葉と吊り下がる白花が美しい雑木

エゴノキは細い小枝が樹形を作る雑木類で、美しい白花も楽しめる庭木です。

エゴノキ

下垂する小花と自然体が魅力のエゴノキ

野趣を感じられるシルエットと小振りな葉が魅力的で、シンボルツリーとして植栽すれば繊細な自然味を感じる事が出来ます。

下垂する花々を楽しめるシンボルツリー

エゴノキの花

エゴノキの花

エゴノキはたくさんの小花が垂れ下がる姿が特に美しく、この花の為にエゴノキを選ばれる方も多くいらっしゃいます。

冬季の寂しさと切り詰めに注意

エゴノキは冬季に落葉した姿が特に寂しく感じられる木でもあります。

細い枝先は生きている枝と自然に枯れ枝となった部分があり、全体的に枯れ木の様なシルエットに見える事があります。

また、放任した姿は自然味がありとても美しいのですが、大きさを維持する剪定を繰り返した木は姿が全く異なってきます。

生育力のある木ですので、当初から大き目のサイズの木を植栽するのがおすすめです。

 

ハナミズキ:美しい花と、スリムで維持しやすい樹形が魅力

ハナミズキは古くから庭木として親しまれてきた落葉樹であり、花・紅葉等の季節感を感じられる魅力があります。

シンボルとして壁際への植栽もしやすいハナミズキ

シンボルとして壁際への植栽もしやすいハナミズキ

花色は紅花・白花・ピンクと多岐に渡りますが、花の色によって葉色も若干異なってくるのが特徴です。

紅花種は秋が近付くにつれて自然と赤味を帯びた葉となり、秋の紅葉も鮮やかです。

剪定維持がしやすい特性があり、壁際や道路に近い場所へのシンボルツリーとしてお勧めが出来ます。

落葉シンボルツリーとしては稀なコンパクトさ

幅を抑えたハナミズキ

幅を抑えたハナミズキ

ハナミズキは落葉樹としては珍しい程に、幅を抑えた仕立てが可能です。

これは傍を歩く様な場所へのシンボルツリーとして大きなメリットであり、維持のしやすさも魅力的です。

成型的な姿は和洋どんなお住まいにもマッチしやすく、これによりハナミズキは昔から造園材として用いられてきた経緯がございます。

 

シンボルツリーの選び方

それではここからは上でご紹介した樹種も交えながら、シンボルツリーの選び方について解説をさせていただきます。

常緑樹と落葉樹の個性、陽当たり具合や雰囲気、樹高等も交えながら、シンボルツリーの選び方を見てみましょう。

常緑樹と落葉樹のどちらを選ぶ?

シンボルツリーに限らず、庭木選びは常緑樹と落葉樹の選択から始まります。

目隠しを目的とした植栽であれば迷わず常緑樹をお選びいただきますが、シンボルツリーの場合はシチュエーションやご希望イメージによって自由となります。

緑を添え続ける、常緑樹のシンボルツリー

常緑樹は整った樹形を持った庭木が多く、存在感が強めなシンボルツリーに向いております。

庭木を「飾る」、緑を「添える」といったオーナメント的な存在として扱いやすく、文字通り明確なシンボルとしての植栽としておすすめ出来ます。

緑を添え続ける常緑樹のシンボルツリー

緑を添え続ける常緑樹のシンボルツリー

常緑樹であるソヨゴをシンボルツリーとした写真です。

常緑樹は通年葉を付けている為、お住まいに緑を添え続けるシンボルツリーをお望みの際におすすめです。

しかし常緑樹は寒さに弱く、北風が当たり続ける場所ですと葉が大幅に減ったり退色が強く起こる事があります。
退色の主な傾向は、葉の色が薄くなる、黄色っぽく変色する、等の症状が起こりますが、余程傷んだ場合を除き、翌春以降に暖かい季節になれば新葉が展開し、変色した葉も元通りになったり自ら落葉をしたりします。

