今回は足立区のA様邸にて施工をさせていただきました、人工竹の垣根のご紹介です。

A様邸リビングの窓は隣家様の浴室窓に面しており、気を使われてしまう状況でした。
そこでこちらから窓が視界に入らない様に目隠しを施す事となりました。

植木の植栽によって目隠しを行う事もございますが、日照の少ない立地ですので、当初はたくさん付いていた植木の葉もだんだんと少なくなってしまう事が考えられます。
ツバキ系統などは日陰にて生育する事が出来ますが、日照を求めて葉を大きくし、その数を減らしてしまう事が懸念されます。
また、通風が少なめかつ背後に壁などが接近した箇所ですと、病害虫(特にチャドクガ)の発生が危惧されます。

そこで今回はメンテナンスフリーの人工竹垣根を設置し、視覚的にも明るくなる施工をする事となりました。

垣根設置箇所へアルミ柱を据え付けます

垣根のアルミ柱を据え付け
隣家様の外壁や浴室窓を始め、古いブロック塀もまとめて目隠しするプランです。
アルミ製の柱を500ミリ程埋め込みコンクリートを流します。
今回は人工竹材を無駄なく最大に使用出来る幅を持たせております。

70ミリ角のアルミ柱を使用
また、今回の垣根は柱高さが2メートル弱ございます為、通常よりも太い70ミリ角の柱を使用しております。
人の背丈よりも高い目隠しは、お住まいに上がって眺めると実用的な目隠しである事がお解りいただけます。

垣根の組み上げ前に防草シートを施工しておきます

水捌けが悪くぬかるみがちな庭 ぬかるみを無くす為に防草シートを敷きます
庭の土は水捌けが悪く、水溜りが出来ない場合でもしばらくぬかるんだ状態が続いてしまいます。
このまま垣根の組み上げ作業の為に出入りを繰り返すと、駐車場や道路まで泥を引っ張っていってしまいます。
ですので垣根の組み上げに先立って防草シートで足元のぬかるみを無くしております。

防草シートが完成した様子
防草シートを敷き終わり、ぬかるみがなくなったところで垣根の組み上げに掛かります。

人工竹材を裁断して積み上げ、下段の縛り仕上げをします

裁断前の人工竹材 施工サイズへ裁断
人工竹材は塩ビで出来ており、非常に加工がしやすくなっております。
昔は裁断時に切断面の塗膜が少し溶けたりする事もありましたが、現在の塗装は薄く丈夫になっています。
同サイズにて50本以上の人工竹材をカットしていきます。

下段の竹材を積み上げて縛り仕上げ 垣根の中間フレームの組み付け
中間地点の高さまで人工竹材を積み上げ、縦方向の竹材(立子)で挟み込んで縛り上げます。
この竹をビス留めしてしまっているのを見掛ける事がありますが、この立子は棕櫚縄風ポリエステル縄の結束のみで留める必要があります。
その為、天然竹の場合と同様の縛り付け方によって固く仕上げる事が大切です。
縛り付けが進むにつれ積み上げた竹材がさらに上へ上がってきます。
上がりきった所の高さにて中間フレームを組み付けます。
先に中間フレームを組み付けると竹材が閉じ込められて動けなくなる為に縄が通りづらくなって竹材を傷める事もあり、結び目付近で竹が曲がっている(歪曲している)仕上げになる危険があります。

続いて上段の人工竹材を積み上げ、天端フレームを固定して垣根の完成です

上段の人工竹材を積み上げ 上部フレームの固定
上段の人工竹材を積み上げつつ、下の箇所から縛り上げを行っていきます。
縛り付けが整ったところで、上段のフレームを固定します。
高さ2メートルサイズの垣根ですので、大きな面積を彩ってくれるのがお分かりいただけると思います。

完成した人工竹垣根
完成した垣根の様子です。
大型サイズの垣根は、リビングから見えるほとんどの部分を目隠し装飾し、気兼ねなくカーテンを開けられる空間へ変えてくれます。
日陰がちで暗かったお庭が明るくなった事と思います。

ぬかるみ・雑草対策の化粧砂利を敷き込み、お庭作業が完成となります

錆砂利の敷きこみ
化粧砂利として、錆砂利を40ミリほどの厚みで敷き込みます。
この位の厚みがありますと、水溜りが出来ても砂利の中や底となり、歩きにくいという事がなくなります。
また、靴に泥や砂が付着しない為、玄関などに汚れが付いてしまう事も無くなる事でしょう。

施工が完了したお庭の様子
目隠し対策とぬかるみ・雑草対策の施工を終えたお庭の様子です。
物を置いても泥が付かず、通路としても快適な空間になったと思います。

必要サイズの目隠しはお住まいに安心感をもたらし、様々なシーンで快適さを感じる事が出来ます。お困りの方は是非ご参考いただければと思います。
ご依頼も随時承っております。

それでは失礼致します。