今回は東京八角部屋様にて施工をさせていただきました、表玄関左右における坪庭風の作庭風景をご紹介させていただきます。

造園の施工を致します該当箇所は、表玄関を挟み左右に設けられました2つの花壇となります。

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こちらは表玄関右手の花壇です。既存の庭木を撤去して更地にした所になります。ポストの下部には鉄製マンホールが設置されておりますが、今回の造園によって砂利敷き底に隠す処置を行います。

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こちらは玄関左手にあたる花壇です。右手よりもやや小さな面積ですが、左右のお庭に一体感を感じられる様に施工を行います。

 

主木となりますヤマモミジを左右の花壇内へ植栽します。

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今回のお庭づくりの為に吟味をしてまいりましたヤマモミジは、左右両方への植栽を考え非常によく似た樹形の2株となります。ヤマモミジならではの「動き」を重要視し、表玄関へ優しくいざなう様に調整します。植栽位置はもちろんの事、向きや角度を始め、後々のあしらいを考慮した深さ調整も行います。写真は右側花壇への植栽の様子です。

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左手花壇への植栽です。こちらは逆に右流れのヤマモミジを使用しております。植木は単純に傾ければ良いものではなく、ある程度の垂直幹を含みながらも効き枝によって表情を出す事が理想的です。どの様な木もそれぞれに特徴を持った姿をしているものですので、それを自然に活かしてあげる様な植え付けを行います。

植え付けには堆肥混合済みの赤土を使用。健やかな発根に寄与します。

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植え付け時には既存の土に混ぜ込むように堆肥が混合された赤土を使用します。堆肥は樹皮を主としたもので、効果が強すぎない庭木向けの優しい効力を持ちます。

小高い花壇に対応する、植木の風留め処置を行います。

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植栽箇所は道路よりも高い位置になります為、ヤマモミジには双方八つ掛けを行い風留め対策とする事で、根が張るまでの間、発根の手助けとなります。風留め効果に併せ、打ち込んだ竹を使い枝を引き寄せて縛り止めを行う矯正も行う事が出来ます。

 

ヤマモミジの風情を引き立てる、自然石(庭石)を配石します。

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まずは既存の鉄製マンホール周りへの土留め処置としての庭石組みを行います。大小や石の性格を織り交ぜる事で、作為をなるべく感じさせない仕上がりを意識します。

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マンホール周りを囲うように庭石組みを行った様子です。後々マンホールの上は砂利敷きを行う事を前提に、土部分との高低差を出して立体感を演出します。

ヤマモミジを引き立てる景石を配石します。

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花壇内において石の向きを調整する事が難しい為、予めイメージによって庭石の向きを決定し、クレーンを使用して据え付けを行います。

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自然な斜面を強調した庭石。石が主役として全面に出てこない様、あくまでも自然景観的な据え付けと致しました。

 

坪庭風の空間をデザインする、低木、下草類を植栽します。

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まず、完成時の輪郭をイメージしたうえでサツキ類の植栽を行います。サツキ類による輪郭形成は古くより造園に用いられてまいりましたが、細かく技巧的なラインを付ける事で現代の坪庭空間におきましても魅力的な景観を作る事が出来ます。

刈り込み剪定によりデザインラインを整えます。

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刈り込みバサミや木鋏を駆使して低木の模様取りを行っていきます。特に背丈に関しましては植え付け当初より思い切った刈り込みをする事がお勧めです。後々も「低く美しく」といったイメージで刈り込み維持を行いますと、より美しい景観が保たれます。

景観の前面の主役となる下草類の植栽です。

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下草類はお庭の前面に植栽をされる事が多く、景観の第一印象を担う大切なポイントとなります。下草類は半日陰などの環境を好むものが多く、直射日光による乾燥に弱い事があります。ある程度の背丈や葉張りを持つ木を吟味して植栽し、その足下に木漏れ日の様な環境を作っておく事が望ましくあります。下草類は景観だけではなく、傾斜部分の泥流れを防ぐ役割や地面の乾燥を防ぐ効果も持っております。それぞれの役割が一つとなり、お庭のデザイン形成に関わっております。

 

植栽部分以外の箇所へ防草シートと黒玉砂利敷きを施します。

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庭石や低木・下草ラインに沿う様に防草シートを切り込み、綺麗に敷設していきます。防草シートは雑草の発生抑制だけではなく、砂利と土が混じり込んで汚れない為の処置でもございます。

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庭デザインの沿って防草シートが敷かれた様子です。シートはポリエステルを含む丈夫な素材でありながら、透水性でありますので安心です。

既存マンホール部分を黒玉砂利によって隠し、低木を添えます。

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鉄製マンホールを黒玉砂利によって隠し、マホニアコンフューサを沿えて庭風景の一部として活かします。低木が1本植栽されるだけで、庭石や砂利の存在そのものが必然である様に感じられます。

 

坪庭風に作庭された玄関左右の花壇の様子です。

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立派な玄関を優しく包み込む、両サイドの坪庭風の景観が出来上がりました。使用致しました黒玉砂利は光沢加工が施されており、水撒きをした後の様な景観を作り出します。2株の兄弟木が自然にお客様を迎え入れる様な風景になったと思います。
こちらのお庭の詳細につきましてはお庭の施工例-東京 八角部屋様 表玄関を包む2つの小さな坪庭にてご紹介をさせていただいております。

玄関横に何気なく設置される事が多い花壇スペース。お住まいやエクステリアの雰囲気を真剣に汲み取る事で、小スペースでもお住まいの顔となる程の景観的効果が生み出されます。
ご自身での植え替え維持などに限界を感じられてしまう事が多い部分でもございますので、お困りのお客様は是非ご依頼を戴ければと思います。
それでは失礼致します。