写真のソヨゴは新緑時期に古葉が落ちる前に黄色く変色します。
枯れの兆候かと驚かれる事もありますが、自らの落葉行動なのでご心配はありません。

ホンコンエンシスシマトネリコは特に寒さに弱い傾向が強いので、北風が常に吹き続ける様な場所への選択は避けたいものです。

自然な雰囲気を添える、落葉樹のシンボルツリー

冬季には葉を落として休眠する落葉樹ですが、この際に見られる自然な枝模様を楽しむかどうかが選択のカギとなります。

常緑樹とは明らかに異なる繊細なシルエットを持ち、花を楽しめる樹類も多いので、ナチュラル感や花が咲く木を好まれる方には落葉樹のシンボルツリーがおすすめ出来ます。

落葉樹のシンボルツリーで自然味を添える

落葉樹のシンボルツリーで自然味を添える

落葉樹をシンボルツリーに選ぶ場合は、葉の無くなる冬季に備えて周囲を低木類で充実させるレイアウトもおすすめです。

こうしますと冬季も寂しさを感じにくくなり、自然らしさと賑やかさを両方楽しめる景観になります。

しかし特に落葉樹は環境・生育面で樹種を吟味する必要があります。

落葉樹には特に伸びの強い木や毛虫の発生しやすい木もあり、夏に葉焼けを起こしやすい木もあります。
背の低い落葉樹を選んだ時ほど成長力が強い為、この場合は特に成長後の姿・サイズに注意が必要となります。

落葉樹は慌ててカットすればする程に樹形が崩れて固くなる傾向が強いので、なるべくであれば放任し、頃合いを見て枝透かしを大胆に行う事がおすすめです。
「こまめにカットする」というパターンが最も適しませんので、ご参考下さい。

常緑樹と落葉樹の選択ポイントまとめ

  • 常緑樹は「飾る」「添える」様なオーナメント的イメージ
  • 常緑樹は寒さによる落葉を考えておく
  • 落葉樹は「軽やかで自然に見せる」「住まいに溶け込ませる」様なイメージ
  • 落葉樹は真夏の葉焼けや枝の伸びを想定しておく

 

シンボルツリーとお住まいの雰囲気を合わせる

シンボルツリーを選ぶ際は、木のお好みも去る事ながら、お住まいが持つ雰囲気に合わせるという方法もあります。

設計からお住まいを計画された方でしたら、お住まいの方向性と庭木のお好みが共通していらしゃる事も多く、庭木選びの一つの基準ともなります。

洋風のお住まいにナチュラル感を添える

シンボルツリーでナチュラル感をプラス

シンボルツリーでナチュラル感をプラス

こちらのお住まいは南欧風の意匠が施された明るい建物ですが、シンボルツリーにナチュラルなアオダモを選ぶ事で、お住まいの魅力がさらに際立って見えます。

緑色は通常お住まいには使用されないカラーの為、庭木の緑が加わることで外壁の色彩がより美しく映える効果が期待できます。

この他、暖色系の建物には濃緑色のシンボルツリーも良く似合います。特にソヨゴフェイジョアなどの葉色は、外壁色との調和が美しく見える様になります。

和風シンボルツリーでお住まいを引き立てる

和風のお住まいに調和するイロハモミジ

和風のお住まいに調和するイロハモミジ

ひと昔前でありますと、和風のお住まいと言えば黒松やマキが添えられたものですが、近年ではシンボルツリーにも柔らかみや優しさが求められており、何よりも建物との調和が好まれる様になっています。

自然な樹形のイロハモミジの他、均整の取れた樹形のヤマボウシハナミズキ等の落葉樹は、実は和風シンボルツリーとして違和感なく溶け込ませる事ができ、和風建築の魅力を存分に引き立ててくれます。

ナチュラルなお住まいなら立派な雑木とのマッチングも

コナラをシンボルツリーに

コナラをシンボルツリーに

ナチュラルで優しい雰囲気のお住まいなら、シンボルツリーも自然風に。

こちらでは6mクラスのコナラをシンボルツリーとして植栽しており、天井の高い2階リビングからその枝葉を望む事が出来ます。

山の雑木類はその成長力が最大の懸念となりますので、予め許容出来る樹高を有した木を植栽する事がおすすめです。

この雰囲気をもっと身近な庭木で表現したい場合は、自然樹形を持ったエゴノキジューンベリーがおすすめ出来ます。

シンボルツリーとお住まいの雰囲気を合わせるポイントまとめ

  • 洋風のお住まいには、ナチュラル系または濃緑色の庭木がおすすめ
  • 身近な落葉樹でも、和風建築にマッチさせる事が出来る
  • 最終樹高が高い雑木を使う場合は、許容できる最大限のサイズの木を植栽しておく

 

暑い日向に植えるシンボルツリーを選ぶ

ほぼ一日を通して日光が当たる日向ですが、場所としては主に南側の庭や玄関が該当します。

近年の夏は直射日光が非常に強くなっており、それに伴い地面からの照り返しも強くなっています。

植物が生きる為には長時間の日光が不可欠であるイメージがありますが、全ての庭木が夏の日光を浴び続けても健康でいられる訳ではありません。

特に落葉樹の多くは夏の日差しで傷んでしまうケースが多い為、特に日差しに強い庭木を選ぶ必要があります。

典型的な陽樹という選択

とにかく日当たりを好み、少しでも日差しが当たりにくい部分は葉を減らしてしまう、この性質を持つ庭木は陽樹とも呼ばれ、主に洋風の常緑樹が多く該当します。

陽樹の代表格:オリーブ

陽樹の代表格:オリーブ

陽当たりの良い場所は周囲が開けているケースも多く、シンボルツリーを自由に成長させられる場合は洋風の庭木が適しています。

特にオリーブは横幅を自然に広げた姿が美しい庭木ですので、日当たりも良く広い場所であればおすすめ出来ます。

芝生の庭のシンボルツリーとして

日除けを兼ねるシンボルツリーとして

写真は人工芝ですが、芝生の庭は必ず日光が強く当たり続ける場所であり、そこへ植えるシンボルツリーも陽樹である必要があります。

シマトネリコも暖地の常緑樹として代表的な庭木であり、葉は夏の日光を浴び続けても健康的なツヤを保ちます。

シマトネリコの場合は成長に伴って下枝が少なくなってくる事が多いので、大きく育てれば日除け効果もあるシンボルツリーにする事も出来ます。

夏にはシンボルツリーの下で涼しく過ごす事も出来るのではないでしょうか。

日光に耐え得る落葉樹も

日光に強い常緑樹をおすすめしてまいりましたが、強い日光にもある程度耐え得る落葉樹もあります。

陽当たりの強い場所で、どうしても落葉樹のナチュラル感が欲しい場合はどんな庭木があるのでしょうか。

南庭のシンボルとして佇むジューンベリー

南庭のシンボルとして佇むジューンベリー

ジューンベリーは山の風情も感じられる落葉樹ですが、植栽後に根付けば夏の日光にもある程度耐える適応性を持っています。

しかし幹や植え付け地面を強い日光から守る為にも、自らの葉が日除けとなる様な成長をさせる事がおすすめです。

イロハモミジも同じく日光に耐える剛健さを持っておりますので、これらの落葉樹であれば南庭や日向の玄関先へのシンボルツリーとしておすすめは出来ます。

日向に植えるシンボルツリーのまとめ

  • 夏の暑さにも耐える、洋風陽樹を選ぶのがおすすめ
  • 落葉樹にも暑さに耐え得る庭木はある

 

日陰に植えるシンボルツリーを選ぶ

シンボルツリーを植える事が最も多い玄関周りですが、必ず南側に位置しているとは限りません。

主庭は南側にあっても玄関は逆の北側に位置するケースは意外と多く、この場合はある程度の耐陰性を踏まえてシンボルツリーを選ぶ必要があります。

長時間の強い日差しを嫌う庭木を考える

控えめな日差しを好むシンボルツリーを

控えめな日差しを好むシンボルツリーを

こちらは北側に位置する場所ですが、シンボルツリーとしてソヨゴハナミズキを選んだ基準としては「強い直射日光を嫌う木」を考慮しました。

一般的にはソヨゴやハナミズキも日照が不可欠とされてはおりますが、住宅地における夏場の直射日光は時として庭木に致命傷をもたらす事もあります。

夏の葉焼けは景観的にも宜しくありませんので、ある程度の陰となる場所で綺麗に生育する木を選びましょう。
右奥の特に陰となる時間が長い場所へは、ナツハゼも植栽しています。

日陰だからこそおすすめな「雑木」の選択

シンボルツリーとしてのコハウチワカエデ

シンボルツリーとしてのコハウチワカエデ

こちらも日陰となる玄関先ですが、シンボルツリーとしてコハウチワカエデを選んでおります。

山間における自生では高木の陰で育つ落葉低木であります為、風通しさえ悪くなければ育成には向いているとも言えます。

当然ながら木漏れ日を受ける時間帯も少なければ葉数を減らしたり枝も少なくなってきたりはしますが、強い直射日光で葉が焼けてしまう状況よりは美しい姿を保ってくれます。

日陰で育った様子を再現する植栽

日陰で悠々と育つアオダモ

日陰で悠々と育つアオダモ

こちらも玄関ドア付近となる日陰地ですが、木漏れ日で育った姿を表現すべく、背の高いアオダモをシンボルツリーに選んでいます。

雑木類の存在感は決して強くはありませんが、陽の差す方向に木の向きを合わせたり傾きを付ける等、自然に忠実な植栽を施す事によって、より自然で美しいシンボルツリーとなります。

アオダモに限らず同様の植栽手法が可能な庭木はヒメシャラヤマボウシ等があります。

日陰環境でシンボルツリーを選ぶポイントまとめ

  • 日向向きの木とされていながらも長時間の日光を嫌う庭木は存在する
  • 日陰だからこそ雑木シンボルツリーという選択が可能
  • 陽の差す方向まで考慮した植栽手法により、シンボルツリーを自然な姿に見せる事が出来る

 

シンボルツリーの高さ(樹高)を考える

シンボルツリーは高くない方が良い、というお考えで背の低い木を植栽しましても、木は必ず大きくなります。

「手入れの要らない木」という紹介例も目に致しますが、庭木は必ず伸びてメンテナンスが必要不可欠な生き物です。

しかしなぜ、せっかく小さな木を選んで植えたのに、あまりにも大きくなってしまうのでしょうか?
実の所、木は小さい程によく伸びる、これが一番の理由と言えます。

植栽時の姿というのはあくまでもスタートであり、予め「どの程度の大きさまで許容出来るか」を考えておく事が、シンボルツリー選びでは重要です。

実はおすすめな「背の高い木」

背の高い木は生育もおとなしい

高い木は生育もおとなしい

背の高い木は若い木と比べても生育が大人しく、植えた時の姿が成長によって豹変してしまうというケースを避ける事が出来ます。

ですのでシンボルツリーを植える場所に面積の余裕がある場合は、可能であれば3m~程の背丈の木を考えるのがおすすめとなります。

基本的に高木の部類であればカットや剪定を前提としても人の手が届く樹高に抑え続けるのは不可能に近い為、シンボルツリーは「見上げるもの」と捉えてイメージしておく事が望ましくあります。

尚、クスノキやコナラ、カツラ等は家を追い越す背丈が本来の姿である為に、樹高が数mを超えてもまだまだ伸びしろが余っています。

この為、通常の区画がなされた住宅街での植栽は不向きと言えます。

コンパクトに維持できる木はある?

低木らしさを維持できるシンボルツリー

低木らしさを維持できるシンボルツリー

シンボルやオーナメントとして植栽する場合は、どうしても小振りな姿を維持する必要が生じます。

低木シンボルツリーの選択肢も多々ありますが、植栽後もほぼ変わらず小さなサイズを維持出来る樹種は限られてきます。

おすすめなのは生育が特に緩やかなヒメシャリンバイキンメツゲボックスウッド等の常緑低木で、場合によっては年に一度の剪定でコンパクトな樹姿を維持する事が出来ます。

シンボルツリーの樹高についてのポイントまとめ

  • 背の低い若い木である程、よく伸びるという事に注意
  • 成長により樹姿が豹変する事を避ける為、可能なだけ樹高のある木を植える
  • 背を低く維持したいシンボルツリーには、成長が特に緩やかな樹種を選ぶ

 

プランターや鉢植えで実現するシンボルツリー

シンボルツリーと言えば玄関前やエントランスへの植栽が主となりますが、玄関周りは既にアプローチとして整備されていて土が無い事も多く、残念ながらシンボルツリーの植栽を諦めてしまうケースも多いのではないでしょうか。

しかしプランターや大型植木鉢を使用する事で、土の無い場所でもシンボルツリーを楽しめる様になります。
プランターのデザインも多岐に渡りますので、実は地植えよりもおしゃれに見せる事が出来るのです。

エントランスに設置したプランターシンボルツリー

プランターで実現したシンボルツリー

プランターで実現したシンボルツリー

こちらはマンション内の共用エントランスでの植栽実例ですが、地面はコンクリートで固められており、通常の植栽は不可能な状況でした。

そこで大きな丸型のプランターを設置する事で、シンボルツリーの植栽を実現しています。
丸いプランターは「大きな鉢植え」の様にも見え、角型とはまた異なるおしゃれな景観になります。

シマトネリコはある程度の乾燥にも耐えうる庭木でありますので、乾きやすいプランターシンボルツリーに向いているとも言えます。

こちらの植栽実例の様にシンボルツリーの足下へ下草類を寄せ植えしたり、プランターごとライトアップを施せば、よりおしゃれに見える景観となります。

土の無い玄関アプローチにもシンボルツリーを

シックなプランターで映えるオリーブ

シックなプランターで映えるオリーブ

こちらは玄関アプローチ上に設置した、プランターシンボルツリー(オリーブ)です。

スクエアプランターは見た目も落ち着いており、シックなカラーがより上品なシンボルツリーを演出してくれます。

オリーブのシャープな葉がグレーのプランターと馴染み、玄関前のシンボルとしておしゃれに引き立ちます。

土の容量は出来るだけ多く

プランターや植木鉢のサイズは周囲への干渉を考えて小さなサイズにしてしまいがちですが、根を生育させる為にも、可能な限り容量が大きいプランターを選ぶ事がおすすめです。

根の成長領域を確保する為に限らず、容量の大きなプランターは水遣りをした際の含水量も多くなりますので、生育面でもメリットがあります。

また、サイズの大きなプランターである程、風によって倒れるリスクが小さくなります。

特に鉢植えサイズの場合は風で倒れやすいので注意しましょう。

プランターの乾燥に耐え得る庭木を選ぶ

プランターの土は庭と全く異なり、想像以上に乾燥しやすいものです。

設置場所によっては雨も当たらず、人が散水をしなければ庭木が水分を吸収する事が出来ない場合もあり、人為的に葉水を掛けてあげる必要もあります。

この為プランターのシンボルツリーを選ぶ場合は乾燥にいくらか耐える庭木が適しており、シマトネリコオリーブフェイジョアマキ類などがおすすめではあります。

プランター設置は水遣りの容易な場所をおすすめします

せっかくのシンボルツリーですから、プランターの乾燥には十分に注意したいものです。

乾燥だけではなく、プランターは直射日光で根を温められてしまう他、冬季も根が冷えてしまう事にも留意する必要があります。

出来る事であればプランターや鉢植えでシンボルツリーを設置する際は、水道の近く等の水遣りを行いやすい場所を選んであげましょう。

プランターでシンボルツリーを育てるポイントまとめ

  • 庭木は乾燥に耐え得る樹種を選ぶ
  • プランターや植木鉢のサイズは出来るだけ大きくする
  • 毎日の水遣りが行いやすい場所かどうかを確認する

 

シンボルツリーをよりおしゃれに見せる植栽方法

それでは最後の項目として、シンボルツリーをよりおしゃれに美しく見せる植栽方法をご紹介致します。

どんな植栽方法があるのか、少しご紹介を致します。

門や玄関ではなく、お庭の中心にシンボルツリーを植える

シンボルツリーは門や玄関に植えるものと決まっている訳ではなく、お住まいのシンボルとしてお庭の中心へ植える方法もあります。

この場合は南向きで非常に日当たりが強い環境となる事が多い為、先程ご説明をした様な日差しに耐えられる種類の庭木を使いたいものです。

庭の中心へシンボルツリーを植栽

庭の中心へシンボルツリーを植栽

庭の中心にシンボルツリーを植えるとその1本だけで庭が充実して見える為、周囲へ無理にたくさんの庭木を植えずに済む事にも繋がります。

玄関周りやアプローチ沿いにシンボルツリーを植えた場合は成長の制約も生じますが、庭の中心への植栽であれば自由に成長をさせる事が出来ます。

庭木は自然に大きくなった姿が最も美しく見える為、このシチュエーションのシンボルツリーは非常に良い樹形に感じられる事が多いものです。

庭の中心で陽を浴び続けながら自由に成長させる木としては、シマトネリコやオリーブが特におすすめでありますが、やや小さいサイズが好みであればギンバイカやフェイジョア等も良いでしょう。

 

ナチュラルシンボルツリーとして周囲の庭木(低木)と馴染ませる

シンボルツリーは1本を独立させて植栽する事が多いのですが、あえて周囲の庭木や低木類と馴染ませる植栽方法もあります。

ナチュラル感のある雑木が1本だけ植えられているよりは、山間の様に周囲の木々と馴染んだ姿の方が自然に見えるものです。

周囲の雑木と馴染ませるシンボルツリー

周囲の雑木と馴染ませるシンボルツリー

こちらは心地よい半日陰の環境を活かしてアオダモをシンボルツリーとして植栽をしていますが、アオダモだけを目立たせるのではなく、雑木らしく周囲にも他種の木を寄せ植えして一体感を持たせています。

アオダモは特に下枝が少い樹形が多く、その姿も魅力的ではありますが、こちらでは背の低いアロニア(西洋カマツカ)やオトコヨウゾメなどを、アオダモと共生する様に植えています。

写真のアオダモ自体は3本幹程の株立ちなのですが、左右の雑木によって明確な幹数が解りにくくなっています。
この位の雰囲気でありますと三山間の雰囲気が感じられる様になり、ナチュラルガーデンデザインも楽しめる眺めになります。

雑木のシンボルツリーをよりナチュラルに見せる、おすすめな植栽方法です。

 

下草やマルチング材と合わせる

上でシンボルツリーと低木類との組み合わせについて触れましたが、低木よりも小さな下草類との組み合わせも大変おすすめです。

低木類の寄せ植えは実際の面積に余裕がある事が必要なのですが、下草類であれば限られた面積を十分に活かしてシンボルツリーとの組み合わせを楽しむ事が出来ます。

しかし下草類と申しましても、

  • 横方向への広がりが早い植物(特にツル性植物)
  • 繁殖力により増え続ける植物(根を伸ばして次々に株が増える植物)

などを植える場合は色々な下草との「混植」をする事はおすすめ出来ません。

この場合はむしろ種類を単一に絞って繁殖させた方がシンボルツリーとのマッチングがシンプルに映えますので、繁殖力の強い下草類がお好みの場合はご参考下さい。

柔らかな低木とシックな砂利カラーを合わせる

下草類とシックな砂利を組み合わせる

下草類とシックな砂利を組み合わせる

こちらのシンボルツリー(アオダモ)の足下を彩るのは、柔らかい印象のグラス類や野趣ある下草類です。

下草類は単体でも魅力的な植物が多いのですが、シンボルツリーとの相性を考えて選びますと大変一体感のある風景を楽しむ事が出来ます。

アオダモであれば山採りの自然樹形が多い為、下草類もよりナチュラルな植物を選びたいものです。

洋風のシンボルツリーであれば色の強いしっかりとしたシルエットの低木や下草を選ぶとマッチしますが、ナチュラルデザインの場合は色を抑えた葉の柔らかい植物、葉の細い植物を合わせると効果的です。

尚、シンボルツリーの足下への通風を確保する為にも、植物の無い隙間・空間を空ける事が有効となります。

この空間をデザインできるのがマルチング材、いわゆる砂利やレンガチップ、バークチップ等です。

こちらで使用の砂利はグレーやブラウンが混じった「割砂利」であり、いわゆる面の丸い「玉砂利」よりもナチュラルな雰囲気を演出できます。

シンボルツリーや下草類が持つ雰囲気に合わせて、是非砂利もコーディネートに含んでみましょう。

薄暗くなるシンボルツリーの足下も、下草類なら賑やかに

下草類なら木陰でも美しい彩りに

下草類なら木陰でも美しい彩りに

シンボルツリーを植えた場所が壁に囲まれている場合、その足元は非常に暗くなるケースが多いものです。

いわゆる強い木陰となる訳ですが、写真の様に常緑樹(ソヨゴ)を植えた場合は特に顕著です。

低木類ですと余程耐陰性のある植物、ヒイラギ系統・アオキ・サルココッカ・沈丁花等を選ぶ必要がありますが、これらの木でも頭上にシンボルツリーの枝葉があったり暗すぎる環境ですと生育が難しくなります。

しかしシンボルツリーと下草類の組み合わせであれば、この様な環境であれども美しい組み合わせを維持出来る事も多いです。
下草類はカラーリーフの物も多くあり、日陰となったシンボルツリーの足下を明るく彩る効果も期待できます。

掃除の必要性に迫られなくなるバークチップ効果

また、この様な環境の場合、あわせるマルチング材はバークチップなどの自然な素材がおすすめとなります。
周囲を囲まれたシンボルツリーの足下や裏側は立ち入る事が難しくなる為、落ち葉の掃除やメンテナンスをし難い場所です。
実際、風通しの少ない場所は落ち葉も堆積しやすく、特に常緑樹の落ち葉であれば腐りにくく残ってしまうものです。

砂利敷きの上にこの様な葉が落ちると気になってしまう所、バークチップであれば落ち葉も自然な風景に見え、掃除に必要性に迫られなくなるといった意外な効果があります。

バークチップは自然由来ですのでいずれは腐食し永久的ではありませんが、良質なものを選んでおくと持ちも長くなります。

敷き直しの場合も手軽に行う事ができ、古いバークチップは穴を掘って埋めておけば自然に帰ります。

 

外壁やスクリーンに寄せて植える

シンボルツリーは周囲に広々とした空間があるに越した事はございませんが、なかなか難しい条件でもあります。
そこであえて外壁やスクリーンに寄せて植えつける方法もあります。

外壁などに木を寄せて植える事に抵抗を感じられる事もあるかと思いますが、木の選択をきちんと行えば顕著な悪影響はございません。

シンボルツリーを背景に寄せて引き立てる

シンボルツリーを背景に寄せて引き立てる

こちらは生育の緩やかなソヨゴをシンボルツリーとして、板塀を背景にして植栽しています。
ソヨゴは強い走り枝が発生する事が少なく、壁を傷付けたりしにくい庭木と言えます。

この植栽方法を行いますと、背後の壁がスクリーンの効果を発揮してシンボルツリーの緑がはっきりと浮かび上がり、とてもおしゃれなお住まいに見せる事が出来ます。

 

まとめ

如何でしたでしょうか。
シンボルツリーはご自身でお植えになられる方も多いかと思いますが、是非この記事をご参考いただき、生長を見越した計画を持って行っていただければと思います。

玄関前や花壇に位置する事の多いシンボルツリーですが、植栽のご依頼は随時承っております。
環境を加味した計画的な御提案をさせていただきますので、是非お声掛けをいただければと思います。

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